保育士になったら、だいすきなこどもたちと毎日のように関われる。
そう思っていざ保育士になってみると、なかなかこどもたちとうまく接することができずに、悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。
それは、こどもは大人とちがって、予測不可能な行動や発言をするためです。
では、保育士になったらどうやってこどもたちとうまく接していくべきでしょうか。
ここでは、こどもと接するときに気をつけておくべきことをお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
こどもの接し方がわからないならほめてあげること
こどもと接するときに、あたりまえですが、大人の対応をしてはいけません。
あくまでこどもの目線にたって、接してあげることが重要です。
しかし、ただ会話のキャッチボールだけしていても、こどもたちからの信用をえることはできません。
当然、先生とよばれるあなたには、だれもこどもが寄ってこないなんてことにも。
さすがに保育士としてそれは避けたいところです。
そこで、まずはこどもたちを、ほめることからはじめてみてはいかがでしょうか。
こどもが成長する過程で、ほめるということは大切な要素です。
こどもはほめられることで、1つ1つのことを理解し覚えていくものです。
言葉もそうですし行動もそう。
自分自身、小さかったときのことを思いだしてみてください。
もし、先生に毎日怒られていたとしたらどうでしょうか。
小さいながらに傷ついてしまっていたに違いありません。
ですから、こどもには何があっても怒ることはせずに、ほめるということを意識しましょう。
ほめすぎるのは逆効果になることも
いくらほめるべきといっても、限度があります。
ほめすぎてしまうことによって、それだけを目的に行動してしまうようなこどもになってしまいます。
つまり、ほめてあげないと動かないこどもになってしまう可能性も考えられます。
ですから、こどものころから何かを達成したらほめてあげるようにしておけば、いいでしょう。
また、気持ちのこもったほめ言葉でも、こどもたちには響かないことがあります。
こどもたちをほめるときに必要なものは、共感してあげることです。
年齢別で接し方も違う
やはりこどもたちの年齢によって、おおきく接し方を変えなければなりません。
たとえば、0歳~1歳は言葉が通じないためスキンシップをとってあげることが大切です。
それの繰り返しが愛情や安心感をあたえます。
1歳に近づけば近づくほど、人の表情を理解してくるのでアイコンタクトもしっかりとるようにしましょう。
1歳~3歳では、すべてがとにかく新しいものばかりを見ることになります。
当然、未知のものは見るのも触るのも不安なもの。
それは大人であってもそうではないでしょうか。
大人が怖いのであれば、こどもはもっと怖いです。
ですから、それが安全なのかどうかを保育士や親の顔をみて判断するといわれています。
3歳から5歳では、人の表情やことばを理解することができます。
笑っているのであれば、それが笑っていると理解し、逆に怒っているのであればそれも理解します。
6歳以上になると、言葉も当然理解し運動神経や知能などがおおきく発達します。
また、人としてやってはいけないことと良いことを、あるていど理解するようになります。
6歳児には、こどもの主張を聞き意見を聞いてあげるようにしましょう。
正しいこどもの接し方とは
あたりまえですが、こどもは背が小さいです。
そんな小さなこどもに向かって、立って話すことは極力避けるべきはないでしょうか。
見上げるほうもしんどいですし、保育士の表情をとらえるのも難しくなってしまいます。
可能な限り、しゃがんであげてお話するようにしましょう。
そして、普段意識することはないかもしれませんが、表情に気をつけましょう。
また、社会人になると同僚同士でグチや不満の言い合いをしてしまいがち。
ですが、それをこどもたちの前では話さないようにしましょう。
ちょっとしたことで、こどもたちに不安感を与えてしまいます。
ときには叱ることも大切
こどもは予期せぬ行動をとってしまいます。
たとえば、物を投げたり壊したり、ときには周りのこどもたちをたたいたり。
さすがにこれをほめてしまっては、間違ったことを教えるということになってしまいます。
しかし、そのままストレートに叱ってはいけません。
なぜそれをやってはいけないのかを、ていねいに伝えることが重要です。
つい感情的になってしまうと、こどもたちが恐怖心をおぼえてしまいます。
そして一方的に叱るのではなく、物を壊したのであればなぜいけなかったのか。
お友達をたたいてしまったのであれば、自分がおなじことをされたらどうか。
相手の立場になって考えさえることが、成長するうえで大切なことではないでしょうか。
こどもたちとたくさん遊んであげること
こどもたちとスキンシップをとるためには、たくさん接してあげることが重要です。
ですから、たくさん遊んであげることで信頼関係を築きあげることができます。
天気のいい日は、できるだけ外で一緒に遊ぶようにしましょう。
その遊びのなかで、こどもたちから学ぶこともたくさんありますし、自分自身も保育士として成長するに違いありません。
保育士は、日々の業務が大量にあります。
こどもと接する以外の業務に追われてしまうことも。
ですが、可能な限り最優先でこどもたちと接するようにしましょう。
先輩の意見を聞いてみることも大切
自分よりさきに保育士として働いている先輩は、かならずいることでしょう。
もちろん、先輩のほうがこどもに慣れていますし、扱いもプロといったところ。
そこで、先輩や園長などから、こどもの接し方のコツを聞くことも良い方法といえます。
もちろん、意見を聞くのもいいですが先輩たちの行動や接し方の姿をみるだけでも非常に勉強になることでしょう。
保護者とも積極的に会話しよう
保育士ともなると、こどもばかりではなくその親への配慮もしておく必要があります。
こどものことは、保育士よりも親のほうがよく知っているのは当然です。
親から、こどもの情報を聞きだすことでより接し方が上手になります。
ですから、積極的に会話をしこどもの情報を少しでも多く取り入れましょう。
しつけも大切な業務
叱ることも大切ですが、こどもたちをしつけることも大切です。
叱るとしつけの違いは、人としての礼儀や作法を教えるということではないでしょうか。
先生として、マナーをしっかり教えてあげましょう。
とくに、言葉のいいかたを注意してください。
命令系ではなく、やさしく伝えること。
「~しましょうね」というだけでも全然伝わり方が違ってきます。
また何かしらの約束ごとをやぶったときにも、しつける必要があります。
なぜなら、こどもたちが大人になったときに困るからです。
まだこどもであれば許されることですが、社会人になって約束を平気で破るようではいけません。
でも、ただ叱るのではなく愛情をもってあげてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
こどもの接し方を間違えると、大人になったときに困ってしまいます。
何が間違えているのか、何が正しいのかすら判断できなくなることでしょう。
ですが、物心つくころから接し方をちゃんとしておけば、素敵なこどもとして成長しますし、親からも感謝されることでしょう。
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