転職エージェントに登録すると、多くの場合、最初に担当者との面談や電話でのヒアリングが行われます。「何を話せばいいのだろう」「準備なしで行っても大丈夫だろうか」と不安に感じる人も少なくありません。
初回面談は、その後の転職活動の方向性を左右する大切な機会です。今回は、保育士がエージェントとの初回面談に臨む前に準備しておきたいことや、当日に意識しておきたい視点について整理してみたいと思います。
初回面談、何を話せばいいか分からない
転職エージェントに登録した直後は、「まだ転職を決めたわけではない」「具体的な希望も定まっていない」という状態の人も多いはずです。そのため、初回面談の場で何をどこまで話せばよいのか、迷ってしまうのは自然なことです。
大切なのは、面談は「完璧な答えを用意して臨む場」ではなく、「一緒に整理していく場」だと捉えることです。希望が固まっていなくても、現状の悩みや気になっていることを正直に伝えることで、担当者もサポートの方向性を考えやすくなります。
とはいえ、何も準備しないまま臨むと、限られた時間のなかで伝えきれなかったことが出てしまうこともあります。事前に少し整理しておくだけでも、面談の質は大きく変わってきます。
初回面談の一般的な流れ
エージェントによって細かな進め方は異なりますが、初回面談では、おおむね次のような流れで進むことが多くなっています。まず、これまでの職歴や保有資格、現在の勤務状況などの基本的な情報を確認されます。
次に、転職を考えた理由や、今後どのような働き方を希望しているかについてのヒアリングが行われます。勤務地や勤務時間、給与、園の雰囲気、保育方針など、さまざまな観点から希望条件を整理していく時間です。
その後、希望に合いそうな求人の紹介や、今後の進め方についての説明があります。面談は電話やオンライン、対面など、形式もさまざまですが、いずれの場合も、自分のペースを大切にしながら進めて問題ありません。
事前に整理しておきたい希望条件
初回面談の前に整理しておきたいのが、転職に求める条件です。いきなり細かく決める必要はありませんが、大まかな優先順位を考えておくと、面談がスムーズに進みます。
例えば、「勤務地や通勤時間」「勤務時間や残業の少なさ」「給与や賞与」「園の雰囲気や人間関係」「保育方針や行事の取り組み方」など、項目を書き出して、自分にとって譲れないものと、妥協できるものに分けてみてください。
また、転職を考えたきっかけも整理しておくと役立ちます。「人間関係に悩んでいる」「業務量の多さに疲れている」「キャリアアップを目指したい」など、理由が明確になるほど、担当者も的確な提案をしやすくなります。
ここで大切なのは、きれいな言葉にまとめようとしすぎないことです。率直な気持ちを伝えることが、本当に合う職場を見つける近道になります。
聞かれやすいことと答え方の考え方
面談では、これまでの経験について具体的に聞かれることもあります。担当しているクラスの年齢や人数、勤務形態、これまでに力を入れてきた取り組みなどです。自分の経験を改めて言葉にする機会でもあるため、あらかじめ簡単にメモしておくと安心です。
また、「いつ頃までに転職したいか」という時期についての質問もよく出ます。具体的な時期が決まっていない場合でも、「3ヶ月以内を目安にしている」「良い求人があれば検討したい」というように、大まかなイメージを伝えておくと、担当者も動きやすくなります。
現職に関する話をする際は、不満だけを並べるのではなく、「どのような環境であれば力を発揮できると考えているか」という視点を加えると、前向きな希望として伝わりやすくなります。ただし、無理にポジティブに言い換える必要はありません。本音を話すことで、より自分に合った提案につながることもあります。
面談の場で確認しておきたいこと
初回面談は、エージェント側が求職者を知る場であると同時に、求職者がエージェントを見極める場でもあります。担当者との相性やサポートの進め方について、遠慮せず確認しておきましょう。
例えば、「求人の紹介はどのようなペースで届くのか」「応募や面接の日程調整はどこまで任せられるのか」「条件交渉は代行してもらえるのか」といった点を聞いておくと、その後の進め方がイメージしやすくなります。
