赤ちゃんは、まだ言語機能が発達していないので喋ることはできませんが、両親の生活音やまわりの音などは、しっかりと聴こえていると言われています。
実は、ママのお腹の中に居る状態の時でも、もう赤ちゃんには音が聴こえているのをご存知でしたか。
母親のお腹の中で、約40週ほど過ごしますが、後半の20周目くらいにはもう音が聞こえているわけなんですね。
そして、その音は【外の音・ママの声・ママの身体が生む音】の3種類ほど、赤ちゃんには届いていると言われています。
ですので、母親のお腹の中に入る時から、ママが自分の好きな音楽を聴いていたり、子守歌を歌っていても聞こえているのです。
できれば、楽しい音楽や曲を赤ちゃんには聴かせてあげたいですよね。
今回は、子守歌は赤ちゃんにどういう影響があるのかや、おすすめの音楽などについてご紹介していきます。
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子守唄は赤ちゃんにどういう影響を与えるの?
ママのお腹の中に居る状態の、赤ちゃんに子守歌や音楽が伝わっていると言っても顔が見れないので、どんな反応をしているかわかりませんよね。
一生懸命に頑張ってお産をして、生まれてきた我が子の子育てしている時に、聴かせてあげると、今まで泣いていた子どもがピタッと泣き止んだり、何か言葉を発しながら笑顔を見せてくれたりと、様々な反応をしてくれるようになります。
赤ちゃんは、子守歌や音楽にとても良く反応をしてくれる時もあるでしょう。
また、ただ興味をもったり反応をしてくれてるわけではなく、心や脳にとても良い影響を与えてくれると言われています。
1.コミュニケーション能力の向上
2.精神の安定
3.言葉の上達や語彙力の向上
4.知能指数の向上
5.喜・怒・哀・楽・の感情表現が豊かになる
6.優しい思いやりのある心が芽生える
上記のように、子守歌は赤ちゃんに様々な良い影響を与える事ができます。
ママやパパが好きな子守歌や音楽を、我が子が好きになって口ずさんだり、テンションが上がったりするようにもなるので、そうなってくるとママやパパもとっても嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
そして、子どもが成長するにしたがって、しっかりと言葉も話せるようになれば、一緒に子守歌や音楽を歌ったりできるので、楽しみも増えますよね。
ですが、赤ちゃんは、私達、大人が思っているよりも音に敏感でもありますから、恐怖を与える音を流したり音量を大きくしすぎたりするのは止めましょう。
良く、子守歌や音楽を聴かせ続けていると、子どもが賢く育ってくれるとも言われていますが、断定はされていません。
それぞれ、親の子供に対する教育方針も違いますし、赤ちゃんの気質や性格も人それぞれでしょう。
ですが、子守歌や音楽を赤ちゃんに聴かせてあげる事は、良い影響を与える事は間違いないので、できれば、新生児がママのお腹の中に居る時から楽しい子守歌を聴かせてあげてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんと相性が良い子守唄のおすすめ
赤ちゃんに、子守歌が良い影響を与えるものと言っても、全ての音が必ずしも良いとは限りません。
怖い感じの曲調だったり、リズムが不安定なものもありますよね。
ですので、できれば新生児に相性が良い子守唄がおすすめです。
赤ちゃんは、美しい楽器の音やリズムが良い音楽を好きになる傾向がありますから、心地よい子守唄を聴かせるようにしましょう。
ねんねんころりよ
江戸時代から伝わっている、【ねんねんころりよ】という子守唄がありますよね。
「ねんねんころりよ、おころりよ、坊やは良い子だねんねしな~♬」という曲です。
諸説には、お金持ちの家庭のママの視点で、歌詞が書かれているという説があります。
スローテンポな曲なので、赤ちゃんの耳にも優しくリラックスしてくれる子守唄ですね。
赤ちゃんと相性が良い子守唄の、定番とも言えるほど多くの人が知っている曲でしょう。
良く、お昼寝や夜に、子供を寝かしつける時などに歌ってあげる人が多いです。
