社会に出て働くかわりに家庭を守っている主婦の方のなかには、保育士資格を取得して保育園や保育施設で、働いてみたいと思う方もいるはずです。
子育てをしながら主婦として、毎日、忙しく過ごしている人もいるでしょう。
子どもがいるのは、保育士になって働くことにプラスに働きます。
子どもの生活サポートをするのが、保育士のメイン業務になるので育児経験を活かせるからです。
女性で特に主婦の方は、がんばり屋が多いと言われているので家事や育児と、保育士になるための勉強を上手く両立できやすい傾向があります。
今回は、主婦でも保育士の資格を取得できるのかや、保育士になるための手順とメリットについてと、保育士資格の勉強方法や取得方法などについて解説していきます。
Contents
主婦でも保育士の資格を取得できる?
今まで主婦をしながら家庭を守ってきたけど、急に社会に出て保育士を目指すことはできるのだろうかと、不安になる女性は多いのではないでしょうか。
保育士の資格は国家資格になるので、一夜漬けの勉強や適当なノリで合格できる資格ではありません。
それでも、真面目にコツコツ勉強を積み重ねれば合格率20%位なので、保育士資格に受かる人もたくさんいます。
保育士の職業は未経験の主婦でも、保育士資格に合格するのは全然不可能ではありません。
保育士への道は簡単とは言い難いですが、複数の手段があるので自分の生活環境に合った勉強の仕方をすることが、合格へ近づくために必要です。
主婦が保育士になるための手順
主婦が保育士になるための手順を解説していきます。
試験を受ける
保育士の国家資格を取得する方法の1つが保育士試験の受験です。
保育士資格は、学校に通わなくても通信教育を受けての学びや、独学で勉強して保育士資格の合格を目指すことが可能です。
学校に通わなくても実力があれば、保育士試験に合格も不可能ではありませんが、通信教育や独学での勉強は周りに一緒に切磋琢磨できる仲間ができにくいので、モチベーションを保つのは難しいでしょう。
通信教育の教材や講座の種類はたくさんあるので、わざわざ学校に入学して通学せずに独学で勉強している人も数多くいます。
SNSなどで同じ自力で保育士試験の合格を、目指している人達を探してコンタクトを取ってみるのも良いでしょう。
養成学校で学ぶ
王道パターンの保育士試験の勉強が養成学校に入学する方法です。
保育士養成学校に通い、卒業までに必要な科目を履修することで、保育士試験を受けなくても保育士資格を取得できます。
そのためには、途中で退学してしまうと意味が無くなりますので、真面目に学校に通い卒業と同時に保育士資格を取得しなければいけません。
保育士養成校は、短期大学・専門学校・4年制大学などで学ぶ年数が分かれており、保育士養成施設の指定校の場合に卒業と同時に保育士資格を取得できます。
もちろん、主婦の女性が養成学校に通うとなると、学費を支払うことになるので生活に合わせて短期大学・専門学校・4年制大学のどこを選ぶべきか慎重に考えて入学した方が良いでしょう。
保育士の試験は年に2回ある
保育士試験は合格率20%位の難関の国家資格ですが、超難関ではないので主婦の方でも一生懸命にコツコツ勉強を積み重ねて受験すれば、合格できるチャンスはあります。
そして、保育士試験は1年間で2回、受験できる仕組みになっているので前期の試験で落ちてしまっても、後期の試験を受けて合格できる可能性もあります。
前期と後期と1年に2回、保育士試験を受験できるので、せっかく覚えた知識やスキルを忘れる前に再挑戦が可能です。
どのくらい、前期と後期で日程の間隔が空くのかと言いますと、基本的に前期試験は4月=筆記、6月=実技で後期試験は10月=筆記、12月=実技という流れなので、次回の保育士試験は約半年間位の期間という感じです。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士と保育補助の仕事内容と違いとは?それぞれの魅力や役割を解説
主婦が保育士になるとどんなメリットがある?
主婦が保育士になるとどんなメリットがあるのか解説していきます。
子育て経験をフルに活かせる
主婦をされている女性のなかには、子どもを育てている、あるいは育てた経験がある人もたくさんいます。
子育て経験があることで、保育現場で必要な知識やスキルをすでにある程度身につけていて、保育士の仕事に役立つ可能性があります。
例えば、育児をしているなかで子どもの心理状態や食育に関しての知識などを身につけていたり、子どもとの触れ合い方が上手だったり、普段の生活で培った子育て経験をフルに保育士の仕事に活かせる可能性があるのです。
仕事が決まりやすい
保育園や保育施設に保育士として採用されるのは、主婦だと厳しいのではないかと考えてしまう人も、いるのではないでしょうか。
現状は、保育士不足の保育園や保育施設もあるので、採用は狭き門というわけではありません。
保育士の求人募集は、地域によって数は異なりますが決して少なくはないので、タイミングが合えばたくさんの保育園や保育施設が求人募集しているのを、情報収集中にわかる可能性があります。
保育士の雇用形態も、正社員だけではなく、契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど色々あるので、働き方に狭い視野をもたなければ仕事が決まりやすいと言われています。
ほとんどの職場は育児に理解がある
保護者の子どもを保育園や保育施設で預かって、保育士は身の回りの世話や、生活指導、集団生活に馴染めるように努める必要があるので、園児達と接することがメイン業務です。
そのため、主婦をしながら子育て真っ最中の女性でも、安心して働けるようにほとんどの職場は、育児に理解があるところばかりです。
子どもがいて、保育士の仕事はフルタイム勤務できない主婦の方は、非正規雇用で採用して貰えるように面接の時に話してみると、融通を利かせてくれるかもしれません。
保育園や保育施設で働いている保育士は、女性が多く活躍してますから子どもがいる主婦の苦労や大変さを、共感してもらいやすいでしょう。
主婦でも保育士として採用される?
人手不足が深刻化している保育業界ですが、保育士が足りない保育園や保育施設の面接を受けたら必ず採用されるとは限りません。
主婦として家事や育児を頑張りながら、保育士試験に合格して保育資格を取得後に、自力で働くところを探すのは大変さもあるでしょう。
転職サイトに登録してスカウト求人を待ったり、転職エージェントに相談してアドバイスを貰いながら、自分にあった職場を一緒に探したりすることで就職活動にかかる時間と労力の節約ができます。
ハローワークやフリーペーパーなどの求人情報は、多くの求職者が閲覧するので場合によっては、希望する保育園や保育施設の倍率が高くなってしまう可能性があります。
その点、転職サイトや転職エージェントを活用すると、タイミングもありますが非公開求人を紹介してもらえる場合があるのです。
非公開求人の保育士の求人募集でしたら、ハローワークやフリーペーパーでの求人募集に比べて圧倒的にシークレット募集している情報を知る求職者が少ないので、倍率が高くなりにくいです。
まとめ
保育士を目指したい主婦の人でも、国家資格である保育士資格を取得して、保育園や保育施設で働くことは不可能ではありません。
子どもがいる主婦の人は、子育て経験がそのまま保育業務で活かせるので保育士の未経験者であっても、ある程度、保育現場で即戦力となれる可能性もあります。
主婦の人は、育児や家事をこなしたり、夫婦関係を大切にしながら保育士の勉強の両立は大変ですが、保育士試験を受験する方法は複数あるので、自分に合ったやり方でコツコツ勉強していくことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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