単純に、子どものことが好きだからでは務まらない保育士さんは精神的にも肉体的にも大変なお仕事です。
そもそも、世の中のほとんどの仕事が大変なことだらけです。
大変だからと言って、適当に仕事をしたり愚痴ばかりこぼしていては長続きしないでしょう。
保育士さんは、日本の将来を背負う子ども達をサポートするわけですから、とってもやりがいがある職業です。
ネガティブな気持ちになってばかりいては、辞めることが最善だと考えてしまいます。
少しでも、成長していくためには自分の仕事の良いところを探してみてはいかがでしょうか。
今回は、保育士のやりがいについてや、少しでも長く仕事をするためにポジティブに気持ちを切り替える方法などについて紹介していきます。
Contents
保育士はやりがいがあるの?
保育士さんは、はたかみると毎日、子どもと触れ合って楽しそうだとか、あまり頭を使う必要がなさそうなので気楽だろうと思う方もなかにはいます。
しかし、実際に働いている保育士さんは子供の世話だけをしているわけではありません。
保育日誌を書いたり、保育園でのイベントを企画・実行したり保護者対応など色々な業務をこなさなければいけません。
サービス残業や自宅に持ち帰って仕事をしている方もいます。
保育士という仕事は、肉体的にも精神的にも大変なことがおわかり頂けたかと思います。
仕事が大変だということは、それだけ以下のようにやりがいもたくさんあるというわけなんですね。
子どもの成長がみられる
子供を預けるママやパパよりも、園児達と長い時間を過ごしますから本当の親以上に子供達の成長を間近で感じることができます。
例えば、入園間もない頃は、泣いてばかりでまともに会話してくれなかったお子様が、年月が経つと良く話してくれたりたくましく成長していったりすることで保育士冥利につきますよね。
子どもは、好奇心旺盛ですから興味を持ったことはスポンジのように頭に吸収していきます。
子どもの笑顔に癒される
働いていると、子供や保護者から「いつもありがとう」と労いの言葉を貰えることがありますよね。
相手から感謝される仕事は、とてもやりがいがあります。
感謝の言葉を貰えるのも嬉しいですが、子ども達が保育園で笑顔でいるととっても癒やされますよね。
保育士として、もっと頑張ろうという気持ちにさせてもらえます。
保護者をサポートできる
保育園に預けられている園児達は、両親が共働きしていることが多いです。
信頼できる保育士さんがいるから、安心してママやパパは我が子を預けることができるわけなんですね。
親御さん達の中には、「いつもありがとう、安心して仕事ができます」と感謝の言葉を保育士に伝える方もいます。
ママやパパは、日中、働きながらや家事をしながらお子様の様子が気になるものです。
保育士さんとして、できるだけ保護者をサポートして安心して貰えるように頑張りたいですよね。
イベントごとが楽しい
保育園は、ただ子供の世話をすれば良いのではなく色々な業務があります。
その中には、イベントを開催したりすることもあります。
例えば、「ミニ運動会・お遊戯会・紙芝居・発表会」などなど、保育園ごとに開催されているイベントは様々です。
催したイベントで、子供達や保護者の方が楽しそうにしてくれていたら、保育士をしていてやりがいを感じたりこちらまで楽しくなりますよね。
頑張りが認めてもらえる
子供や保護者の方達を相手にする仕事なので、自分が働いていることに対してダイレクトな反応が帰ってきます。
信頼できる保育士であれば、子どもやママやパパから感謝の言葉を貰ったりと愛される先生になります。
逆に、あまり印象や評判が良くない保育士さんですとクレームが多かったり、ダメ出しをされたりするでしょう。
多くの保育士さんは、周囲から感謝されている方が多いですから、それだけ頑張りを認めている人がたくさんいるということなんですね。
自分が仕事を頑張っていて、やりがいを感じると長く働こうと思えますよね。
ポジティブな気持ちの保育士さんは、周りの人たちにも頑張りが認められる方が多いです。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士に向いている人の特徴ってあるの?子ども好きだけでは難しい?
