「ソーレ、ソレソレ、つながろう。豊かな保育・子育てのために」―。にぎやかな河内音頭と竜踊りが会場をわかせます。4日、第50回全国保育団体合同研究集会が大阪市内で始まりました。
壇上とステージ下で大阪府内57園の子どもと保育者1000人が、作者の中筋博治さんのギターに合わせ「ともだち」を合唱します。50回記念の保育合研。初日だけで5000人以上の全国の参加者を歓迎しました。
開会あいさつで全国実行委員会実行委員長の渡邉保博さんが、保育者、保護者、研究者が対等に子どもに必要なことを何でも取り上げ、学び合ってきた合研の歴史を振り返りました。保育の仕事は仲介の仕事、つなぐ仕事だと指摘し、「この時代の中で、子どもと親と保育者をつないでいこう」と呼びかけました。
50回記念企画「いつもいつも、子どもたちのために!」では、証言DVDで保育や合研の歴史を振り返りました。長野県山ノ内町での第1回合研の画像を見て「懐かしい!」と声をあげたのは東京都荒川区・保育問題協議会会長の新海博枝さん(73)です。当時24歳。幼稚園教諭として参加。初任給が安かった時代に組合に入り参加を呼びかけられました。「仲間をつくって、運動に励んで。合研に行ってそのたびに元気をもらってきた」と振り返ります。「以前は行政の担当者もたくさんいました。積極的に誘って、一緒に保育をよくしたい」
オープニングで子どもや保護者と踊った堺市の保育士の男性(34)。「保育の公的制度が壊されようとしている今だからこそ、『つながりが大事』という先輩から受け取ったバトンを渡していきたい」
【全国保育団体合同研究集会】ってなんですか?
1969年、全国の保育者、父母、研究者、栄養士、看護師、医者、行政機関など、保育や子育てにかかわる人たちが集まり、開催したのが始まりです。 子育てや保育のことなどを、テーマごとに話し合う分科会のほか、保育・子育て・社会問題に関する講座・シンポジウムなど、もりだくさんの企画があります。
保育のせかい
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