保育士の仕事は、頭も使いますがとにかく体力を必要とします。
子供の生活サポートや、一緒に遊んであげたりする日々を送るので体力がないと長く勤める事が難しくなってくるのですね。
年齢を重ねてくると、誰でも若い時と同じように身体が機敏に動かなくなってくるものです。
保育施設によって、仕事の辛さは変わってきますが若い人の多くが何歳まで働くことが出来るのか不安に思っていると言われています。
今回は、保育士は何歳まで仕事ができるのかや、40歳以上でも転職できるのかと長く働く秘訣などについてご紹介していきます。
Contents
保育士は何歳まで?定年は?
保育園の場合は、私立保育園・公立保育園と分かれています。
日本には、一度、保育業界に携わっていた人で、何らかの事情により退職し再就職をしていない「潜在保育士」が約80万人程居る状況です。
という事は、一つの職場で定年まで長く勤めている保育士が少なくなってきていると言えます。
職場を退職するのは、人それぞれに理由が違うので全ての離職者がネガティブな気持からではありません。
保育士の資格を持っているだけで、現場経験が無くても雇用してくれる保育施設はありますが、保育園の公立園と私立園では、働き方や勤務できる年数に違いがあるので違いを知る事は大切です。
公立
公立保育園の場合は、保育士は公務員扱いになります、
公務員は、定年が60歳となり一度退職という形になりますが、再雇用を希望すると65歳まで仕事をする事が出来ます。
ですので、公立保育園で働く保育士も同じ条件になります。
定年は、60歳と決まりがあっても長く勤める為には、自身の健康管理や自己管理をしっかりと行っていかなければ続きません。
若い時は、何歳まで自分は保育士として働けるのだろうと漠然と考えてしまう事もあるでしょう。
社会人になったら、理不尽な事もたくさん経験するはずですから、乗り越える為の忍耐力を必要とします。
私立
私立保育園の場合は、オーナーが職員の定年を何歳までにするのかを決めるので、保育園によって年齢は違います。
一般的に、多くの私立保育園は公立保育園と同じで、60歳を定年として再雇用の声があれば延長するようにしています。
若い人の保育士さんでバリバリ仕事が出来て体力もとてもある方でも、退職する事があるので保育園によっては保育士不足に悩まれています。
ですから、年配の保育士さんの力も必要とされている状況です。
続けたいと思えば、60代でもバリバリ働けるのは資格が必要な保育士の利点でもあります。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の仕事内容ってどんなの?基礎知識や資格についてを公開!
保育士は40歳以上でも転職できる
誰でも、年齢を重ねたら体力的に衰えてきます。
40歳を過ぎたあたりから、急に疲れやすくなったり、眠っても疲れが回復しなくて調子が良くないと言った症状に悩まされる人は多いです。
保育士は、特に体力が必要とされる仕事ですから、体力的な問題があると何歳まで勤務できるのだろうという不安も襲ってきますよね。
自分の健康状態に気を配る事も、長く勤める為に大切な秘訣ですが働いている職場環境にも大きく左右されます。
毎日のように、サービス残業や持ち帰り仕事が発生している保育園で働いている人は、例え、健康で体力があったとしても長く勤める気持ちにはなりにくいでしょう。
ですから、一つの職場で定年まで頑張って仕事をする事も大切ですが、思い切って労働環境が良い保育園に転職するのも重要です。
保育士は、40歳以上でも転職できる職業ですから、歳を重ねたら雇って貰える所が無くなるのではと不安に思う必要はありません。
ベテラン保育士の存在は貴重
一番良いのは、やはり一つの職場で定年まで勤める事ですが、すでに日本では終身雇用制度が崩壊していますので、そこまで覚悟を決めなくても良い時代になりました。
ただし、ある程度は一つの勤務先でスキルを磨いて、自分を成長させた段階でキャリアアップを考えないと、転職しても即戦力にならずに気まずい思いをする恐れがあります。
一般的に、同じ業界の転職者は経験を積んでいるので、転職先ではすぐに仕事を回せるのかや戦力になるのかをチェックされるものです。
保育士として、何年も働いている経験があるベテラン保育士の存在は保育業界では貴重でしょう。
若い世代の保育士が、離職している現状ですので40歳以上の方でも十分、再雇用は可能です。
保育士で長く働くためには
日本には、潜在保育士がたくさん居る状況ですが、再び保育士として復帰する方も少なくありません。
それは、退職する理由が決してネガティブな理由だけではないからです。
例えば、結婚・出産で子供の育児をする為に仕方なく保育士を辞めて専業主婦になった人もいます。
子育てを経験している人は、子供の生活サポートをする保育士という仕事に活かす事ができますよね。
ですので、保育士を辞めても自分の経験を活かす事ができる働き方に、新しい可能性も感じられるでしょう。
一度、職場を退職してしまうと、人によっては辞めグセがついてしまって次の保育施設では長く働く事が出来ない人もいます。
できるだけ、保育士で長く働くためには挫けそうになっても耐える忍耐力をつけたり、復職する人はいきなりフルタイムで働くのは辛い人もいるでしょう。
短時間勤務が可能な保育施設を探したり、復帰する潜在保育士を支援する自治体の制度などを利用する事が大切です。
体力をしっかりつける
どんな職業でも、健康管理・体調管理は仕事の基本ですから体力をしっかりとつける事が大切です。
保育士という仕事は、子供と日々接するので一緒に遊んであげたり、おんぶや抱っこのしすぎで腰痛になる恐れもあります。
体力が無いと、自分が怪我をしたり子ども達にケガをさせたりする危険性があります。
また、多くの保育園は、最低限の数の保育士で日々の保育業務を回していますから、体力が無いと疲れ果ててしまい休んでしまう事態になることもあるでしょう。
働き方を見直す
基本的に、保育園で働く保育士は早番・普通番・遅番という、シフト制の勤務形態となっている所が多いです。
フルタイムで働く正社員の方もいれば、派遣・パートなど時短勤務の条件で仕事をしている人が居ます。
女性は、働いていると結婚や出産の機会に恵まれる人が多いので、ライフスタイルの変化に合わせて働き方を見直す事は大切です。
40歳を過ぎると、体力的に衰えてくる人も多いですから定年までフルタイムで頑張る事が、無理をしてしまっているかもしれません。
体力に自信が無くなってきたら、思い切って勤務時間を減らしてもらうように雇用主に相談して、働き方を見直すのも長く働く為には大切です。
園長を目指す
保育士として、長年、真面目に頑張って仕事をしてキャリアアップをし、園長先生を目指すのも長く働ける為に重要です。
園長先生になると、今まで培ってきた保育経験とはまた違った業務をする事になりますから、事務作業は増えますが体力的な作業負担は減るでしょう。
その分、保育施設の長として責任は増えるのでメンタルの強さも大事になってきます。
保育士何歳までのまとめ
保育園は、私立保育園・公立保育園と分かれています。
公立保育園で働く保育士は、公務員になり定年は60歳です。
そこから、再雇用を希望すると65歳まで働ける労働条件に現在はなっています。
私立保育園も、同じように60歳が定年で退職後に働きたい気持ちがあれば、契約社員として年単位で雇用する保育施設が多いです。
何歳まで保育士の仕事が出来るのかは、人それぞれ体力面や悩み、職場環境に違いがあるので同じではありませんが、長く勤める為には体力やメンタルの強さを必要とします。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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