保育士は、子供の命を守り事故の不安と日々向き合いながら働いています。
責任やプレッシャーが重い仕事のわりには、低賃金の職業だというイメージが定着しています。
保育士を目指している、実際に働いている人の中には、もう少し給料を増やしたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
本業に支障がでたり、差し支えない範囲で副業に挑戦すれば一気に収入アップに繋がります。
そもそも、副業でお金を稼ぐことは大丈夫なのか気になりますよね。
今回は、保育士は副業しても良いのかや、副業の種類とはじめるまえの注意事項などについて解説していきます。
Contents
そもそも保育士は副業しても良いの?
保育園で働く保育士が副業をする場合、保育施設によって大丈夫なのかが違ってきます。
私立保育園では、園のルールや規程によります。
公立保育園に勤める保育士は、地方公務員という括りになるので、民間企業の経営をしたり、営利目的のビジネスを行い収入を得ることは禁止です。
民間企業は正社員に対して、副業を禁止しているところがありますが、一部の会社では解禁されています。
派遣社員、パート社員、アルバイトの方達は、そこまで副業に関してうるさく言わない会社が多いですが、会社によってルールや規程が違います。
副業が大丈夫なところもあれば、禁止している会社もあるので、勤め先の対応次第という感じです。
それは、民間の保育園や保育施設で働く保育士でも同じです。
公務員の副業は禁止されているので、公立保育園に勤める公務員保育士は副業が許されていません。
世の中の全ての民間企業が、堂々と副業ができるようになれば、社会でさらにお金がたくさん回り日本経済に良い影響を及ぼしていくかもしれませんが、当分は期待できないでしょう。
今のままでは、物価が上がり続けるけれど社会人の賃金水準は低下していき、気軽に物を買えない状況になる恐れがあります。
また、日本のお金の価値自体が低下していくかもしれません。
例えば、将来的に1万円が1000円の価値しか無くなったりしたりです。
物価が上がって、お金の価値が下がってしまうと、ますます生活が困窮する恐れがあるので今のうちから複数の収入源を確保しておくのも良いかもしれません。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士は年収1000万円可能?その事実について解説!
保育士が副業する際の注意事項
副業が大丈夫な保育園や保育施設で働いている保育士は、本業とのダブルワークで収入アップが見込めます。
保育園や保育施設の近くで副業をしていると、もしかしたら保護者や園児、本業で関わっている従業員と出会ってしまうリスクもあります。
ですので、知っている人と鉢合わせして、気まずい思いをしてしまう可能性がある人は、自宅でできる副業をしたり、関わりがある人に出会いそうではない場所で副業をした方が良いでしょう。
その他にも、保育士が副業する際は以下のような注意事項を把握しておいた方が良いです。
就業規則の確認
公立保育園に勤める保育士は、原則として副業が認められていません。
私立保育園でも、園によって大丈夫なのかは違いがあるので、副業を始めたいと思ったら就業規則の確認が大切です。
正社員の保育士は、副業禁止になっていても派遣社員、契約社員、パート社員、アルバイトの従業員は副業OKとしてる園もあります。
確定申告の可能性
労働者は、年末調整を受けた給与所得以外の所得の合計が、20万円以上あれば確定申告します。
つまり、副業で報酬を得た金額が20万円を超えた段階で、確定申告をする必要性が出てくるのです。
月に1万円以内の副業収入であれば、何も手続きしなくても問題ありませんが、そのような金額ですとあまり家計の足しにならない可能性があります。
副業を始めるなら、生活をより充実させられる金額を稼いだり、貯金に回すためとかの目的意識を持って取り組んだ方が続きやすいでしょう。
副業に夢中になりすぎないこと
本業と掛け持ちして副業をする保育士は、どちらも一生懸命に働きすぎてワークライフバランスが崩れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
副業をすると労働時間は増えてしまいます。
副業に夢中になりすぎて、自分のプライベートの時間が削れて精神的な余裕が無くなったり、疲労が蓄積して体調不良になるかもしれません。
本業の保育士の仕事に支障が出てしまう可能性もあります。
お金を稼ぐことで、心の余裕が生まれるかもしれませんが、副業に夢中になりすぎてしまうと、色々なことが上手くいかなくなる恐れがあるので注意しましょう。
保育士はどんな副業がベスト?
保育士が行う副業は、どんな仕事が向いているのか把握しておくと、長く続きやすいですしワークライフバランスが整いやすくなります。
ただし、あくまで一般論ですから本当に自分に向いているのかどうかは、個々の持つ気質や性格、知識、スキルなどに影響してきます。
参考程度に把握していただいて、実際に副業を始める前にしっかりと自己分析をして、どの副業が自分に向いていて続きやすいのか判断することが大切です。
【保育士に向いている副業】
・Webライター(ブロガー)
時間や場所にとらわれずに仕事ができるのが、Webライター(ブロガー)です。
保育士の経験があれば、育児系のジャンルが得意分野になるので培ってきたノウハウが活かしやすくなります。
・ハンドメイド
手芸が好きだったり、手先が器用な保育士はハンドメイドの副業は良さそうです。
自分で制作した商品を、ネットショップを利用して販売もできるので工夫次第で保育業務と両立しやすくなります。
・ベビーシッター
子供をあやしたり、身の回りの世話をすることが得意な保育士さんはベビーシッターが向いています。
保育士資格を持っていれば、ベビーシッターの仕事に就きやすいかもしれません。
・音楽講師
保育園では、ピアノやオルガンが設置されているところが多いです。
保育士は子供たちに音楽を演奏してあげたり、一緒に歌ったりするので楽器や音楽のスキルを身につけている方がいます。
保育士の養成学校で、音楽に関しての知識、スキルを習得したり子供の頃からピアノを習っていた人もいるかもしれません。
歌ったり楽器の演奏が得意な保育士は、副業で音楽講師をするも良いでしょう。
保育士副業は転職エージェントで
副業は、本業の保育士の収入を補うためにする人が多いでしょう。
そのような考え方で取り組むと、本業の給料には遠く及ばない金額しか稼げない可能性があります。
ダブルワークでお金を稼ぐという思考を持つよりも、思い切って転職をして収入アップに繋げるのも1つの手段です。
転職しても副業をしたい人は、本業の労働時間の融通が今よりも利くところに移り、副業する時間を大幅に確保するのも良いでしょう。
保育士をしながら、副業したい場合は転職エージェントに相談して決めた方が、失敗する確率を減らせるのでおすすめです。
もちろん、誰にも頼らずに自力で転職先を見つけて働くことはできます。
保育業界に詳しい転職エージェントを利用すれば、しっかりと次の職場の雰囲気や仕事内容などを相談にのって教えてくれるので安心感が全然違います。
自分の頭でアレコレ考え過ぎると、視野が狭くなってしまい、自分の判断が全て正しいと思い込んでしまいがちになりやすいので注意しましょう。
保育士副業のまとめ
保育士の副業は、私立保育園は園ごとのルール、規程がそれぞれ違うので認められているのかは勤め先次第です。
公立保育園の保育士は、地方公務員として働くので公務員は原則として副業禁止です。
本業と副業のダブルワークで、お金を稼ぐ方はオーバーワークにならないように注意しましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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