保育士の仕事を大変からやりがいに切り替える
保育士さんの仕事は、肉体的にも精神的にも大変です。
多くの保育士さんは、それでも働きながらやりがいを感じれているからこそ安易に辞めたりせず頑張って続けています。
職場の悪いところ、人の悪いところなどを気にするよりも、職場の良い面や人の良い面を見たほうが自分の成長にも繫りますし、運も良くなっていくと思います。
保育士さんの仕事は、子供の安全を守りながら保育を教えていくという尊いものです。
仕事を大変からやりがいに切り替えるためには以下のようなことを実践してみてください。
プライベートをしっかり充実させる
休日にまで、仕事のことを考えたり持ち帰りの作業をしている保育士は多いです。
それでは、ビジネスとプライベートのメリハリがついていないので後々、体調不良になったり仕事が辞めたいとネガティブ思考になってしまう恐れもあります。
プライベートをしっかり充実させるためには、保育士の仕事が休みの日にはあまり考え事をしないことが大切です。
マメで繊細な性格の方ほど、仕事と私生活のオンオフの切り替えが難しくなりがちです。
なるべく、プライベートには自分の用事を入れて楽しみましょう。
園内でコミュニケーションをしっかりとる
保育園で働いていると、日々、何十人もの子供たちの相手をしたり園長先生・先輩・同僚の方達ともコミュニケーションを取る必要があります。
時には、園児たちのママやパパとも話をして情報共有するので、根暗だったり人見知りな性格な人は保育士の仕事は厳しいです。
園内でしっかりと、コミュニケーションをとることで仕事がスムーズに進んだり、人間関係も良好になっていくことが多いです。
人間ですから、他人と価値観が合わない人もいます。
苦手だなと思うままでは何も改善しませんし、後々、トラブルを招く恐れがあります。
できるだけ、苦手な人でも適度な距離を保ってコミュニケーションをしていくことで自分の身に災難が降りかかるリスクを減らせるでしょう。
1日1日子どもとの生活を楽しむ
保育園で過ごしている子供達は、身体や精神年齢の成長と共にやがて卒園していきます。
ですので、保育士さんとして今、やりがいを感じている人も辞めたいと思っている人も、時間は平等に流れていますから年月が経つとお世話をしている子供達は去っていきます。
そう考えると、より1日1日子どもとの生活を楽しもうと思う気持ちになってきませんか。
子供は、大人が思っているよりも色々なことを感じたり一生懸命に生きています。
なぜ保育士を選んだのかを考える
保育士さんは、はたからみると子供と毎日楽しく過ごせるだけでお金を貰えて良いなと思う人もいます。
多くの保育士さんは、肉体的にも精神的にも大変な思いをしながら日々、頑張っていますから時には体調不良になったり仕事を辞めたいと思う方もいます。
ネガティブな気持ちになったり、仕事を退職したいと思うようになったら一度なぜ、保育士を選んだのかを考えてみましょう。
誰かにやらされているのではなく、自分で決断して保育士さんをしているのですから前向きに気持ちを切り替えてもう少し続けてみてください。
そうするなかで、まだまだ頑張ろうという意欲が徐々に湧いてくることがあります。
保育士のやりがいのまとめ
保育士さんは、多くが子供が好きで自分からなりたいと思って就いている方が多いです。
ただ、働く前の理想と働いた後の現実にジレンマを感じる人もたくさんいます。
どんな仕事でもそうですが、はたからパッと見ただけではどんな仕事内容なのかは把握できません。
楽そうに見えるビジネスでも、実際に働いてみると意外と大変だったり。
保育士さんは、やりがいがある素敵な職業なので職場の良い面や人の良い面を見ながら働くことを心掛けていきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい
キャリアコンサルタント 渡辺愛菜(保育士)
保育士として勤務をした後、一般企業も経験し
その後、保育のせかいに入社。
自身の経験をもとに求職者の方々へアドバイスをおこなっています。
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