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2024.06.20

保育士はノロウイルス感染後は出勤NG?何日休むべきかや集団感染の危険性

保育園や保育施設では、多くの子ども達を保護者から預かり一緒に集団生活をすることになります。

集団生活をするうえで注意したいのが、ノロウイルスによる感染です。

感染力が強くて感染者の飛沫や排泄物、嘔吐物には、大量のウイルスが含まれているので、大人よりもまだまだ免疫力が低い子どもが感染してしまうリスクは大きいです。

保育園や保育施設では、子ども達が集団生活しているので、感染者がいたらあっという間に集団感染が広まってしまう危険性があります。

保育士がノロウイルスに感染した場合、絶対に出勤してはいけないのか気になる人もいるのではないでしょうか。

今回は、保育士はノロウイルス感染後は出勤NGなのかや、感染したら場合は何日休むべきかと、集団感染の危険性などについてお伝えしていきます。

保育士はノロウイルス感染後は出勤NG?

ノロウイルスは冬の時期に流行しやすい感染症で、人間が感染すると感染性胃腸炎を引き起こす原因になります。

保育士がノロウイルスに感染した場合、現在のところ法律では絶対に職場に出勤NGという決まりは定められていません。

しかし、感染者が後先考えずに出勤してしまうと、子ども達や職員が集団感染する恐れがあります。

ノロウイルスの怖いところは、無自覚の場合もあるということです。

症状が出ていないから、自分が感染していることに気付いていないケースもあるのです。

保育士がノロウイルス感染後は、出勤NGになる理由は下記のようなことが挙げられます。

・感染したら体力を大きく消耗するため十分な休息を取る必要がある
・保育園や保育施設の就業規則やルールで、感染後の対応が決まっているところもある
・子ども達や職員が集団感染してしまう恐れがある

子ども達や職場で働く職員を守るためにも、ノロウイルスに感染後は出勤しないことが大切です。

万が一、感染していることがわかったら、他人との接触を避けてこれ以上、感染拡大しないように配慮しなければいけません。

保育士はノロウイルス感染後は何日休むべき?

保育士はノロウイルスに感染したら、職場を休んで安静にしたり病院で治療したりすることが、必要なことをお伝えしてきました。

個々によって症状の重さや体力に違いがあるため、どの位の日数で完治できるのかは断定できません。

ある程度の目安として、ノロウイルスに感染後の症状は最低2日~長ければ7日位は勤め先を休むべきです。

職場側から早めに出勤して欲しいと、お願いされる場合もあるでしょう。

感染力が強いためウイルスが体内に残っていれば、働きだしてもすぐに集団感染させてしまう恐れがあるので、しっかり完治させてから出勤することが大切です。

保育士がノロウイルス感染後の保育園側の対応

仕事をしていた保育士がノロウイルスに感染したら、保育園側も放置はできないので対応が求められます。

ノロウイルスに感染後は、保育園側から対応があるはずですから素直に従うことが重要です。

保育園側から感染後の過ごし方を教えて貰ったり、病院に行ってくださいと言われたりなどケースバイケースでしょう。

例えば、何日間は自宅で安静にしておいてくださいとか、感染した保育士が完全に症状がなくなるまで、職場に来ないでくださいと保育園側から言われたりです。

病院で診察してもらったら医者から出勤許可が出るまで、休んでくださいと保育士に指示があるかもしれません。

保育士がノロウイルス感染すると職場で集団感染の危険性も

保育士がノロウイルスに感染すると、保育士が働く職場で集団感染が発生する危険性があります。

保育園や保育施設では、多くの子ども達が集団生活していて、おむつ替えで排泄物の処理をしたり、食べ物を吐いたりなどで、どうしても感染が広がりやすくなってしまいます。

子ども達が遊ぶおもちゃや遊具、トイレなどを通じて感染するケースもあるでしょう。

保育士がノロウイルス感染すると職場での集団感染だけではなく、下記のようなことに影響を及ぼす可能性があります。

・多くの子どもが症状を発症したら保育園や保育施設の閉鎖に繋がる
・保護者の仕事に影響する場合がある
・感染対策を徹底しないと他の職員の心理的負担が増して働きづらくなる

保育士がノロウイルスに感染したら出勤を控えれば、他の職員や園児達への感染リスクを最小限に抑えることができます。

保育士がノロウイルス感染後の症状はどんな?

保育士がノロウイルスに感染したら、嘔吐・下痢・吐き気・腹痛・発熱などの症状が現れることが一般的です。

感染後12時間~48時間以内に症状が出る可能性が高いですが、重い場合や免疫力が低下している場合は、症状が長引くこともあるでしょう。

通常は1日~3日位で改善していくケースが多いですが、脱水症状を引き起こすこともあるため、十分な水分補給が重要です。

突発的な嘔吐や下痢などの症状が出たら自力でなんとかしようとは思わず、すぐに医療機関に行くことをおすすめします。

保育士がノロウイルス感染しないための対策

保育士がノロウイルス感染しないための、対策をお伝えしていきます。

手洗いやうがいをする

手洗いやうがいを、仕事中にこまめに行うことでノロウイルスに感染するリスクを軽減できます。

保育士自身が手洗いやうがいを徹底することも大切ですが、子ども達にもトイレの後、給食の前などにしっかり手洗いやうがいをしてもらうことが大切です。

アルコールで消毒する

アルコールで消毒することで、ノロウイルスだけではなく様々な菌やウイルスが体内に入ることを防げます。

ただし、ノロウイルスはアルコール消毒に強くあまり除菌できないと言われています。

塩素系の台所用漂白剤などを、希釈して消毒に使うとより効果的な除菌が可能です。

職場を定期的に換気する

ノロウイルスは飛沫や体液から感染することがわかっていますから、保育園や保育施設を定期的に換気することが大切です。

多くの子ども達が集団生活をしているので、1人の感染者が出ただけでも密閉空間で過ごしていたら、集団感染のリスクが高くなります。

マスクを着用する

飛沫感染を防ぐために、マスクを着用するのも有効です。

ただし、マスクを着用しても完全に飛沫感染を、防げるわけではないため注意が必要です。

毎日、マスクを着けるのは大変ですので、ケースバイケースで着用してノロウイルスの感染リスクを、減らすようにしても良いでしょう。

園児達が密にならないようにする

保育園や保育施設など、子ども達が集団生活する場所では、ソーシャルディスタンスを保つのは難しいでしょう。

できるだけ、園児達が密にならないように配慮することはできるはずです。

子ども達がノロウイルスの危険性を理解するのは難しいですから、大人達が率先して園児達を守っていきましょう。

まとめ

保育園や保育施設はたくさんの子ども達が集団生活をする場所です。

1人の保育士がノロウイルスに感染しただけで、感染症が広がりやすい環境となっています。

ノロウイルスに感染しないように、保育士は日頃から健康管理に気をつけなければいけません。

保育園や保育施設でも、感染症の予防対策と迅速な対応が子ども達の安全と健康を守るために必要です。

保育士は上記でお伝えした、ノロウイルスに感染しないための対策を参考にして予防に努めましょう。

 


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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