きっと赤ちゃんも、ママやパパが優しく【ねんねんころりよ】を歌ってあげるとリラックスしてスヤスヤ眠ってくれるのではないでしょうか。
赤とんぼ
【赤とんぼ】の曲は、三木露風氏が作詞されて、山田耕筰氏が作曲を担当しています。
実際に、三木露風氏が幼少期に祖母のもとで子守り奉公(ほうこう)の人に、歌ってもらったという体験談があると囁かれています。
「夕やけ小やけの赤とんぼ、おわれて見たのはいつの日か~♬」という音楽です。
【赤とんぼ】の子守唄も、子守歌の定番ですよね。
赤ちゃんの時だけしか良い反応をしてくれるのではなく、幼少期でも子供が友達と集まった時に一緒に合唱したり口ずさんだりするくらいですから、おすすめの子守唄です。
我が子が、言葉を話せるようになったら、家族で一緒に歌ったりすると、家族の絆がより深まるのではないでしょうか。
歌詞も非常に、情緒深いのでお子様に歌詞の意味を伝えて、感情表現の伝え方や抑揚のポイントなど教えて見るのも良いですね。
ゆりかごのうた
日本の子守唄には、作詞作曲をした人間が育ってきた土地の風習や言葉が詰まっています。
ですので、歌詞の意味を知ることで日本の歴史の勉強にもなるでしょう。
そして、北原白秋氏が作詞した【ゆりかごのうた】は、大正時代から脈々と現在まで親しまれている子守唄になります。
「ゆりかごのうたを、カナリヤがうたうよ、ねんねこねんねこ、ねんねこよ~♬」という曲です。
昔の人は、わざわざ赤ちゃんの子守唄を聴かせる為だけの奉公人を雇っていたとも言われています。
それだけ、新生児に子守唄を聴かせてあげることは大切な子育ての一環だったのでしょうね。
きらきら星
赤ちゃんの頃だけではなく、保育所・幼稚園・小学校などでも、必ずと言っても過言ではないくらいにうたわれる子守唄に【きらきら星】があります。
「きらきら光る、お空の星よ、まばたきしては、みんなを見てる~♬」という音楽です。
親しみやすいメロディーは、きっと赤ちゃんに心地よい子守唄ですし、お昼寝や夜に寝かしつける時に歌ってあげるがおすすめです。
「きらきら星」は、日本で歌われていたのではなく、もともとはフランスで歌われていました。
ですので、フランスでは【Ah! Vous dirais-je, Maman(あのね、お母さん)】という曲のタイトルになります。
そして、日本のように歌詞がお星さまのことではなく、【恋愛の歌】だと言われているんですね。
ブラームスの子守唄
ドイツの作曲家である、ヨハネス・ブラームス氏の「5つの歌曲」の4番目の楽曲が【ブラームスの子守唄】です。
ブラームス氏が、担当していた合唱団のメンバーの出産祝いに贈った音楽だと言われています。
「ねんねんころり、母のひざは夢を誘う、ゆりかごよ~♬」という歌詞になります。
このように、赤ちゃんに聴かせる子守唄は、外国からもたくさん伝わってきているのですね。
シューベルトの子守唄
クラシック音楽で、赤ちゃんの耳に心地よいリズムを刻んでくれる楽曲に【シューベルトの子守唄】があります。
ドイツの作曲家である、シューベルトがつくった子守唄で、日本語の歌詞は、多くのママやパパが聞いたことがあるのではないでしょうか。
「眠れ眠れ、母の胸に~♬」という音楽ですね。
その歌詞のように、優しくて穏やかな母親として、我が子にたっぷりと愛情を注いであげる事ができると、きっと子どももリラックスしてくれるでしょう。
子守唄のまとめ
赤ちゃんにとって、子守唄は【言語能力の向上・精神の安定・言葉の上達や語彙力の向上・知能指数UP・感情表現が豊かになる・思いやりのある心が育つ】など色々と良い影響を及ぼす事ができます。
できれば、ママのお腹の中に居る時から、音量やリラックスできる心地よい子守唄や音楽を聴かせていくようにしましょう。
この記事の監修は
保育のせかい キャリアコンサルタント
大畑 はるか
現役の保育士としても活躍中。
自身の経験を活かして、求職者に寄り添った手厚いサポートに定評がある。
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