保育園で働ける職業と言えば多くの人は、保育士をイメージするのではないでしょうか。
あまり知られていませんが、職場によっては事務職も募集しており適性があれば働けます。
事務は保育園の運営を支える重要な仕事です。
主にデスクワーク中心ですが、事務の仕事に興味がある人は保育園で、どのような日常を過ごすのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育園で事務職はきついのかや、未経験OKなのかと仕事内容・魅力などについて紹介していきます。
Contents
保育園で事務職はきつい?
保育園の事務職は、一見すると一般的なオフィスワークと似ているように思えます。
一般的なオフィスワークと比較して、保育園では子ども達の笑顔や元気な声に囲まれるため、仕事のストレスが和らぐと感じる人もいるでしょう。
単に書類を整理したり、電話対応をしたりするだけではありません。
保護者との橋渡し役をしたり、保育園がスムーズに運営できるようにしたりするための、重要な役割を担っています。
保育園の業務には、子ども達や保護者とのコミュニケーションが含まれるため、人と接することが好きな人には事務職はやりがいを感じるかもしれません。
多岐にわたる業務をこなす必要があり、時には忙しさを感じることもあります。
保育園の事務職が「きつい」と感じるかどうかは、個人の業務適性や職場環境によって異なるでしょう。
保育園の事務職は未経験OK?
一昔前と違って、今の時代は事務職はある程度のパソコンスキルが求められています。
保育園の事務職も同様ですので、基本的なPC操作は習得しておくことをおすすめします。
例えば、職場によってどの程度のパソコンスキルが必要なのかは違いがありますが、「Excel」や「Word」は扱えるようになっておいた方が良いでしょう。
保育園の事務職は未経験OKを謳い求人募集しているところもあります。
全ての職場で事務職や、未経験者を募集しているわけではないため、働きたい人は求人情報をチェックして募集内容を確認するようにしましょう。
保育園の事務職の仕事内容
保育園の事務職の仕事内容をお伝えしていきます。
経理作業
保育園の事務職では、保育園の財務状況を正確に把握し、適切な運営を行うために経理業務が重要な役割を果たします。
具体的には保育料の管理、給与計算、伝票の記帳、予算の管理などが含まれます。
・保育料=毎月の保育料を保護者から集金し正確に記録します
・帳簿付け=日々の収支を帳簿に記録し財務状況を把握します
・伝票記入=購入した物品やサービスの伝票を記入し経費を管理します
・予算や決算の管理=年度ごとの予算を立て、決算時には収支報告書を作成します
・補助金の申請=公的な補助金を申請するための書類を作成し提出します
保育園の事務職は、上記のような経理業務を行い適切な運営を支えています。
書類作成
書類作成も保育園の事務職の重要な業務の一つです。
具体的には、以下のような書類を作成します。
・連絡帳=保護者との連絡を円滑にするための連絡帳を作成します
・お便り作成=保護者に向けたお便りを作成し、行事や重要なお知らせを伝えます
・保育日誌=日々の保育活動を記録し保育士と共有します
・職員のシフト作成=職員のシフトを作成し、勤務体制を整えます
上記のように、保育園の事務職は多岐にわたる書類を作成します。
正確性とわかりやすさが求められる業務で、保育園の運営を円滑に進めるために必要な情報を提供し、保護者や職員とのコミュニケーションを円滑にする役割を果たします。
電話対応
電話対応も保育園の事務職の一環です。
具体的には、以下のような対応が求められます。
・保護者との電話対応=保護者からの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応します
・外部との電話対応=業者や役所からの問い合わせに対応し必要な情報を提供します
・緊急時の電話対応=緊急時には迅速に対応し、適切な情報を提供します
保育園の事務職員は、子ども達や保育士、保護者とのコミュニケーション能力が求められます。
丁寧で明確な言葉遣いを心掛けて、問い合わせに対応する必要があります。
イベントの準備や運営サポート
保育園の行事やイベントの準備や運営サポートも事務職の業務に含まれます
具体的には、以下のような業務が挙げられます。
・行事のスケジュール管理=行事のスケジュールを管理し、準備を進めます
・準備作業=行事に必要な物品の準備や会場の設営を行います
・当日のサポート=行事当日の運営をサポートし、スムーズに進行するようにします
保育園では季節の行事や発表会など、多くのイベントが行われます。
例えば、運動会や発表会などの大規模なイベントでは、事前の準備や当日の運営がスムーズに進むように、サポートするなどです。
保育園の事務職は一般的な事務職とは異なり、保育園の運営を支えるための多岐にわたる業務を担当します。
その他の雑務
職場によっては、その他の雑務で色々なことを、対応するところもあるでしょう。
例えば、園内の清掃、備品の管理、食事の準備補助などです。
保育園の事務職は忙しさを感じることもありますが、子ども達の成長を見守るやりがいのある仕事です。
保育園の事務職の魅力
保育園の事務職は子ども達と接する機会も多く、成長を見守る喜びがあります。
例えば、イベントの準備や運営サポートを通じて、園児達の笑顔や成長を間近で感じたりですね。
事務職員は保育士とは異なる形で、子ども達やママやパパとかかわり、保育園の運営を手助けします。
一般企業の事務職と比較しても、子ども達の元気な声に囲まれた活気ある環境で働ける点が、大きな魅力と言えるでしょう。
地域の子ども達や保護者との信頼関係を築くことで、長期的に働きやすくなるはずです。
保育園の事務職の大変さ
保育園の事務職として働いていると、やりがいもありますが、大変さも感じることもあるでしょう。
仕事の範囲が広く多岐にわたる業務をこなさなければなりません。
給与計算、書類作成、保護者対応など一人で多くの責任を担うことが多いです。
また、保育園の繁忙期は忙しいでしょう。
例えば、入園シーズンや行事の準備期間などは、特に忙しくなりがちです。
保育園の事務職員は、保育士不足や緊急時には保育の補助を行うこともあります。
職員とのコミュニケーションを取る機会が限られるため、孤独感を感じることもあるようです。
保育園の事務職は保育士資格が必要?
基本的には、保育園の事務職は保育士資格が必要ではありません。
職場によっては、求人募集の条件に保育士資格を、必須としているところもあるでしょう。
事務処理をきちんと正確に行ってくれる人材を求めていますので、基本的なパソコン操作やスキルが大切です。
時には、保育士の手が回らない場合、保育補助の仕事をすることもありますので、子ども達と触れ合う機会もあると思っていただくと良いでしょう。
まとめ
保育園の事務職は多忙になる時もありますが、子ども達の成長を間近で見守り、保育士や保護者と協力して働ける、やりがいのある職業です。
事務職員は保育園の運営を支える重要な役割を担っていて、欠かせない存在と捉えている職場もたくさんあります。
保育士資格は必須ではありませんが、基本的なパソコンスキルは持っておいた方が良いでしょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)