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2024.06.30

保育士の求人募集に応募がない!求職者の集め方や採用のオンライン化とは?

少子高齢化や待機児童問題などが、主に影響を及ぼしている保育業界の人手不足化の解消はまだまだ不透明です。

保育士の職業自体は人気が全く無いわけではなく、Z世代の若者のなかには将来、目指してみたいという人も少なくありません。

人手不足が慢性的になっているのは間違いないため、職場によっては保育士の求人募集を色々な媒体に掲載しているけれど、全く応募がこないところもあります。

応募者がほとんどいない場合、効果的な求人募集ができていない可能性があるので、求職者の集め方を工夫すると改善できるかもしれません。

今回は、保育士の求人募集に応募がない原因や、求職者の集め方と採用のオンライン化などについてお伝えしていきます。

保育士の求人募集に求職者から応募がない

国による保育士の配置基準がきちんと定められているので、保育園や保育施設は最低限の人数の保育士を揃える必要があります。

人材不足に陥っている職場では、保育士1人あたりが担当する子どもの数や保育業務の負担が増えてしまうので、肉体的にも精神的にも限界がきて大きなストレスを抱えやすいです。

そのまま働き続けると、身体を壊して職場を辞める人が続出するかもしれません。

世間的に保育士は低賃金で、長時間労働になっているのではという見方をされがちです。

人材確保は難しい職業だと言えるので、なかなか求人募集に求職者から応募がない保育園や保育施設も少なくありません。

保育士の求人募集に求職者から応募がない原因

いくら保育業界が人手不足が進んでいるからと言っても、求人募集に全く応募が無いのは、求職者の数が少ないという問題だけで片付けるのは良くありません。

求人票の内容が求職者に響かないものに仕上がっていたり、求人情報を掲載している媒体やメディアを、上手く有効活用できていなかったりも応募がない原因として考えられます。

例えば、職場側が保育士資格が必要な正社員の保育士を、採用したいと思っていたとしましょう。

求人情報をある媒体に掲載したけれど、その媒体ではアルバイトやパートタイマーの求人募集が多く掲載されているため、そもそも正社員を目指したい求職者が少ないということもあり得るのです。

保育士の求人募集に求職者から応募がない園は多い?

