子どものお世話だけではなく、保護者ともコミュニケーションをとっていく必要がある保育士は様々なことで悩みを抱えています。
子供を保育園に預けているママとパパは、日中は家事や仕事などで忙しい日々を送っているので、その間は保育士が面倒を見ることになります。
預かっているのは、他人の子供で一人だけではありませんよね。
何十人もお世話をしているので、毎日色々な出来事が起こります。
今回は、保育士はどんなことで悩んでいるのかや、その理由と解決法などについてご紹介していきます。
Contents
保育士はどんなことで悩んでいるの?
仕事ですから、時には業務が上手く回らなかったり、園児たちが思い通りに言うことを聞いてくれない事もあります。
給料は我慢料でもあるので、どんな仕事でも理不尽なことがあったりトラブルが起きて悩んでしまうことはあるでしょう。
では、具体的には保育士はどんなことで悩んでいるのかお伝えしていきます。
子ども
預かっているのは、自分の子供ではなく他人のお子様ですから、なかなか保育士に懐いてくれないこともあります。
普段は、ママやパパから愛情をたくさん注いで貰っているので仕方のないことです。
まずは、懐いてくれない子供と信頼関係を上手に築いていくことが大切です。
人見知りをしたり、イヤイヤ期の園児もいたりするので、そういうお子様とはコミュニケーションを取るのが難しくなってしまうのですね。
保護者
子供を預けているママやパパは、日中は我が子が保育園でどんな様子で生活しているのかわかりません。
家事や仕事が終わってから、迎えに行った時に保育士が一日の生活態度や状況を詳しく話すことになります。
保育士の中には、保護者と上手く話すことができない人や、緊張して伝えるべきことを忘れてしまう人がいます。
特に、若い保育士は保護者が自分よりも年上だったりすると、コミュニケーションの取り方に戸惑ってしまう場合があるのですね。
また、ママやパパから理不尽なクレームを言われたりして、保護者がモンスターペアレンツ化している家庭もあります。
職場環境
保育士の仕事は、一人で完結するものではありません。
何十人も子供達を見守ったり、世話をしていくので職場の人達と協力し合って業務を行わなければいけません。
お遊戯会や催し物なども、企画・開催することもあるのでチームワークが必要となる職業です。
ですので、職場の保育士や園長先生達と上手くコミュニケーションを取れないと、スムーズに仕事が進まないので悩んでしまいがちです。
転職して、新しい保育園で働き始めた時は、人間関係に慣れるまでは気持ちよく働くことは難しくなります。
職場環境に上手く馴染むことができないと、居心地が悪くなってしまいます。
労働条件
保育士は、国家資格が必要な職業ですが高給ではありません。
働き手の問題として、「サービス残業・持ち帰り仕事・給料が安い」など労働条件に悩んでいる職場もあります。
保育園によっては、労働環境の改善に努めているところもありますが、保育業界全体を見渡すとまだまだまだ働きにくいと感じている保育士はたくさんいます。
チームワークで業務を回していく必要があるので、職場の保育士が一人でも休んでしまうとシワ寄せが同僚や園長先生に行ってしまうので気軽に休めないことに悩んでいる人も多いです。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士を辞めて後悔する?その理由と解決策について解説
保育士の悩みを解決するためには
お伝えしてきましたように、保育士は様々な悩みを抱えながら仕事をしている人が多いです。
と同時に、一人で抱え込んでしまい心身ともに疲れてしまい体調不良になったりといったケースもあります。
保育士として何年か勤務して、また同じ保育業界に転職した人は職場で即戦力にならないといけないので、初めて働く人よりかは様々なプレッシャーを受けやすいでしょう。
ですが、新人もベテランの保育士も身体は一つだけしかありません。
色々な悩みを抱えすぎて、体調を崩してしまい職場を休みがちになってしまったら周囲の人達に迷惑がかかるばかりか、今後の仕事に支障をきたしてしまいます。
ですので、悩み過ぎてしまう前に以下のようなことを参考にして身体を壊さないようにしましょう。
休めるときはしっかり休む
精神的にも肉体的もハードな保育士の仕事。
子供や保護者の前で、笑顔がやつれていたり暗い表情をしてしまったら心配されますし、頼り甲斐がない先生だと思われてしまいます。
無理をし過ぎず、休める時はしっかりと休んでリフレッシュしましょう。
プライベートな時間を、ただダラダラ過ごすのではなく美味しい食事をしたり、エステなどで身体を整えて気分転換をすることで悩みの改善に繋がることがあります。
ひとりで抱えない
保育士は、他人のお子様の面倒を見るわけですから思い通りにならないことが多いですよね。
保護者は、日中、家事や仕事で忙しくしているので子供に会えない時間が長いです。
我が子のお世話を、保育士に信頼して任せてくれているので子どもと会えない間はどんな様子だったのか気になるものです。
信頼している保育士が、頼りなかったり詳しく子供の様子を伝えてくれなかったりしたら、気持ちを全然わかってくれていないと思われて、ママやパパからクレームっぽく言われてしまうこともあります。
理不尽なことを言われ過ぎると、モンスターペアレントと保育士側は思ってしまい、ショックを受けて誰にも相談できずに一人で悩みを抱え込んでしまうことがあります。
一人で悩んでも解決できそうでなければ、チームワークで仕事をしているのですから抱え込まずに同僚や園長先生に相談することが大切です。
周りに相談をする
一人で悩みを抱え込みすぎると、どんどんマイナス思考になっていき自分を責めてしまいがちです。
保育士の仕事は、個人プレーではありません。
職場の仲間達や園長先生と、コミュニケーションを取りながらでないとスムーズに業務が回らなくなります。
また、悩んでいることが自分の思い込みだったりすることもあるので、周りに相談することで良い解決策が見つかる場合があります。
自分一人で、悩んでいると知らず知らずのうちにストレスが溜まっていき、ある日突然、体調不良になってしまう恐れもあるので、自分の気持ちを周囲の人に伝えることで気持ちの整理ができるようになるでしょう。
条件や環境の良い職場に転職する
保育士の悩みは、自分ではどうしても解決できなければ、思い切って条件や環境の良い職場に転職する方法もあります。
特に労働条件や勤務先の環境は、自力ではどうすることも出来ないケースが多いです。
また、人間関係もリセットできるので、職場の人達とコミュニケーションに悩んでいる保育士は、転職することで、また一から信頼関係を築いていくことができます。
ただし、転職する際は立つ鳥跡を濁さずということわざがあるように、引き継ぎをしっかりして迷惑をかけないように退職しましょう。
保育士の悩みのまとめ
保育士の悩みは、「労働条件・職場環境・保護者・子供」など色々なことで頭を悩ませることがあります。
人間相手の職業ですし、子供の大切な命を預かっているので責任感の強い人でなければ保育士として続けていくのは困難でしょう。
保育士の悩みは、人それぞれ違いがありますが一人で抱え込まずに周囲の人達に相談したり、休める時にはしっかり休んだりして、身体を壊さないようにしていくことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい
キャリアコンサルタント 渡辺愛菜(保育士)
保育士として勤務をした後、一般企業も経験し
その後、保育のせかいに入社。
自身の経験をもとに求職者の方々へアドバイスをおこなっています。
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