保育士は、体力と頭を使う職業です。
保育園や保育施設では、子供達の世話をしたり保護者対応や職場の人達とも円滑なコミュニケーションをする必要があります。
モチベーションを保ちながら、一生懸命に仕事を全うするのは大変ですから目標設定しておくとポジティブな考え方ができるようになります。
ダラダラと業務をこなしている保育士よりも、自己分析をして明確な目標を立ててクリアできるように頑張っている保育士の方が成長が早いです。
今回は、保育士の目標のたてかたや、失敗しない考えかたなどについて紹介していきます。
Contents
保育士が目標をたてる意味はあるの?
保育士の仕事は、営業職のようにノルマがあるわけではありません。
子供の命を守りながら、子ども達に生活に必要なスキルを身につけさせ、子育てと仕事や家事などを両立して頑張っているママやパパ達の役に立つ事を目的としています。
子供は、保育士の立ち居振る舞いをよく観察しているものです。
ですので、保育士の生活態度がだらしなかったり、仕事を一生懸命にしていないと、信頼してもらえなくなってしまいます。
信頼できない人に対して、素直に言うことを聞いたり従おうとはしたくないですよね。
小さな子供だからといって、舐めて適当な世話をしているとママやパパに報告して園の評判が悪くなるかもしれません。
保育士は、子供達が素直に成長できるように大人のお手本にならないといけません。
目標も無く仕事をしている保育士よりも、何か目標設定をして頑張っている姿の方が子ども達から見てカッコよく見えますよね。
子どもにとって、良い影響を与えられる保育士になる為には、目標を立てて楽しく仕事をしながらキラキラ輝いている姿を見せてあげましょう。
その為には、以下のような事を意識する必要があります。
スキルアップ
目標を立てる事で、保育業務に足りていないものや改善点を客観的に見れるようになります。
どうすれば、もっとスムーズに業務を回すことができるのかや、苦手な事が克服できるのかなど分析・行動・改善を繰り返しながら日々の保育業務を頑張っているとスキルアップに繋がります。
自分がスキルアップできると、困難だった仕事内容が前よりも簡単にできたり、効率的に業務を行えるようになるのです。
また、積極的に研修会に参加したり、保育業務に関する勉強をしていく事で、自己成長が早くなります。
評価
保育士として保育業務に関する事を、目標設定して取り組む事は大切ですが過程も気にする必要があります。
立てた目標を、どのくらいの期間で達成できたのかや、何が達成できて何が達成不可能だったのかなどを振り返りながら、自己評価すると現状維持の状態になりにくいです。
自己評価ばかりするようになると、自分を客観視できなくなる恐れもあるので注意が必要です。
保育士の仕事は一人ではできません。
職場の人達とのチームワークが大切ですから、目標設定して頑張って仕事をしている時に、周囲の人達から自分の評価は高くなっているのかというのも気にする必要があります。
自己評価のタイミングは、短期的目標なら1週間に1回、中期的目標・長期的目標の場合は、3ヶ月に1回程度がおすすめです。
モチベーション
目標設定をする事で、保育業務へのモチベーションを高められます。
多くの保育士は、子どもと接するのが好きだからという動機があって、保育士を目指す人は多いですが、働きだしたらその気持だけでは、やりがいを見出すのは難しいです。
また、いきなり大きな目標を立ててしまうと、達成する前に挫折してしまいモチベーションが低下する恐れがあります。
短期間でクリアできるような、目標をたくさん作って、達成できたらその度に自分自身を褒めてあげてモチベーションを維持していきましょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士は何歳まで仕事ができる?定年についてを解説
保育士はどのように目標をたてるべき?
保育士として、保育園や保育施設で働きながら目標設定をしても、ただ漠然と内容を決めるだけではスキルアップや自己成長に繋がりません。
目標を達成するまでに、どのような過程を歩むべきなのかや、どんな課題が相応しいのか考える事が大切です。
自分一人で行動するよりも、職場に同期がいたら一緒に目標に向かって進んだり、同じような目標を持っている友達と切磋琢磨しながら取り組んだほうが続きやすいでしょう。
目標設定をする場合、以下のようなやり方をするのがおすすめです。
まずは小さな目標から
いきなり、大きな目標を決めてしまうと途中で諦めたり、投げ出したくなってしまう恐れがあります。
ゴールまでの距離が長すぎると、モチベーションも低下しやすいです。
その為、まずは達成できる期間が短くて済むような小さな目標を立てて、取り組む事が大切です。
小さな目標も、一つだけですと簡単にクリアしてしまいますから、その後のモチベーション維持が難しくなります。
簡単な目標で良いので、小さな目標を何個も立てておきましょう。
現状を理解する
目標設定をして、業務に取り組む事ですでに満足感を得てしまい正しい方向性なのかや、効率的に行動できているのかなどが、気にならなくなってしまう事もあります。
客観的に自己評価をしながら、周囲の人達にも自分が目標に向かって進んでいる姿を見てもらい現状を理解しながら取り組む事が大切です。
保育士の仕事をしていると、得意不得意があるはずです。
苦手な業務の克服に時間をかけるよりも、先に得意な作業を伸ばす事をいくつも目標にした方が目標も達成しやすいですし、モチベーションも維持できるのでおすすめです。
ある程度、得意な作業の目標を達成できたら、今度は得意不得意の両方の目標を同時に立てて取り組むようにするとスキルアップに結びつきやすいでしょう。
高すぎる目標はNG
あまり目標が高すぎると、簡単には手が届かないのでやる気が低下し、プレッシャーに感じて途中で挫折してしまうので良くありません。
小さな目標をたくさん立てて、成功体験を積み重ねる事でモチベーションが高まったり心に余裕が生まれてスムーズに仕事が回せるようになります。
数字を使う
目標を達成するまでダラダラと取り組むのではなく、数字を使って締め切りや期限を決める事で道のりをイメージしやすくなります。
何月何日までには、この目標を達成できるように毎日、何時間の勉強や作業が必要なのかを具体的に数字化すると行動力も高くなります。
例えば、保育士1年目は先輩の指示を確実に実行できる力をつけ、2年目は事務作業をマスターするなど勤務年数ごとに、目標設定するのもおすすめです。
すべて達成すれば大きな目標をたてる
上記でお伝えしたように、まずは小さな目標を数字を使用して設定し、自己評価と周囲の意見を参考にしながら達成を目指します。
すべて達成してから、大きな目標を立てるようにすれば今まで頑張って乗り越えてきた成功体験があるので、少々高い壁でも挫けないようになれます。
元メジャーリーガーの、イチロー選手は「とんでもない所に自分が行く方法は小さな成功体験をコツコツと積み重ねる事」だと自分の信念を語っています。
保育士として、スキルアップや自己成長を目指すのでしたら、コツコツと小さな目標をクリアしていく事が重要です。
保育士目標のまとめ
保育士は、保育園や保育施設で働くうえで目標設定をして取り組んだ方が、自己成長が早くなったりスキルアップに繋がります。
あまり大きな目標を立て過ぎると、モチベーションを失い乗り越えられない事に対して、嫌気がさしたり挫折して投げ出してしまいたくなります。
まずは、小さな目標をたくさん設定して短期間での成功体験を積む事が大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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