ひとは、どんな仕事をしていたとしても、いつかは転職するときがやってきます。
もちろん、新卒から定年まで1社で働き続けるひとも当然存在します。
しかし、いまは転職も昔に比べて気軽にできるようになったため、ある程度の期間を働けば転職が脳裏に浮かぶのではないでしょうか。
ですが、何よりも気になることといえば、未経験のジャンルに飛び込む場合、とても不安が残ってしまうことです。
では、新しく仕事をするときに未経験の業種や職種を選択していいのかを、考えていきましょう。
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転職で未経験を選択する理由
転職を考えたときに、今までの経験をダイレクトに活かすことができれば、なんの苦労もないのではないでしょうか。
たとえば、接客業に従事していたのであれば、対人能力を活かせる仕事に。
事務職に従事していたのであれば、事務処理や電話対応能力を活かせる仕事に就くべきといえます。
しかし、いちど選んだ仕事がどうしても自分に向いていない可能性は、限りなく高いといえるでしょう。
それは、入社してからでないと、その仕事をすることができないからです。
学生のときに、友達が多くコミュニケーション力があると思っていたのに、実際働くと、お客様と接することが難しいと感じた。
コツコツと作業をすることが得意だと思っていたのに、事務職をすると予想以上に難易度が高かった、などのギャップが生まれてしまいます。
そのギャップが高ければ高いほど、新しい職種にチャレンジしたいと思ってしまうものです。
未経験で不安に感じてしまうのはなぜ?
やはり、過去に経験したことのある業種や職種であれば、スムーズに転職することもできますが、未経験だった場合、何かしらの不安を抱えてしまいます。
それは、未知の世界へと足を踏み込むような感覚に近いものがあります。
どんなひとでも、知らないことや聞いたことないものを経験する場合は、100%の不安を感じてしまいます。
それはなぜか。
うまくいくのだろうかと考えたり、失敗したらどうしようと考えたりするからです。
また解らないことは、どうやって進めるべきかを悩んでしまうため、不安を抱えてしまうというわけです。
しかし、どんなことでも最初は未経験からスタートです。
それは仕事に関わらず、プライベートでもそう。
はじめてやることを学習し、それを自分の能力にしていくことができるのは人間の特徴といえるでしょう。
つまり、未経験だからといって何もかも不安に思ってしまうのは、自分の才能をつぶしかねないということです。
なにごとにもどんどんチャレンジをして、失敗をし、その結果成功していくべきではないでしょうか。
未経験でも慣れてしまえばなんてことない
あるアンケートによると、未経験の仕事を選んだひとは、なんと7割にものぼることがわかりました。
つまり、10人に7人は新しい職種にチャレンジしているということです。
それくらい、今までの仕事が合っていないということでもあります。
ですから、たとえ未経験の仕事をするからといって不安がらずに、どんどんこなしていけば問題はありません。
1カ月も経てば仕事にも人間関係にも慣れ、なんてあんなことで不安がっていたのだろうと、考えてしまうはず。
また、未経験の職種にチャレンジするのであれば、30代の前半までがリミットといえるでしょう。
採用する側としても、できるだけ若い人材を選びたいものです。
未経験歓迎の仕事はたくさんある
求人サイトなどを眺めていると、未経験歓迎の募集をよくみかけるのではないでしょうか。
一般的に考えると、即戦力となるような人物を探すべきだといえます。
しかし企業はあえて、未経験を歓迎しているというわけです。
誰にでもチャンスを与えることが重要
積極的に未経験を募集している企業は、どのような思惑で募集しているのでしょうか。
なんでもかんでも未経験だからといって、不採用にしてしまうことがあります。
しかし、学歴や職歴だけで判断するのは大きな間違いということです。
たとえば、営業職で考えてみましょう。
この職種は、正直学歴や職歴は関係ありません。
たとえ中卒で未経験だったとしても、結果を残せばいいわけです。
つまり、職種によっては面接にきたひとを可能な限り受け入れ、華が咲く人材を見つけます。
だれにでもチャンスを与えることで、だれかひとりでも大きな結果を残してくれれば、企業としても嬉しいということです。
経験者はある意味使いづらい可能性も
企業として、求人を募集する際に、経験者を嫌う傾向があります。
本来であれば、即戦力を求めるのが当たり前。
しかし、経験者ゆえにそれが足枷になってしまうこともあるでしょう。
それはなぜなのか。
経験者はある程度の知識があり、前の職場のやり方で定着しています。
つまり、本人からすればそのやり方が正しいと思い込んでしまいます。
新しい職場に行っても、それが通用すればいいですが、そうもいきません。
新しい会社に行けば、そこのやり方が絶対にあります。
ですから、指示したことを勝手に解釈したり行動したりされると、企業としても困ってしまうわけです。
そのため、そういうリスクを背負うのであれば、あえて未経験を採用するということです。
未経験者は、そもそも偏見も持っていませんし、勝手な行動もあまりとらないというメリットがあります。
また、イチからその企業のやり方を教え込むことができるため、あながち未経験が悪いということにはならないわけです。
未経験者は意欲がある
実は、未経験者には仕事を学ぶという意欲があるということをご存知でしょうか。
それはどういうことか。
もし、同じ職種で経験者だった場合、ある程度の知識があるため、新たに何かを学ぼうとしないわけです。
しかし、未経験で挑戦するということは、その分野に興味があり、学ぼうとする姿勢に期待できます。
もちろん、最初は仕事を覚えるのに苦労しますが、その意欲だけで乗り切れるのではないのでしょうか。
仕事で未経験でも不安にならないためには
とはいっても、未経験で入社するのはだれもが不安を感じるものです。
しかし、その不安も一生続くわけではありませんし、短い時間で解決してくれるものです。
とくに最初の1週間は、仕事も解りませんし、社員の名前と顔も解りません。
それも時間が解決してくれますから、変に不安を感じることをなくすようにしましょう。
また、普通の会社であれば、新人の自分にはだれかが話しかけてきてくれます。
それは新しいひとが入社して、興味をもたれているからです。
そのときに、緊張感や不安を抱えてしまっては、本来の自分をだすことができません。
ですから、話しかけられたらいつも通り笑顔で対応し、質問にもしっかり答えることで、不安から解消されるというわけです。
また、最初には自己紹介の時間を設けてくれるはずですから、そこでも精いっぱい自分のことをアピールすることが重要です。
まとめ
新しく仕事をはじめるときに、未経験だからといって躊躇してしまうことも少なくありません。
しかし、それは勝手に自分でバリアをはっているだけということです。
もちろん、それは才能をつぶしてしまうことにもなりかねません。
企業も積極的に未経験を採用していますし、新しいことを学びたいという意欲だけをもっていくだけでも、十分なのではないでしょうか。
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