みなさんは子どものころ、保育園で1日の半分を過ごすことで、親以上に接してくれた保育士のことをいつまでも覚えているのではないでしょうか。
そんなよかった思い出もあるせいか、保育士になりたいとおもう人はどの時代でも変わらず多いものです。
しかし、子どもをあつかう以上、勉強なしでは保育士になることはできません。
そこで、保育士になるためにはなにをするべきなのか。学生から主婦までをみていきましょう。
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保育士になるためには資格が必要!?
やはり保育士は、物事を判断できない小さな子どもをあずかる仕事ですから、なにより責任がついてまわります。
もし、何の知識もなく子どもをあずかって何かの事件や事故にまきこまれてしまったら、大変なことになるのは想像がつきます。
当然、少しのケガをさせることも許されません。
それくらい保育士は重要な役割をもっています。
保育士になるためには、国家資格でもある保育士の資格が必要
または、保育関係の学校に入学し卒業することで保育士として働くことができる
中学生が保育士になるには進路が肝心
まず、厚生労働省指定の保育過程のある専門学校や短期大学、大学に入学し決められた単位を取得すれば、保育士の資格をえることができます。
そのため、幼いころから保育士になりたいと考えているのであれば、中学校を卒業して保育士の資格を取得できる学校へ進学することになるでしょう。
もし、中学生が絶対に将来は保育士になるという強い意志があるのであれば、保育科のある高校へ入学することをおすすめします。
もちろん、高校に入学して保育のことを学べるといっても、そこで保育士の資格がもらえるわけではありません。
高校で学ぶ保育は、基本的なことが中心のため保育士になるための準備期間と考えるのが妥当です。
ですが、高校で保育を学ぶことにもたくさんのメリットがあります。
たとえば、普通科の高校ではないピアノや読み聞かせなどの授業がそれにあたります。
保育士といえばピアノをイメージする人も多いですが、高校からピアノの基礎を知っているだけでも、保育士になるための能力はほかの人より1歩2歩進めるといっても過言ではありません。
ただ、楽器自体苦手な人が多いことは事実。
そして時代は進み、自動演奏できるキーボードを取り入れている保育園もあるため、昔よりそのあたりも厳しくなくなったのが現状です。
高卒が保育士になるためにやっておくべきこと
中学生とおなじように、高卒が保育士になるためには2つの方法から選択しなければなりません。
ですが、保育士になりたいとその時点で考えているのであれば、そのまま進学して専門学校や短大、大学へ入学することが一般的といえるでしょう。
専門学校や短大でも卒業すれば試験なしで保育士になれます。つまり最低でも2年間は勉強する必要があります。
それさえクリアできれば、晴れて保育士としてデビューできます。
ちなみに、高校を卒業してしまった後は受験資格がないのか、と考える人もいることでしょう。それはさまざまな事情があって進学できなかった場合が想定できます。
高卒ですでに別な仕事をしている場合でも、保育士として働くことができます。
もちろん、学校へ入学しなおす方法もありますが、それ以外にも保育士資格を取得することで、夢をかなえることができます。
たとえば、通信講座を受講してみたり、書店で売っている書籍で独学で勉強したり。ただ、保育士は国家資格ということもあり独学で資格をとるのは至難の業といえます。
それを表すかのように、平成28年度の保育士合格率は25%というデータがあります。
ですから可能な限り、学校へいくことをおすすめします。
また、本来であれば最終学歴が高卒であれば、保育士になれる条件には当てはまりませんが、ある条件で保育士試験を受験することができます。
保育士になるための条件
・平成3年より後に保育科の高校を卒業していること
・もし上記2点の実績がないのであれば、2,880時間の実務経験(2年以上)が必要
実務経験を積むためには
・保育園
・児童養護施設
・障がい児入所施設
など、決められたところで働く必要があります。
大学生が保育士になるためには?
大学といっても、短期大学と4年制大学の2種類があることはご存知のはず。
そのため、大学によって学ぶことが違うということです。
4年制大学の場合は、その名の通り4年間を学校で過ごすことになります。ですから、勉強する時間は短大よりもあり、学べることも非常に多いです。
たとえば、接しかたが難しい障がい児の場合、手話を使えるようになったり、各それぞれの障がいに合わせた子どもたちへの接し方を学ぶことができます。
また、点字を実際にふれてみたり打ってみたりということも学びます。
そして、4年制大学を卒業するメリットといえば、将来的に役職につける確率があがるということではないでしょうか。
それはどの業界でも同じことですが、まだまだ日本は学歴社会といわれています。そのため、4年制大学を卒業したのであれば、かなり勉強してきたはずですから、仕事のことやマネージメントの部分も含めて、上にいける可能性が大きくなるということです。
もちろん、そうなるためには努力も必要ですし、管理職になりたいという気持ちが大切です。
短大ではどういうことを学ぶの?
短大では、2年間という短い期間ということもあり、おもに実戦形式で保育のことを学びます。
絵本の読みかたやオムツのかえかた、さらには保育園で行われる運動競技の指導力を身につけます。
主婦が保育士になるためにやるべきこと
結婚してしまうと、どうしても女性の場合、自分自身に子どもができてしまうと仕事の自由度が一気になくなってしまいます。
ですが、保育士になりたいとあきらめきれない人も非常に多いのではないでしょうか。
実は、主婦でも保育士になれるチャンスがあります。
条件としてはかわらず、養成学校へ行くか保育士試験を受験する2通りから選ぶ必要があります。
ただ、主婦ということもありもういちど学校へ入学するというのは難しいところ。
ですから、ほとんどの主婦は保育士試験を受験するという選択肢を選ばれるのではないでしょうか。
受験資格でお話したように、一定の条件を満たしていれば試験を受けることができます。
保育士資格取得の確率をあげるため、独学よりか通信講座で学ぶことをおすすめします。
なぜなら1カ月や2カ月で取得できる資格ではないから。相当強い意志がないと独学で1年も2年も勉強することは難しいといえるでしょう。
そのため、保育士資格のノウハウがある通信講座がベストというわけです。
合格までのスケジュールを考えよう
保育士の試験は、いままで年1回しかありませんでしたが、2016年より年2回受験できるようになりました。
つまり、合格するチャンスが広がったということです。
そのため、合格までのスケジュールもいくぶんゆとりをもてることでしょう。
筆記試験の前期は4月、後期が10月。
実技試験が7月で実技は12月に受験することができます。
しかも万が一、前期の筆記試験で不採用になったとしても、10月にチャレンジ可能です。
地域限定保育士もある
保育士の人材不足によって地域限定保育士というのが2015年より、関西圏や関東圏を中心にスタートしました。
これは、もともと保育士試験の回数が年間をとおして少なかったため、試験の数を増やすことで、人材不足を解消しようという狙いがあります。
地域限定保育士は、国家戦略特区という規制を解除し新しい雇用を生みだすことを目的にし、保育士の増員を目指しています。
また、特別に実施される試験に合格することで、地域限定保育士に合格することができます。
大阪府では、この制度を利用して講習をうけることで実技試験を免除してくれます。(2018年の秋の試験からスタート予定)
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
保育士は子どもをあずかるということもあり、どの仕事よりも責任がありますし、そのために猛勉強をしないといけないということがわかりました。
ですが、保育士になれたときの喜びや大好きな子どもと触れ合えることを考えると、決して勉強は苦ではありません。
みなさんも、保育士になってたくさんの子どもたちと大切な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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