保育士として働く人は、子供好きな方が多いです。
子どもや保護者の方達の役に立ちたいと思う気持ちは大事ですが、やりがいだけでは仕事はできません。
生活していくためには、お金も必要になってくるので給料面も待遇が良いにこしたことはありませんよね。
保育士はどのくらいの給与を貰えるのかや、収入アップのコツを知っておくことで将来設計が立てやすくなります。
今回は、保育士の平均給与についてと少しでも多く収入を得るために、やるべきことなどについてご紹介していきます。
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2022年の保育士の平均給与について
保育士は、保育に関する知識・技術を習得し国家試験を受験して合格することで保育士の資格を貰えます。
そのためには、専門学校・大学などに通う必要がありますが、社会人として別の職業に就いている人でも資格を取得することは可能です。
保育という専門知識が必要な職業で国家資格がいるので、給与は高いと思う方も多いのではないでしょうか。
2022年、保育士の平均給与は所得税・社会保険などの税金を引かれて手取りの月収は20万円位となっています。
年収に換算すると、税金を控除しなければ正社員でボーナスが貰える職場と仮定すると360万円位です。
派遣やパート労働の方は、ボーナスが出ても寸志程度か全く貰えないことが多いでしょう。
そうなれば、正社員の保育士よりも当然平均給与や年収は低くなってしまいます。
そして、保育士の平均給与は他の職業・職種の正社員と比べても高くはありません。
昔と比べて今の保育士の給料は上がっている?
年々、保育士の給料は上がっている傾向がありますが、まだまだサービス残業をしたり長時間労働をしている方もいます。
特に、正社員として仕事をしていると、基本給が決まっていますから時間外労働でも残業代が貰えない場合があります。
時給労働をしている、派遣やパートですと残業代が支給されやすいですが、正社員よりも労働環境が悪かったり雇用が不安定になりがちです。
残業代が発生しても、長時間働きすぎて身体を壊す保育士もいるので収入が多ければ安心というものでもないでしょう。
お金をたくさん稼げても、健康を害したりやりがいが無かったら保育士として長く働くことが困難になります。
職場環境・待遇面がホワイトとだと感じるのは、人それぞれ「お金・やりがい・時間」など何を重視するかによって変わってきます。
給料も良くて、やりがいがあって、プライベートな時間も確保できるという職場は今の世の中ほとんどないでしょう。
仕事ですから、時には理不尽なこともありますよね。
ただし、昔と比べて今のほうが給料は徐々に上がってきているので保育士の働き方は良い方向に見直されていっています。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士のやりがいって何?少しでも長く仕事をするためには
保育士の平均給料が高いエリアはどこ?
保育士として働く場合、一般的なのが保育園に就職ですよね。
保育園以外にも、保育士の資格を持っていれば働ける施設や場所は色々あります。
また、保育園は私立・公立などありますが平均給与・年収はあまり大きな違いはありません。
ただし、主任保育士とか役職者になると公立保育園の方が166万円位、私立保育園よりも年収が高くなるところもあります。
つまり、公立保育園の主任保育士は平均年収500万円位ということですね。
私立保育士の主任保育士となると、上記の年収の80万円位ダウンした額となりますので、たくさん稼ぎたい保育士は公立園の役職者を目指すのが良いでしょう。
そして、保育士は地域によっても賃金格差はあり、平均給料が一番高いエリアは京都や東京都と統計データがでています。
保育士の給料をアップするためにやるべきこと
保育士として働くなら、給料をアップするためのコツを知っておくと生活水準を上げることができたり、やりがいに繋がります。
お金が全てではありませんが、やはり少しでも収入アップが見込めると気持ちも明るくなりますよね。
保育士の給料をアップするためにやるべきことは、以下のようなことがあります。
転職エージェントに希望を伝える
よくありがちなのが、ハロワークやフリーペーパーの求人情報で就職先を探すことです。
手軽に応募することができるので、良さそうですが誰でも簡単に探すことができるので競争率も高くブラックな職場も多くあります。
就職や転職は、自分の人生に関わってくるので慎重に決めないと後で後悔することになります。
ベストな方法は、保育士として働く職場を転職サイトに登録したり、転職エージェントと相談しながら決めることです。
ハロワークや求人雑誌ではお目にかかれない、高待遇の非公開求人を取り扱っている転職エージェントもいます。
役職がつくように頑張る
保育士として、保育園で働く場合は私立・公立と平均年収にあまり違いがないとお伝えしました。
しかし、主任保育士・施設長という役職者になることで、給料を大幅にアップさせることが可能です。
そして、公立保育園の役職者の方が私立保育園よりも多い賃金を貰える傾向があるので役職がつくように頑張る方法もあります。
長く働く
職場で、長く働いていると人事査定は必要ですが役職者に選任されて、給料が増える可能性がありますがそれなりの勤続年数が必要でしょう。
役職者になるためには、実力だけではなく運も必要とされるので難しいです。
ただ、職場で長く働くことで年々昇給してもらえる保育士もいるので一つのところで長年頑張ることは自分にとってプラスになることが多いです。
施設を選ぶ
保育士として長く働くのは、あまり現実的ではないと考える人は、今すぐ給料をアップさせる手段として転職するという選択があります。
自分で、次に働く施設を選ぶのである程度の労働環境・給与面などリサーチできます。
転職先で後悔して、隣の芝生は青く見えるという状態にならないためには、しっかりと自己分析して次の職場を決めることをおすすめします。
保育士の給料は引き上げられることが決まっている
保育士の給料は、年々、引き上げられていますが、それは国や自治体が色々な給料の補助を実施しているからなんですね。
令和4年2月~令和4年9月までの期間に、保育士に対して1万円程度の賃金アップがされていたり、給与体系の見直しなどもされています。
その他にも、消費税とかの税金が上がれば、また保育士の処遇改善も検討されるでしょうし全く放置されているわけではありません。
日本は少子化で、子供の数が減ってきていることが現状としてありますが、保育士の数も足りていないので就職先が無くなるということはないでしょう。
ですが、職場によって労働環境や給与体系に違いがありますから、自分の理想の条件と上手くマッチさせるためには自己分析したり、転職エージェントに相談したりして、後悔しないように決めなければいけません。
よほど日本の景気が悪化しない限りは、保育士の給料は引き下げられることはないでしょうから、暗い未来へと進んではいません。
保育士給料のまとめ
保育士の平均給料は、私立保育園・公立保育園であまり大きな違いはありません。
税金を引くと、2022年は月収20万円位、年収360万円位と統計データが出ています。
ただし、主任保育士や施設長などといった役職者に就くと、公立保育園の方が大幅に給与アップする傾向があります。
役職手当が貰えるほどになるには、勤続年数だけではなく実力や運の要素も大きく関わってくるでしょう。
一つの職場で長く働くことで、年々、昇給できることに繋がりますしプラスになることが多く忍耐力もつくので全然悪いことではありません。
この記事の監修は
保育のせかい
キャリアコンサルタント 渡辺愛菜(保育士)
保育士として勤務をした後、一般企業も経験し
その後、保育のせかいに入社。
自身の経験をもとに求職者の方々へアドバイスをおこなっています。
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