保育士は、将来の日本社会を背負う子供たちのために、身の回りの世話や安全を確保することが仕事です。
普段、ビジネスや家事で忙しいママやパパの代わりに、保育園では子供を預かっています。
保育士という職業が世の中から無くなると、共働き夫婦やシングルマザー、シングルファーザーの方達がとても困ってしまいます。
保育士の方達は、子供好きの人が多いですが、他にも何かの能力が無ければなれないのかなと思う方もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士に必要な能力や、少しでも楽しく働くためには別の資格取得も重要なことなどについてご紹介していきます。
Contents
保育士必見!必要な能力について
保育士は、保育に関する勉強や実習を行い国家試験を受けて合格しなければなれません。
それは、誰でも知っている最低条件ですよね。
それ以外の他には、ただ子供好きだったら適性があるのではないかと思う方もいるでしょう。
ですが、保育士には以下のような様々な能力が必要とされています。
体力
まず、保育園では子供達を相手にするので、一緒に動き回って遊んであげたり、園児たちが言うことを聞かなくて泣きわめいていたら抱っこやおんぶをしたりして大人しくさせなければいけません。
さらに、子どものお世話もするのでトイレに連れて行ったりオムツ替えをしたりと保育士は「体力」が必要になってきます。
たくさんのお子様たちを相手にするので、体力が無いと仕事をするのが無理になってきます。
その他にも、保育園での雑用や掃除、イベントの運営・開催など色々な業務で体力が必要なのです。
子どもを扱うという責任感
保育士は、保育園に預けに来たママやパパのお子様を命懸けで守るという義務があります。
園児たちが体調不良にならないように、健康状態を気にしたり危険な目に遭わないように対応したりと常に目を離せません。
保護者から大切な子どもの命を預かっているので、子供の成長を支え安全に配慮しながら扱うという責任感を持つことが能力として必要です。
他人の子どもの世話をしますが、我が子同然の気持ちで仕事をすることが大切です。
コミュニケーション力
保育園での主役は、子ども達ですが保育士は子供を預けに来るママやパパがいるからこそ成り立つ職業です。
ですので、子供だけではなく保護者の方達ともしっかりとしたコミュニケーションをとらないといけません。
園児たちに好かれていても、保護者の方達に印象が悪ければその保育士を含め保育園自体の評判に関わってきます。
子どもを預ける父親、母親とのより良い信頼関係を築いていくためにはコミュニケーション力が必要とされます。
解決力
保育園では、何十人もの子どもが過ごしています。
集団行動をしている環境に身をおいているお子様たちですから、時には誰かと喧嘩をしたり転んで怪我をしたりあるでしょう。
家庭環境が悪くて、何か悩みを抱え保育園で楽しく過ごすことができないでいる園児たちもいます。
子供同士で問題が起きていれば、素早く状況を把握して問題を解決しなければいけません。
園児が危険な目に遭い怪我をすることがあったら、適切な処置や治療をします。
子ども達の悩みや身の回りの状況を、理解しながら解決力も能力として求められます。
共感力
コミュニケーション力が、保育士には必要なスキルですがその一環として共感力も大事です。
保護者や園児たちとの会話で、保育士が否定的な言葉を言ったり寄り添ってあげることができないとあまり印象は良くありません。
保育士に限らず、人と人とのコミュニケーションにおいて、いつも否定する人よりも、何でも肯定的で共感をしてくれる人のほうが印象が良いですよね。
子供は、大人と違って本音と建前を理解していないので、純粋な気持ちで話しかけたりしてきます。
ですので、話の腰を折ったり否定的な会話をするのは、子どもの心が傷ついてしまうので止めましょう。
パソコン
年々、テクノロジー・IT業界が発達してきていますから、保育士の仕事でもパソコンが必要とされていることが多いです。
それまでは、保育日誌をつける時は手書きで書いていた保育園が、ある時、PCを導入したので保育士は必然的にパソコンを扱う能力を求められたりします。
また、保育園によって業務内容をパソコンに入力・保管しているところも増えてきていますので、PCを扱うスキルも今後は求められる保育士が多くなってくるでしょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の仕事内容ってどんなの?基礎知識や資格についてを公開!
子どもが好きな気持ちがあれば能力はあとからついてくる
保育士になるための必要な能力は、色々とあることが理解できたのではないでしょうか。
こんなに求められる能力があったら、自分は適性が無いのではと悩んでしまう方もいるでしょう。
ですが、そのどれもが特別なスキルが必要なものではありません。
なにより、子どもが好きな気持ちがあれば能力はあとからついてくるという心構えで、ちょっとずつ何を身につければ良いのかを考えて実践することが大切です。
各々の性格も、保育士の適性に関わってくると思いますが働きだしてすぐに、全ての能力を求める保育園は少ないでしょう。
実際に、仕事をしながら徐々に色々な能力を向上させていって欲しいと願っている保育園がほとんです。
働きたくても働けない人は、日本にたくさんいます。
自分が好きで選択した保育士という職業に誇りと希望を持って、仕事に取り組むことが大切です。
社会人生活が長くなってきて、転職するとなるとそれは即戦力を求められることが多いでしょう。
保育士として何年も働きながら、必要最低限の能力を鍛えていかないと後々困るのは自分です。
これらの能力は、キャリアアップの時にも関わってくるので軽視せずに向上心を持って身に付けていきましょう。
保育士でもっと活躍したいなら別資格の取得を検討しよう
保育士は、保育園だけしか働けないというわけではありません。
「学童保育所・子育て支援センター・ベビーシッター・幼児教室」など、色々な雇用形態があります。
その他にも、色々ありますがテーマが違うので割愛させて頂きます。
また、保育士は幅広い仕事ができるということは、別の資格を取得して活躍することもできるのですね。
リトミック指導員
民間資格になりますが、「リトミック指導員」という資格があります。
身体表現と音楽表現が、合わさったリトミックに関係するものです。
子供達の表現力を向上させる能力を身につけることができます。
運動保育士
子どもの脳・心・体の発達を促すために、子供の年齢や発育状態に合わせた運動遊びを行えるのが「運動保育士」です。
ママやパパから、預かっているお子様達はずっと施設でじっとしているわけではありませんよね。
時には、外で遊んだり運動をしていますから、運動や遊びに関してプロフェッショナルな運動保育士の資格を取得していることで、子供達がより健康優良児に育っていきやすくなります。
保育士必要な能力のまとめ
保育士に必要な能力は色々あるので、子供が単純に好きという動機だけで仕事をしてしまうと続きません。
ただし、子どもが好きな気持ちは必要です。
その上で、「体力・コミュニケーション力・解決力・共感力・パソコンスキル」などを身に付けていくことが重要です。
園児たちだけではなく、保護者の方とも信頼関係を築きながら保育士に必要な能力を働きながら徐々に高めていきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)