人手不足が深刻化している保育業界では、保育士の人数が足りていない保育園や保育施設もたくさんあります。

保育園や保育施設の全てが人手不足に陥っているわけではありませんが、困っているところは多いです。

求人募集を出したいけれど人件費のことを考えると、簡単に取り組めない職場も多いのです。

求人募集を出したくても出せない職場も多いので、まだ求人情報を色々な媒体に掲載できるところは良い方なのかもしれません。

保育士の求人募集に応募がない時に効果的な求職者の集め方

保育士の求人募集に応募がない時に効果的な、求職者の集め方をお伝えしていきます。

募集条件を具体的にする

求職者が応募をためらう大きな理由の一つは、求人広告の内容が伝わりにくいことです。

給与が低かったり、待遇・福利厚生が充実したりしていなければなかなか応募は集まりません。

例えば、週3日、1日6時間以上勤務できる方」、「経験者優遇、未経験者歓迎」など、具体的な募集条件を明記が重要です。

保育園や保育施設側が、具体的かつ詳細な情報を提供することで、求職者が自分に合った職場かどうかを判断しやすくなります。

求人情報のタイトルを魅力的にする

求人情報のタイトルは、求職者が最初に目にする情報です。

タイトルが魅力的であれば、より多くの人が内容を読んで応募を検討する可能性が高まります。

タイトルには保育園や保育施設の特色や、募集のポイントを簡潔に盛り込むことが重要です。

例えば、「子ども達の素敵な笑顔があふれる保育園で一緒に働いてみませんか?」など、求職者が興味を持つようなタイトルを考えるなどです。

求人情報のタイトルを魅力的にすると、求職者の興味を引いて求人内容を読むきっかけにもなります。

転職フェアに参加する

保育士を採用したい職場は、単に求人情報を色々な媒体に掲載するだけでは効率が良いとは言えません。

例えば、積極的に行動して転職フェアに参加することで、直接求職者と対話する機会が得られます。

求職者の目線になると、転職フェアに参加したら採用担当者と直接会話できるとか、将来のキャリア設計のアドバイスが受けられるなど思っている可能性があります。

転職フェアでは保育園や保育施設のパンフレットや動画を用意したり、日常業務についてや働くスタッフの声を紹介したりすると良いです。

保育現場で働く保育士が直接話をすることで、職場の雰囲気や魅力が求職者にダイレクトに伝わるはずです。

人材紹介や求人サイトを活用する

人材紹介会社や求人サイトを活用すると、求職者を広範囲から集められるので、スムーズな採用に繋がる可能性があります。

人材紹介サービスは、専門のコンサルタントが職場と求職者の間に立ち、お互いの意見を尊重しながら話を進めていきます。

保育園や保育施設側と求職者側の意見を聞いて、ニーズに合ったマッチングを行うので、すれ違いが起きにくくなる可能性があるでしょう。

求人サイトでは、SEO対策を施した広告を出して検索上位に表示されるような工夫をします。

保育士専門学校・大学に求人募集をお願いする

保育士専門学校や大学に求人募集をお願いすることで、保育士を目指す新卒者を確保しやすくなります。

専門学生の多くは学内の就職課で就職活動を進めていくので、採用したい専門学校に求人票を送るのも、求職者の集め方としておすすめです。

例えば、地元の保育士専門学校や大学の就職課に直接連絡を取って、求人情報を掲示板に掲示してもらうなどの方法があります。

時期的には、2月~5月に求人票を出すのが良いとされています。

あるいは、リアルな保育士体験をしてもらうのも効果的です。

保育士専門学校や大学と連携して、インターンシップの機会の提供を行い、学生に実際の職場体験をしてもらうのも良いでしょう。

保育士の求人募集に応募がないのはデジタル化を有効に活用できていない可能性も

保育園や保育施設のなかには、昔からハローワークやフリーペーパーだけで求人募集をしているところもあります。

インターネットが普及している現在でも、ITリテラシーが高い職員が揃っていないところはデジタル化が進みません。

デジタル化を進めても、上手く活用できていない職場もあるでしょう。

保育士の求人募集に応募がないのは、オンラインによる求人募集などデジタル化を有効に活用できていない可能性もあります。

ハローワークやフリーペーパーだけではなく、もっと求人募集の媒体やメディアを増やしたり、デジタル化によって労働環境の改善を目指すのも効果的です。

例えば、保育園や保育施設で働く職員の事務作業の負担を軽減させるために、ICTシステムを導入するなどです。

労働環境の改善を図っていることを求職者にアピールすることで、魅力的に思う人もいるかもしれません。

保育士の求人募集に応募がないのは周囲からの評価が関係する場合も

インターネットが普及している現在では、Webで気になる保育園や保育施設を検索するユーザーも増えています。

職場によっては、口コミや評価が載っているところもあるので、求職者は参考にすることもあるでしょう。

保育士の求人募集に応募がないのは、保育園や保育施設が周囲からネガティブな評価を受けている可能性もあります。

ネガティブな評価が必ずしも真実と言えるのかは断定できませんが、求職者のなかには判断材料にする人もいます。

保育士の求人募集に応募がない場合は求職者側に寄り添うことも大切

保育士の求人募集に求職者から応募がない園は少なくありません。

多くの求職者は就職や転職をする際は、色々な職場の求人募集を比較検討して最終的に働きたいところを決めています。

そのため、求人募集を出していても他の保育園や保育施設と比べられて、魅力的に思われなかったら応募されません。

保育士の求人募集に求職者から応募がないのは、職場側の採用担当者が求職者目線ができていない、効率的なやり方ができていないからという可能性があります。

もっと求職者側に寄り添ってあげて求人内容の見直しや、効率的な求人募集のやり方ができるようになることで、状況が改善する可能性もあるでしょう。

保育士の採用のオンライン化とは?求人募集に応募がない時に有効かも

保育士の採用のオンライン化とは、従来の対面形式で行われていた採用活動を、インターネットを利用して行うことです。

例えば、Zoomやskypeなどのビデオ会議ツールを使用して、オンラインで面接を行ったり、オンラインでの説明会を開催したりします。

保育園や保育施設が保育士の求人のオンライン化により、遠方の求職者でも採用試験を受けられます。

求職者に説明会や面接をオンライン化できると、交通費や宿泊費を考えなくてすむので求職者にとっても負担が少なくなるでしょう。

オンラインでの採用活動を行うためには、適切なITツールの選定と職員のトレーニングが不可欠です。

例えば、保育園や保育施設の公式ホームページに求人情報を掲載したり、SNSで求人情報をシェアしたりすると、多くの人々に情報発信が可能になります。

また、オンラインの求人サイトや、人材紹介サービスを利用するのも良いでしょう。

まとめ

保育士が足りない職場ほど、早急に解決するために求人募集に、力を入れているところが多いですが空回りしているかもしれません。

保育士の求人募集に求職者から応募がないのは、労働環境や待遇面をネガティブに捉えていたり、効率的な人材募集のやり方ができていなかったりする可能性があります。

保育士を目指している求職者から、なかなか求人の応募が来ない職場は再度、求人票の内容をチェックしてみてください。

もしかしたら、応募がない原因に求人票の内容があまり魅力的ではなかったり、求職者に伝えたいことをわかりやすく提示したりできていない可能性があるからです。

効率良く求人募集をするなら、デジタル化に取り組むことも重要になってくるでしょう。

 


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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