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一度辞めたことは、失敗ではありません
「保育士の復職に、不安を感じていませんか?」新卒で保育士になり、数ヶ月・数年で現場を離れた。その経験を「キャリアの傷」だと感じている方は、決して少なくありません。けれど、一度立ち止まったあなたは、何も失っていません。むしろ、もう一度子どもたちのそばに戻ろうと考えているその気持ちこそが、何よりの強みです。
保育の仕事は、体力的にも精神的にも負荷の大きい仕事です。人間関係、配置基準のなかでの業務量、残業、保護者対応。さまざまな理由で現場を離れる選択は、ごく自然なことです。離職は逃げではなく、自分を守るための、あるいは一度別の景色を見るための、まっとうな判断だと思います。
実際、保育士として働き始めた人のうち、早期に一度現場を離れる人は珍しくありません。それだけ責任が重く、エネルギーを使う仕事だということです。だからこそ、一度離れて、それでも「戻りたい」と思えること自体が、あなたの中に保育という仕事への本物の想いがある証拠なのです。
そして今、あなたは「もう一度やってみたい」と思っている。この記事は、そんなあなたの背中をそっと押すために書きました。
「ブランクがあるから不安」――その不安は、現場が求めている証拠です
復職をためらう最大の理由が「ブランク」です。保育の知識が古くなっていないか、子どもとの関わり方を忘れていないか、新しい同僚についていけるか。不安は尽きません。
けれど、現場の本音をお伝えします。多くの園が、第二新卒の復職者を歓迎しています。
理由はシンプルです。一度でも現場を経験した人は、何の説明もいらない部分が驚くほど多いからです。日々の流れ、子どもの安全への意識、書類の扱い、保護者との距離感。これらは、頭で覚えるものではなく、身体に染み込んでいる感覚です。しばらく保育のお仕事での現場を離れていても、エプロンを着けて子どもの前に立てば、思い出すスピードは未経験者とは比べものになりません。
採用する側の立場から見ても、一から育てる新卒と、少なからず基礎が身についている第二新卒では、現場に馴染むまでの時間がまったく違います。これは園にとって大きな魅力です。「経験者を採りたいけれど、ベテランは給与面でも採用が難しい」という園にとって、第二新卒の復職者は、まさに探していた人材なのです。
さらに、第二新卒やブランクがある方の落ち着きがあります。一度社会に出て、辞めるという決断もして、それでも戻ってきた。その経験は、子どもにとっても、同僚にとっても、保護者にとっても、確かな安心感になります。
保育士のブランクは「数ヶ月」で必ず埋まる
復職者がよく口にするのが、「最初の1ヶ月は緊張したけれど、気づいたら身体が動いていた」という言葉です。
朝の受け入れ、午睡の見守り、お散歩の隊列、連絡帳の書き方。最初はぎこちなくても、子どもたちと過ごす日々のなかで、忘れていたはずの感覚が次々とよみがえってきます。「ああ、こうだった」と思い出す瞬間の積み重ねが、ブランクをあっという間に埋めていきます。もちろん、何も分からなくても、第二新卒やブランクがある方は元々そのような経歴なので、採用側も充分に理解してくれています。
制度や指針は確かに変わります。たとえば令和6年度からは職員配置基準が見直され、4・5歳児の配置が改善されました。処遇改善の仕組みやICTを使った業務効率化も進んでいます。でも、こうした「新しい情報」は、現場に戻ってから覚えればいいことです。研修や日々の引き継ぎのなかで、自然に追いつけます。むしろ、こうした変化の多くは現場の負担を軽くする方向に進んでいます。保育の現場は、これからどんどん働きやすくなっていきます。
そして、離れていた期間は決して無駄ではありません。別の仕事をしていた方は、その業界で身につけた段取りやコミュニケーションの力を持っています。子育てを経験した方は、保護者の気持ちを誰よりも深く理解できます。ゆっくり休んでいた方は、心身を立て直して、新しいエネルギーを蓄えてきました。それぞれが新しい視点を持って戻ってくる。その視点は、現場をより良くする力になります。
ブランク中の経験は、すべて「強み」に変えられます
「離れていた時間をどう説明すればいいか」と悩む方へ。その期間こそ、あなただけの武器になります。
子育てをしていた方:は、わが子を通して、発達の段階や夜泣きの大変さ、離乳食の悩みを身をもって知っています。保護者が「先生も子育て中なんですね。」と知ったときの安心感は、何ものにも代えがたいものです。理論ではなく実感として子どもの育ちを語れる。これは大きな強みです。
他業種で働いていた方:は、保育の世界の外を知っています。接客業で培った気配り、事務職で身につけた書類処理の正確さ、営業で鍛えた対人スキル。一般企業のスピード感やコスト意識を持ち込めることは、園の運営面でも歓迎されます。
療養や休養をしていた方:は、自分の限界とペースを知っています。無理をしすぎない働き方を意識できることは、長く続けるうえでとても大切な資質です。一度立ち止まったからこそ得られた、自分を大切にする視点があります。
どの経験も、「保育から離れていた空白」ではなく、「保育に持ち帰れる財産」です。面接では、ぜひその経験を堂々と語ってください。
復職を成功させる3つのポイント
1. 「なぜ辞めたか」を、責めずに言葉にしておく
面接で必ず聞かれるのが離職理由です。ここで大切なのは、前の職場を悪く言うことでも、自分を責めることでもありません。「当時はこういう状況で、こう感じて離れた。そして今は、こういう気持ちで戻りたいと思っている」――事実と今の意欲を、淡々と前向きに伝えられれば十分です。
たとえば「業務量が多く体調を崩してしまったが、休養して立て直し、今はまた子どもと関わりたいという気持ちが強くなった」。このように、過去を否定せず、今の前向きさにつなげる伝え方が好印象を生みます。採用側が見ているのは、辞めた過去ではなく、これからどう働きたいかという未来です。
