保育士として働くためには、厚生労働大臣指定が認める保育士養成学校、またはその他の施設を卒業した者が誰でも必ず保育士資格を取得できる方法と、保育士試験を受験して合格後に国家資格を与えられることが必須条件の2パターンあります。
保育士試験は、1年間に2回あり日程は、毎年、同じ日にちというわけではありません。
試験は筆記試験・実技試験の両方とも6割以上の点数をとる必要があるので、一夜漬けや数日間の勉強量だけで合格できるような甘いものではないため、計画的な勉強が必要です。
2023年度の保育士試験を受験したい人は、前期と後期のどちらを受けるか迷った人も多いのではないでしょうか。
今回は、2023年度の保育士試験の概要や、日程と試験内容などについて解説していきます。
Contents
2023年保育士前期試験の概要
厚生労働大臣指定が認める保育士養成学校、またはその他の施設を卒業した人は保育士資格を取得できますが、学校以外の選択で保育士資格を目指す人は受験して合格する必要があります。
学校に通わないで勉強するのは勇気がいることですが、その分、学費を考える必要がありませんし社会人の方も保育士を目指しやすい状況を作れます。
保育士試験は、筆記試験・実技試験の2つを合格しなければ資格取得ができません。
2023年の保育士試験でも試験方法は同じで、前期・後期に分けられているので1年間に2回受験できます。
申込み期間:2023年1月17日(火曜日)~ 2023年2月6日(月曜日)
郵送申請:
(郵送申請は最終日の当日消印有効)
ネット申請:
(ネット申請は開始日のAM10時~最終日のPM5時)
試験形式:マークシート
試験日:筆記試験=2023年4月22日(土曜日)/4月23日(日曜日)
実技試験=2023年7月2日(日曜日)
受験費用:郵送は12,950円位(受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円位)
ネット申請は13,050円位(受験手数料12,700円+クレジットカード支払い手数料350円位)
筆記試験の合格発表:郵送申請は2023年6月6日(火曜日)~6月11日(日曜日)までに郵送で配達
ネット申請は2023年6月6日(火曜日)に「全国保育士養成協議会HP」で記載
2023年保育士後期試験の概要
2023年度の保育士試験の受験は、前期・後期の2回実施予定となっています。
もし前期の保育士試験を受けて、残念ながら不合格となってしまってもまた後期をチャレンジすることも可能ですので、せっかく勉強を頑張ってきた人は、保育に関する知識の記憶がしっかりと残っているうちに挑戦するのも良いでしょう。
【2023年保育士後期試験の概要】
申込み期間:2023年7月6日(木曜日)~ 2023年7月26日(水曜日)
郵送申請:
(郵送申請は最終日の当日消印有効)
ネット申請:
(ネット申請は開始日のAM10時~最終日のPM5時)
試験形式:マークシート
試験日:筆記試験=2023年10月21日(土曜日)/10月22日(日曜日)
実技試験=2023年12月10日(日曜日)
受験費用:郵送は12,950円位(受験手数料12,700円+受験申請の手引き郵送料250円位)
ネット申請は13,050円位(受験手数料12,700円+クレジットカード支払い手数料350円位)
筆記試験の合格発表:未定
2023年保育士の受験申込方法
2023年度の保育士試験は、全国の都道府県において色々な会場で実施されます。
そのため、きちんと受験申請書類を出している人は居住地域の近辺で実施されている会場で、保育士試験の受験が可能ですので移動中に事故や怪我に気をつけて向かってください。
2023年度の保育士試験の受験申し込みは、郵送・ネット申請の2パターンありますがネット申請の場合、インターネット環境が必要になるためパソコンやスマホなどのデバイスを持っていない人や、デジタル機器の操作に慣れていない人は郵送で申込みしましょう。
ネット申請は、画面に表示された順番にマウスやキーボードを使用して必要項目を入力します。
郵送で受験申込をする時は、「受験手数料・受験申請書・証明写真・受験資格の証明書類」などを忘れずに封筒に同封して送付してください。
