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2025.04.10

2025.04.10

保育要録とは?5領域や通知表との違い!書き方のポイントも紹介

保育要録

園児達の成長や発達の具合を記録する役割がある保育要録は、小学校とのスムーズな連携を図るためにも必要なものです。

保育士は子ども達の日々の様子をチェックしながら、一人ひとりの発達状況を記録していくことが求められます。

子ども達全員がスクスクと成長していって欲しいと願うのは、保護者だけではなく保育士も同じですよね。

限られた時間の中での質の良い保育の提供のためにも、保育要録は役立ちます。

保育士のなかには、保育要録への理解を深めて小学校側との連携強化に努めていきたい人もいるのではないしょうか。

今回は、保育要録の基礎知識や5領域についてと、通知表との違い、書き方のポイントなどについても紹介していきます。

保育要録とは?

保育要録は保育園で作成される公的な文書です。

子ども達の成長や発達の記録として重要な役割を果たしています。

園児が小学校へ入学してから最適な教育や指導を受けられるよう、保育園と小学校の間で教育的連携を図るために保育要録が作成されるのです。

担任保育士が日々の保育を振り返りながら子ども一人ひとりの様子を丁寧に記録し、園長先生が責任を持って小学校へ送付します。

単なる記録書類ではありません。

正式名称は「保育所児童保育要録」と言い、子どもの発達や成長を客観的かつ専門的に捉える重要なツールとなります。

具体的には健康、人間関係、環境、言葉、表現の5領域に分けられており、子ども一人ひとりの発達状況を記載します。

健康

健康領域では、主に子どもの身体的な成長や健康状態、安全への意識について記録します。

単にできる、できないといった結果だけではなく、取り組む過程や意欲を含めて記述することです。

例えば、基本的な生活習慣についてや体を動かすことへの意欲、健康や安全に対する意識などです。

2009年から保育所から小学校への提出が義務化されていますから、アレルギーや持病など、小学校生活で配慮が必要な健康上の内容にも触れておくのも良いですね。

人間関係

人間関係の領域では、他人との関わり方やコミュニケーション能力について記載します。

集団生活の中での成長を具体的に捉えることが重要です。

例えば、内向的な子どもであれば、おとなしそうな感じがするという外見から判断するのではなく、最初は人見知りしていましたが、徐々に慣れていっているなど変化の過程を記載します。

環境

環境の領域では、自然や身近な環境への興味関心について記載します。

子どもが身の回りの自然や社会、物事に対してどのように関わり、理解を深めていったかを記録します。

子どもの知的好奇心や探究心に注目してあげると良いでしょう。

言葉

言葉の領域では、子どものコミュニケーション能力や言語発達の状況を記録します。

単なる言葉の数ではなく、コミュニケーションツールとしての言葉の使い方や、思考力との関連性を捉えることが重要です。

会話の理解度や自分の考え、気持ちの表現力などがあります。

表現

表現領域では、子どもの感性や創造力について記録します。

上手に表現できるできないの判断ではなく、表現することへの意欲や過程、感性の豊かさなどに注目することが大切です。

音楽や身体表現、◯◯ごっこ遊びなどの、表現方法についても触れると良いでしょう。

保育要録と通知表の違い

保育要録と通知表はどちらも子どもの成長や学びを記録する文書ですが、目的や内容には違いがあります。

保育要録は、保育園で作成される子どもの成長や発達状況を記録した書類です。

小学校教育へとスムーズに移行するための資料ですが、通知表は学校で児童に渡される評価結果をまとめたものです。

一般的に通信簿と言えば、5段階の数値化で評価しているものを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

通知表は指導要録を基に作成され、児童や保護者とのコミュニケーションツールとして活用されます。

保育要録は主に担任保育士が記入して、園長先生が責任を持って小学校へ送付します。

よく子ども達を観察していないと、細かな点や理解しておいた方が良い点などが気付けないので、一人ひとりしっかりと見るようにしましょう。

保育要録は子どもの幼児期の終わりまでに、育ってほしい姿を基準に記載される点が特徴です。

成長していく子どもの姿をイメージしながら、書き進めてみると質の良い内容につながる可能性があります。

小学校側が子どもの特性や背景を理解しやすくなり適切な指導が可能です。

保育要録の書き方のポイント

小学校とのスムーズな連携を図るためにも重要になってくる、保育要録ですがやみくもに書いてしまうと質の良い内容にならないので注意が必要です。

読んだ相手がどのように感じるのかまで考えたうえで、書くようにすることが大切です。

文書化する際は、気を付けておくべきいくつかのポイントがあります。

保育要録の書き方のポイントをお伝えしていきます。

小学校側に伝わりやすくする

保育園での活動内容や子どもの様子を具体的に記載することが重要ですが、小学校教員には保育現場の事情が伝わりづらい場合があります。

保育要録を作成する際は、客観的で誰でも理解できる表現を心掛けましょう。

具体例を交えることで、小学校側がイメージしやすくなります。

ネガティブな表現を避ける

子どものマイナス面を記載することがあっても、ネガティブな表現は避けましょう。

例えば、子どもに落ち着きがない場合、落ち着きがない印象だったというより、好奇心旺盛で積極的に活動するなど肯定的な言葉遣いを選びましょう。

ネガティブな表現を避けて、なるべくポジティブな言葉遣いを選ぶことで、小学校教員にも良い印象を与えます。

柔らかい言葉遣いを心がける

読み手に安心感を与える柔らかい言葉遣いも重要です。

柔らかく前向きな表現を使うことで、小学校側にも安心感を与えます。

保育の専門性についてや、子どもの強みや成長の過程に焦点を当てた記述を心がけましょう。

客観的な書き方をする

主観的な評価ではなく、日々の記録や観察結果に基づいた客観性のある記述が求められます。

保育士だけではなく小学校教員が読むため、子どもの発達や特性を具体的かつ客観的に記載するとともに、専門用語を避けた分かりやすい表現が重要です。

客観的な書き方をすることで、小学校側が子どもの特性を理解しやすくなるだけではなく、保育士自身が1年間の指導を振り返る時に役立ちます。

まとめ

保育士を目指す初心者の方にとって、保育要録の作成は最初は難しく感じるかもしれません。

子どもの育ちを丁寧に見つめ、伝えていく経験は、保育の専門性を高めていくうえで貴重な機会となります。

最初は難しく感じていても、何度も作成にチャレンジしていくうちに、徐々に慣れていって苦手意識が無くなるかもしれません。

保育要録の作成に慣れることは、質の良い内容につながります。

保育要録作成は、日々の観察記録の積み重ねがあってこそ充実したものになると言えるでしょう。

保育士自身が日々の指導内容を振り返り、改善するためにも役立ちます。

上記でお伝えしてきたポイントを参考にして、子どもの成長を適切に記録できる保育士を目指していきましょう。

 

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この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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