保育士が転職を考えたとき、最初に迷うのが「転職エージェントを使うか、それとも自分で求人を探して応募するか」という進め方の選択ではないでしょうか。求人サイトやハローワーク、園の公式サイトなど、自分で探す方法もあれば、エージェントに相談して求人を紹介してもらう方法もあります。
どちらにも良さがあり、どちらが優れているということではありません。自分の状況や性格、重視したいことによって、向いている進め方は変わってきます。今回は、エージェントを使う転職と、自分で探す転職、それぞれの特徴を整理しながら、自分に合った進め方を考えるヒントをお伝えします。
転職の進め方は大きく分けて二つ
保育士の転職活動の進め方は、大きく分けると二つあります。
一つは、自分で求人を探し、園に直接応募する方法です。求人サイトやハローワーク、園のホームページなどから情報を集め、気になる園へ連絡を取って、見学や面接を進めていきます。
もう一つは、転職エージェント(人材紹介サービス)を利用する方法です。担当のアドバイザーに希望を伝え、条件に合う求人の紹介を受けたり、応募書類の相談や面接日程の調整、条件の確認などのサポートを受けたりしながら進めていきます。
どちらか一方だけを選ぶ必要はなく、両方を組み合わせて活動する人もいます。まずは、それぞれの特徴を知っておきましょう。
自分で探す転職の特徴
自分で探す転職の良い点は、自分のペースで自由に進められることです。気になる求人を好きなタイミングで探し、納得するまでじっくり情報収集ができます。他人に希望を伝える手間も不要で、「まずは軽く情報を見てみたい」という段階から気軽に始められます。
また、応募先とのやり取りを直接行うため、園の担当者と自分の言葉で話す機会が増えます。園の雰囲気や人柄を肌で感じやすい点も、直接応募ならではの特徴です。
一方で、情報収集から応募書類の作成、日程調整、条件交渉まで、すべてを自分で行う必要があります。特に在職中の場合は、仕事と並行して進める負担が大きくなりがちです。
また、求人票に載っている情報には限りがあるため、園の内部事情や職場の雰囲気といった情報は、自分で確認する必要があります。聞きにくい条件面の確認も、自分から直接伝えなければなりません。
エージェントを使う転職の特徴
転職エージェントを使う場合の良い点は、サポートを受けながら進められることです。希望条件を整理する段階から相談でき、条件に合った求人を紹介してもらえるため、情報収集の手間を減らせます。
応募書類の添削や面接対策、面接日程の調整、園との条件のすり合わせなどをサポートしてもらえる点も、大きな特徴です。聞きにくいことを代わりに確認してもらえたり、求人票には載っていない園の情報を教えてもらえたりすることもあります。
在職中で時間が限られている人や、初めての転職で不安が大きい人にとっては、心強い存在になりやすい方法です。
一方で、エージェントによってサポートの質や得意分野、対応の雰囲気はさまざまです。担当者との相性もあるため、自分に合うかどうかを見極める視点が必要です。紹介された求人に納得できない場合は、遠慮せず希望を伝え直すことも大切です。
比べてみて分かる違い
二つの進め方を、いくつかの視点で比べてみましょう。
情報収集の面では、自分で探す場合は、自由度が高い反面、手間がかかります。エージェントの場合は、希望を伝えたうえで求人を紹介してもらえるため、効率的に進めやすい一方、紹介される求人は担当のエージェントが扱っているものが中心になります。
応募・選考の手続きの面では、自分で探す場合はすべて自分で行います。エージェントの場合は、書類や日程の調整などをサポートしてもらえるため、負担を軽減できます。
条件面の確認・交渉では、自分で探す場合は、直接園に確認する必要があります。エージェントの場合は、第三者を通じて確認や調整をしてもらえるため、聞きにくいことも相談しやすい傾向があります。
費用面では、保育士が転職エージェントを利用する場合、多くのサービスは利用者に費用がかからない仕組みになっています。ただし、サービスによって条件は異なるため、事前に確認しておくと安心です。
自分で探す転職が向いている人
自分で探す転職は、次のような人に向いている場合があります。
