一般的に高卒よりも大卒の学歴がある方が、卒業後に社会人として働きだす時の給与が多く設定されています。
普通に考えると、大学卒業してから仕事をした方が給料が多く貰えるので良さそうですよね。
ただ、大学まで通うとなると学費がかかりますし、家庭の事情があったりして高校卒業したら、すぐに就職する人もいます。
高卒で働ける職業は色々ありますが、保育士になりたいと思う若者もいるでしょう。
今回は、保育士は高卒でもなれるのかや、資格の取りかたや勉強方法などについて解説していきます。
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高卒でも保育士になれるの?
大前提として、保育士には保育士試験に合格し保育士資格という、国家資格を取得する必要があります。
学歴が高卒の人でも、条件が整っていれば保育士試験の受験資格を得ることが可能ですので、合格すれば保育士資格を取得でき保育士を目指せます。
あるいは、高卒ですぐに保育士試験を受けなくても、保育士養成学校を卒業すると、国家試験をパスして保育士になることが可能です。
保育士養成学校に通学するとなると、学費や交通費が発生しますから金銭的な負担は増えるため、現実的では無いと判断して諦める人もいます。
高卒で学校へ通わずに、保育士試験を受験して保育士資格の取得を目指す人は、独学や通信講座などの手段で勉強していかないといけないので、かなり根気が必要です。
高卒でも保育士を目指すことができますが、そんなに簡単ではないのが、把握できたのではないでしょうか。
若い頃から将来、目指したい職業が定まっているのは、とてもしっかりしているとも言えますので、目標や夢が無い人と比べて充実した日々を送れる可能性があります。
高卒が保育士になる方法について
高卒が保育士になる方法について解説していきます。
保育士試験に合格する
保育士試験を受験して、合格することで保育士資格の取得が可能です。
高卒の人は誰でも保育士試験に挑めるわけではないので、注意が必要です。
受験資格の要件を満たさなければ、高卒で保育士試験を受けることができません。
・1996年3月31日より前に高校の保育科を卒業済み
・1991年3月31日より前に高等学校を卒業済み
上記のように、高卒で保育士を目指す方法として、保育士試験の受験資格を得るために、高校の卒業年次が重要になります。
その他に、上記の受験資格の条件に当てはまらない人で、一般的な高校の既卒者もいるでしょう。
その場合は、児童福祉施設の認定済みの保育施設で働いて、実務経験を積むと受験資格を得ることができます。
日本では中学校卒業するまでが、義務教育になるのでほとんどの人は中卒の学歴を持っています。
高校からは義務教育ではないので、人によっては中卒で社会に出る人もいるでしょう。
中卒でも保育士は目指すことが可能ですが、実務経験と経験年数が求められるのでハードルは高いと言えます。
具体的には、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験を積むことで、保育士試験の受験資格を得られます。
1日のなかで6時間以上、1ヶ月で20日以上の稼働が必要となり、達成できないと実務経験にならないので、中卒から保育士を目指す人は注意が必要です。
保育士の学校に入学する
高卒で保育士試験を受験しないで、保育士になりたい人もいるでしょう。
保育士試験は年に複数回あり、チャンスは1度きりじゃないことは受験者からすると、気持ち的にも楽になるでしょうが、試験の独特の雰囲気に緊張したり、時間制限のなかで問題を解くプレッシャーを感じたりする人も多いはずです。
保育士試験を受けることに抵抗を持っていると、集中力が低下して受験で本来の実力が発揮できない恐れもあるかもしれません。
受験に抵抗があったり、自信が無かったりする人は、高卒で保育士養成学校に通って卒業したら保育士資格が自動的に付与されるので、学費はかかりますが学校へ通う選択をすることもできます。
保育士養成学校に通うと、最短でも2年間は学ぶ必要があるので、年単位で学費を支払いながら勉強していけるのか、計画を立てて保育士養成学校に入学した方が良いです。
保育士資格の取得は、学校を卒業することが求められるので、もし、途中で辞めてしまったら保育士資格はもらえません。
今まで、長い時間コツコツと勉強を積み重ねてきた努力が、学校を辞めたことで無駄になってしまいますから、入学するなら絶対に卒業するまでやりきるようにしましょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒【2023年】保育士試験実技は何をするの?合格するためのコツ
高卒が保育士になるための勉強方法
高卒が保育士になるための勉強方法を解説していきます。
独学で学ぶ
保育士試験は合格率20%台なので、保育士資格は難関の国家資格です。
一夜漬けのような軽い勉強量だけで受かるほど、甘いものではありません。
ただし、しっかり勉強すれば保育士試験に、独学で挑んで合格する人もたくさんいます。
自力でずっと勉強するので、問題集や教科書などのテキスト代位しかかからず、学校に通ったり通信講座を受講するよりも費用を抑えることが可能です。
独学で保育士試験に合格するためには、優れた自己管理能力や長時間の勉強時間の確保などが、求められるので中途半端な気持ちで取り組んでも途中で辛くなって挫折してしまいます。
過去問題集や参考にするテキストは、適当に選んで勉強するとスムーズに理解ができなくて、勉強効率が悪くなるので、自分が実際に手にとってわかりやすそうだと感じたものを選ぶことが大切です。
独学で保育士試験の対策をするのは、とても根気が必要になってくるので、保育士養成学校に通って保育士資格の取得を目指すよりも難しいとされています。
学校では同じ志を持つ仲間と一緒に、辛くても助け合いながら学べますが独学は、孤独な環境でコツコツと勉強している人が多いので、挫折に繋がってしまうのです。
通信講座で学ぶ
保育士試験の勉強を、独学や学校で通うのは抵抗があったり不安があったりする人は、マイペースでできる通信講座で学ぶのがおすすめです。
通信講座を受講するのは費用がかかりますが、学校に通うよりも金額を抑えられます。
保育士資格のオンライン通信講座を受けると、自宅にいながら勉強できますし、独学よりも効率良く学べるでしょう。
いきなり、目に入った通信講座を受講するのは避けた方が良いかもしれません。
適当に決めても、自分のペースに合った学習状況や、勉強内容になっていない可能性があるので、違和感を感じたまま受講すると効率良く勉強できなくなってしまいます。
独学よりも効率的に勉強ができるのが、通信講座で学ぶ魅力の1つです。
自分に合わない通信講座を受講すると、独学よりも勉強効率が低下してしまう可能性があります。
まずは、気になった保育士資格の通信講座を、資料請求して中身を読みながら、自分が学んでいる姿をイメージしてみましょう。
具体的なシチュエーションがイメージできたり、楽しく学べるかもと感じたりした場合は、その通信講座に惹かれているということになるので、自分に合っている可能性があります。
まとめ
保育士資格を取得するには、保育士養成学校に通う、あるいは保育士試験に合格する方法があります。
高卒でも保育士資格を取得することは可能ですが、保育士試験を受験するには必要な要件を満たさなければいけません。
その他の方法として、高校卒業後に保育士養成学校に通学し、卒業と同時に保育士資格を取得できます。
また、高卒認定者でも保育士試験に実務経験があれば挑むことが可能ですので、高校を中退して学歴が中卒になった人は、高卒認定試験にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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