2023年度の保育士試験の受験申込方法の流れを解説していきます。
↓
保育士試験の受験申請書類を作成する
↓
保育士試験に必要な書類を揃える
(受験申請書・受験資格を証明する書類)
↓
必要な書類に証明写真の貼り付けをする
↓
保育士試験の受験手数料を振り込む
↓
保育士試験の受験申請書を郵送する
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士必見!こどもの接し方がわからないときにやるべきこと
2023年保育士の筆記試験の内容
保育士試験の筆記試験は、保育原理・教育原理及び社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉・保育の心理学・子どもの保健・子どもの食と栄養・保育実習理論などがあります。
教育原理及び社会的養護は50点満点で、その他はどの科目も100点満点となっており、それぞれ6割以上の点数が合格のためには必要です。
筆記試験に合格してから今度は実技試験に望むことができます。
保育士試験の筆記試験の勉強範囲が広いので、人によっては全ての科目を合格するのは大変すぎると思う方もいるでしょう。
一度の保育士試験の受験で合格を考えている人が多いはずですが、筆記試験で合格した科目があればその後、3年間は合格した科目は受け直さなくて大丈夫なのです。
保育士試験の筆記試験に残念ながら合格できなかった人は、受かった科目は再受験の際に免除され勉強の負担が減りますから諦めずに再挑戦してみるのも良いでしょう。
・社会福祉
・保育の心理学
・教育原理及び社会的養護
・子ども家庭福祉
・子どもの保健
・子どもの食と栄養
・保育実習理論
2023年保育士の実技試験の内容
2023年度の保育士試験の筆記試験に無事に合格したら、いよいよ実技試験に望みます。
保育士試験の実技試験の内容は音楽表現・言語表現・造形表現の3つの分野のなかから、2分野を選んで実施になっており、筆記試験と同様にそれぞれの分野で6割以上の点数がとれると晴れて合格です。
音楽表現は、アコースティックギター・アコーディオン・ピアノの楽器のなかから、自分が好きあるいは得意なものを演奏します。
そして、言語表現は紙芝居や絵本などの小道具を使用しないで自分の頭で考えた話題を話すため、イメージ力や想像力が必要です。
造形表現は保育士試験の実技試験がある日にテーマが出されますので、そのテーマに添って絵を描きます。
・音楽表現
・言語表現
・造形表現
保育士試験の免除制度とは?
実は、保育士試験を受験する際に免除制度を活用することができます。
幼稚園教諭免許をすでに持っている人は、受験科目の保育の心理学・教育原理・実技試験などが免除になる場合があり、専修・1種・2種のどれも免除の条件は同じです。
ただし、臨時免許を除く場合ですので注意してください。
幼稚園教諭免許を持っていて、実務経験が3年以上、4,320時間以上働いている場合は受験科目の保育の心理学・教育原理・実技試験とさらに保育実習理論が現在のところ、2025年3月末までの特例制度で免除されることになっています。
指定保育士養成施設における単位取得ができた人も、試験科目が免除される場合があります。
また、精神保健福祉士・社会福祉士・介護福祉士などの職業に就いていた人は、子ども家庭福祉・社会的養護・社会福祉の筆記試験の科目が免除される場合もあるため、保育士試験を受験する人は免除制度を有効活用するのも良いでしょう。
まとめ
2023年度の保育士試験は、例年と同じで前期・後期で分かれていて1年間に2回、受験するチャンスがあります。
保育業界は人手不足になっているので、国家資格である保育士資格を活かして就職や転職を有利に進められる可能性が高いです。
免除制度の条件に該当する人は、ぜひ有効活用して保育士試験の合格を目指しましょう。
この記事の監修は
保育のせかい
キャリアコンサルタント 渡辺愛菜(保育士)
保育士として勤務をした後、一般企業も経験しその後、保育のせかいに入社。
自身の経験をもとに求職者の方々へアドバイスをおこなっています。
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