また、保育士の現場経験がある担当者かどうか、保育業界に詳しいかどうかも、サポートの質に関わる重要なポイントです。現場の事情を理解している担当者であれば、勤務時間や業務の忙しさといったリアルな部分まで踏まえた相談がしやすくなります。
もし違和感を覚えた場合は、無理に話を進めず、一度持ち帰って考える姿勢も大切です。
在職中の人が意識しておきたいこと
働きながら転職活動を進める保育士は、連絡のとれる時間帯が限られていることも多いはずです。初回面談の際に、連絡しやすい時間帯や、希望する連絡手段をあらかじめ伝えておくと、その後のやり取りがスムーズになります。
また、現在の職場に転職活動を知られたくない場合は、その旨も率直に伝えておきましょう。連絡の方法や、求人の紹介の仕方について配慮してもらえることがあります。
面談のスケジュールについても、シフトの都合を踏まえて無理のない日時を選ぶことが大切です。急いで設定して慌ただしい状態で臨むよりも、落ち着いて話せる時間を確保する方が、有意義な面談になります。
オンライン・電話での面談で気をつけたいこと
近年は、対面だけでなく、電話やオンラインでの初回面談も一般的になっています。移動の必要がなく、気軽に参加できる一方で、環境面で少し配慮しておきたい点もあります。
電話の場合は、静かで通話しやすい場所を確保することが大切です。職場の休憩室や自宅の共有スペースなど、周囲の音が気になる場所では、落ち着いて話しにくくなってしまいます。オンライン面談の場合は、通信環境や音声の確認を事前に済ませておくと、当日慌てずに済みます。
また、画面越しでも、表情や声のトーンは意外と伝わるものです。リラックスしつつも、前向きな気持ちで臨むことを意識すると、担当者との会話もスムーズに進みやすくなります。
面談後にやっておきたいこと
初回面談が終わった後は、そのままにせず、内容を簡単に振り返っておくことをおすすめします。紹介された求人の特徴や、担当者から聞いた情報、今後のスケジュールなどを、メモとして残しておくと、後から見返しやすくなります。
また、面談で伝えそびれたことや、後から思い出した希望があれば、遠慮せずに追加で連絡して構いません。転職活動は、進めるなかで自分の考えが変化していくこともよくあります。希望が変わったときは、その都度率直に共有することで、より自分に合った提案を受けやすくなります。
紹介された求人については、すぐに応募を決める必要はありません。気になる点は担当者に質問しながら、納得できるまで検討する姿勢を大切にしてください。
まとめ
エージェントとの初回面談は、その後の転職活動の土台を作る大切な時間です。完璧に準備する必要はありませんが、希望条件の優先順位や転職を考えた理由を簡単に整理しておくことで、面談の質は大きく向上します。
また、面談は担当者との相性を確かめる場でもあります。疑問や不安は遠慮せずに確認し、自分のペースで進められるエージェントを選んでいくことが、納得のいく転職につながります。
保育士としての転職活動は、情報収集だけでなく、紹介会社選びにも悩みがつきものです。「保育のせかい」は、認可保育園・認定こども園を運営する社会福祉法人の理事長が監修し、保育士資格を持つ元保育士がアドバイザーを務めているため、現場目線でリアルな悩みに寄り添ったサポートが受けられます。「押しの強い営業対応に疲れた」「希望していない園を強く勧められて不安だった」という経験がある方にこそ、一度相談してみてほしいサービスです。完全無料で利用できるので、気軽に活用してみてください。
この記事の監修者

森 大輔(Mori Daisuke)
保育のせかい 代表
《資格》
保育士、幼稚園教諭、訪問介護員
《経歴》
2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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2026.10.10
2026.10.13





