2. 「次に何を大切にしたいか」を決めておく
一度離れた経験は、自分が働くうえで何を重視するかを教えてくれます。残業の少なさ、人間関係、保育方針、勤務形態。あなたが次に譲れない条件は何でしょうか。それを言葉にしておくことで、同じ理由で再び辞めることを防げます。
「前回は残業が多すぎた」なら、残業の実態を面接で具体的に確認する。「人間関係に悩んだ」なら、園の雰囲気や職員の年齢層、定着率を事前に知っておく。条件を明確にすることは、わがままではなく、長く続けるための準備です。
3. 自分のペースで戻れる職場を選ぶ
いきなりフルタイムの担任に戻る必要はありません。パートから始める、加配や補助のポジションで感覚を取り戻す、小規模園でゆっくり関わる。復職の入り口はいくつもあります。最初の一歩は、小さくていいのです。
慣れてきてから正職員を目指す、担任を持つ、という段階を踏むこともできます。大切なのは、自分の心と身体が「もう大丈夫」と感じられるペースで進むこと。焦らず、自分のリズムで現場に戻ることが、結果的に長く働き続けることにつながります。
復職後の保育士・幼稚園教諭の働き方は、いくつもあります
復職と一口に言っても、選べる道はさまざまです。
パート・短時間勤務は、家庭との両立や、まずは感覚を取り戻したい方に向いています。週数日、午前だけ、といった柔軟な働き方ができる園もあります。
加配・補助・フリーのポジションは、担任のような重い責任を負わずに、子どもと関わりながら現場のリズムを思い出せます。復職直後にはうってつけです。
小規模保育園は、0〜2歳児中心で定員が少なく、一人ひとりの子どもとじっくり向き合えます。大人数のクラス運営に不安がある方にもおすすめです。
正職員としての復帰も、もちろん選択肢です。安定した収入とキャリアを求めるなら、最初から正職員を目指すのも一つの道です。
どの働き方が合うかは、あなたの状況と希望次第。だからこそ、一人で決めずに、いろいろな選択肢を知ったうえで選ぶことが大切です。
保育業界は、保育士が復職しやすいエリアです
大阪・兵庫・京都をはじめとする関西エリアは、保育施設の数が多く、求人も豊富です。都市部の大規模園から、住宅街の小規模園、駅近で通いやすい園まで、選択肢の幅が広いのが特徴です。
たとえば大阪市内では待機児童対策で施設の整備が進み、経験者を求める園が数多くあります。一方で、少し郊外に目を向ければ、アットホームで残業の少ない園も見つかります。「家から近い園がいい」「子どもの送り迎えに無理のない勤務地がいい」といった、関西在住ならではの細かな希望にも応えやすい環境です。
地域に根ざした園を選べば、通勤の負担が少なく、長く続けやすくなります。関西という地の利を活かして、あなたにとって無理のない一歩を選んでください。
アドバイザーから、復職を考えるあなたへのメッセージ
求人を紹介する立場として、これまで多くの復職希望の方とお話ししてきました。そのなかで強く感じるのは、「ブランクがあるから自分なんて」と、ご自身の価値を低く見積もっている方がとても多いということです。
でも、じっくりお話を聞くと、皆さん必ず光るものを持っています。子育てで培った視点、他業種で身につけた力、そして何より「もう一度子どもと関わりたい」という純粋な想い。それは、求人票の条件だけでは決して測れない、あなただけの強みです。
私たちアドバイザーの役割は、その強みを園にきちんと伝え、あなたに本当に合う職場を一緒に探すことです。「こんな小さなことを聞いてもいいのかな」ということでも、遠慮はいりません。あなたの不安に一つずつ向き合いながら、無理のない復職を全力でサポートします。
あなたを必要としている園が、必ずあります
保育士不足が続くいま、現場は「経験のある人」を心から求めています。第二新卒で、例え数ヶ月であっても一度現場を知っていて、もう一度やりたいと思っているあなたは、園にとって理想的な存在です。
大切なのは、自分に合った職場を見つけること。条件、雰囲気、方針が合えば、復職は「もう一度頑張る」ではなく「今度こそ無理なく続けられる」働き方になります。一度うまくいかなかったからといって、保育の仕事そのものが合わなかったとは限りません。職場が合っていなかっただけ、ということは本当によくあるのです。
一人で抱え込まず、相談から始めてみませんか
「戻りたいけれど、何から始めればいいかわからない」。その気持ちのまま立ち止まっている方も多いはずです。
保育のせかいでは、保育施設の求人を、あなたの希望に合わせてご紹介しています。ブランクへの不安、働き方の希望、前回うまくいかなかった点。そうした一つひとつを丁寧にうかがいながら、あなたに合った園を一緒に探します。
求人票だけではわからない園の雰囲気や、残業の実態、職員の定着率といった「本当に知りたいこと」も、アドバイザーがお伝えできます。応募の前に、まずは話を聞いてもらうだけでも構いません。あなたのもう一度を、ここから始めてみましょう。
保育のせかいは、関西最大級の求人を扱う保育士・幼稚園教諭のための求人サービスです。第二新卒・復職者の方の転職を、専門のアドバイザーがサポートします。これまで数多くの方の復職を支援してきた実績が豊富にあります。
この記事の監修者

森 大輔(Mori Daisuke)
保育のせかい 代表
《資格》
保育士、幼稚園教諭、訪問介護員
《経歴》
2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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2026.06.15
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