すでに応募したい園が決まっている人や、特定の園で働きたいという明確な希望がある人は、直接応募のほうがスムーズです。
また、時間に余裕があり、自分のペースでじっくり情報を調べたい人、人に希望を伝えるよりも自分で判断して進めたい人にも、自分で探す方法は合っています。
さらに、園の担当者と直接やり取りをして、雰囲気を確かめながら進めたい人にとっても、直接応募の良さがあります。
エージェントを使う転職が向いている人
エージェントを使う転職は、次のような人に向いている場合があります。
まず、在職中で時間が限られている人です。日程調整や書類のサポートなどを任せられるため、仕事と並行しながら活動を進めやすくなります。
次に、条件面の確認や交渉に不安がある人です。給与や休日、残業など、聞きにくい内容を代わりに確認してもらえることで、安心して進められます。
また、希望条件がまだ整理できていない人や、初めての転職で何から始めればいいか分からない人にも向いています。相談しながら条件を整理していくことで、自分に合う職場のイメージが明確になります。
さらに、自分では見つけにくい求人や、園の内部情報を知りたい人にとっても、エージェントの情報力は助けになります。
エージェント選びで気をつけたいこと
エージェントを利用する場合には、どのサービスを選ぶかも大切なポイントです。
まず、担当者の対応を見ることです。こちらの話をきちんと聞いてくれるか、希望に沿った提案をしてくれるかは、大切な判断材料になります。急かされる、希望と違う園を強く勧められるといった場合は、立ち止まって考えたほうがよいかもしれません。
また、保育業界への理解や知識があるかどうかも重要です。保育の現場を理解している担当者であれば、現場目線でのアドバイスが期待できます。
複数のサービスを比較して、自分に合う担当者を見つける方法もあります。ただし、複数を並行して利用する場合は、応募先が重複しないよう管理することが大切です。
両方を組み合わせるという選択
自分で探す方法とエージェントを使う方法は、どちらか一方に決めなくても構いません。自分で気になる園を探しながら、エージェントからも求人の提案を受けるという形で、両方を活用する人もいます。
組み合わせる場合は、応募先の重複に注意が必要です。同じ園に二重で応募してしまうと、混乱や信頼関係への影響が生じることがあるため、応募状況をしっかり管理しましょう。
最初はエージェントに相談して全体像をつかみ、慣れてきたら自分でも探してみるなど、状況に合わせて進め方を変えていくのもよい方法です。
まとめ
エージェントを使う転職と、自分で探す転職には、それぞれに特徴があります。自分で探す方法は自由度が高く、自分のペースで進められる一方、手間や負担は大きくなります。エージェントを使う方法は、サポートを受けながら効率的に進められる一方、サービスや担当者との相性を見極める視点が必要です。
どちらが正解ということではなく、自分の状況、性格、重視したいことに合わせて選ぶことが大切です。時間の余裕や不安の大きさ、希望条件の明確さを振り返りながら、自分にとって無理のない進め方を見つけてください。
保育士としての転職活動は、情報収集だけでなく、紹介会社選びにも悩みがつきものです。「保育のせかい」は、認可保育園・認定こども園を運営する社会福祉法人の理事長が監修し、保育士資格を持つ元保育士がアドバイザーを務めているため、現場目線でリアルな悩みに寄り添ったサポートが受けられます。「押しの強い営業対応に疲れた」「希望していない園を強く勧められて不安だった」という経験がある方にこそ、一度相談してみてほしいサービスです。完全無料で利用できるので、気軽に活用してみてください。
この記事の監修者

森 大輔(Mori Daisuke)
保育のせかい 代表
《資格》
保育士、幼稚園教諭、訪問介護員
《経歴》
2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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2026.10.16
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