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2025.07.17

2025.07.17

保育士が円満退職を成功させる伝え方とは?コツや例文も紹介

保育士として働いていて退職を考えているけれど、園長や上司にどう伝えればよいか悩んでいませんか?

長い間お世話になった職場を離れる決断は簡単ではなく、とくに子どもたちや保護者への思いから言い出しづらいと感じる方も多いでしょう。

 

本記事では、保育士が円満退職を実現するための具体的な伝え方やタイミング、退職理由別の例文を解説します。

ぜひこの記事を参考に、あなたらしい次のステージへと前向きに進んでください。

 

Contents

保育士が辞める理由ランキング

保育士が退職を考える理由は人それぞれですが、その背景には多くの方に共通する悩みがあります。

実際に東京都が実施した調査によると、退職理由として以下のような項目が上位にあげられています。

順位退職理由割合
1位職場の人間関係33.5%
2位給料が安い29.2%
3位仕事量が多い27.7%
4位労働時間が長い24.9%
5位妊娠・出産22.3%

このように、職場の人間関係がもっとも大きな理由となっています。

次いで、給与や労働時間といった待遇面での不満が続く結果です。

こうした理由で退職を考えるのは、決してあなただけではないことが分かります。

 

参考資料:厚生労働省「保育士として就業した者が退職した理由」

 

園長や上司に退職を伝えづらいときの5つの対処法

退職を決意しても、園長や上司に直接伝えるのは大きな勇気がいるものです。

恐怖心や罪悪感で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いでしょう。

 

ここでは、そのような心を軽くするための5つの対処法を紹介します。

 

  • 自分と向き合い辞めたい理由を整理する
  • 上司が怖い場合は先輩や同僚に相談する
  • 退職を伝える練習を鏡の前で行う
  • 保育士を辞める理由で嘘をつかない
  • 将来の不安は具体的な転職プランで解消する

 

事前の準備と心構えが、不安を自信に変えてくれるはずです。

 

自分と向き合い辞めたい理由を整理する

退職を考える前に、まず自分の気持ちと向き合うことが大切です。

紙に退職したい理由をすべて書き出してみましょう。

人間関係や労働条件、将来への不安など、思いつく限り書き出します。

 

次に、書き出した理由に優先順位をつけてください。

もっとも大きな理由が明確になれば、退職の意思も固まりやすくなります

また、この作業を通じて、本当に退職が最善の選択なのか冷静に判断できるでしょう。

 

理由を整理することで、上司に伝える際も論理的に説明できます。

感情的にならず、落ち着いて話せるようになるため、円満退職への第一歩となります。

 

上司が怖い場合は先輩や同僚に相談する

厳しい上司に退職を伝えるのは、誰でも緊張するものです。

1人で悩まず、信頼できる先輩や同僚に相談してみましょう。

同じ職場で働く仲間だからこそ、上司の性格や適切なアプローチ方法を知っているはずです。

 

相談する際は、退職の意思が固まっていることを明確に伝えてください。

味方になってくれる人がいるだけで、心理的な負担は大きく軽減されます。

場合によっては、先輩が上司との橋渡し役を買って出てくれることもあるでしょう。

 

ただし、相談相手は慎重に選ぶことが賢明です。

口の軽い人に話すと、正式に伝える前に噂が広まってしまう可能性があります。

 

退職を伝える練習を鏡の前で行う

実際に退職を伝える前に、鏡の前で練習することをおすすめします。

伝えたい内容を声に出して話すことで、言葉に詰まる箇所や不自然な部分を発見できます。

最初は緊張して上手く話せないかもしれませんが、5回も練習すれば自然に話せるようになるでしょう。

 

練習する際は、上司からの質問も想定してください。

「なぜ辞めるのか」「引き止められたらどうするか」など、予想される質問への回答も準備しておきます。

練習を重ねることで、本番での緊張を和らげられます。

下を向いて話すと自信がないように見えるため、相手の目を見て堂々と話す練習も大切です。

 

保育士を辞める理由で嘘をつかない

退職理由を伝える際、つい嘘をついてしまいたくなることがあります。

しかし、嘘は必ずどこかでボロが出てしまうものです。

上司から詳しく聞かれたときに答えに困ったり、同僚との会話で矛盾が生じたりする可能性があります。

 

ただし、本音をすべて話す必要はありません

たとえば、人間関係が理由でも「新しい環境でスキルアップしたい」と前向きな表現に変えることは可能です。

事実に基づいた理由を、相手が納得しやすい形で伝えることが大切です。

 

正直に話すことで、上司との信頼関係を最後まで保てます。

円満退職のためにも、誠実な姿勢で臨みましょう。

 

将来の不安は具体的な転職プランで解消する

退職後の生活に不安を感じるのは当然のことです。

この不安を解消するには、具体的な転職プランを立てることが効果的です。

転職サイトに登録し、求人情報を収集することから始めましょう。

保育士の経験を生かせる仕事は、保育園以外にも数多く存在します。

 

できれば在職中に転職活動を進め、次の職場を決めてから退職することをおすすめします。

経済的な不安がなくなれば、退職の決断もしやすくなるでしょう。

また、転職エージェントに相談すれば、キャリアプランの作成もサポートしてもらえます。

将来の道筋が見えることで、退職は「逃げ」ではなく「前進」だと自信を持っていえるようになります。

 

退職を伝える最適なタイミングと方法

退職の意思を伝える際は、タイミングと方法が肝要です。

適切なタイミングを選ぶことで、上司も落ち着いて話を聞いてくれますし、円満退職の可能性も高まります。

 

ここでは、以下6つのポイントを押さえてスムーズに退職を進めましょう。

 

  • 上司の機嫌と忙しさを見極める
  • 週末の終業後に様子を見て相談する
  • 直属の上司から園長への順番にする
  • なるべく個室で落ち着いた環境で伝える
  • 年度末退職なら1月から2月の申し出にする
  • 年度途中なら8月か12月の退職で相談する

 

これらを意識することで、相手に配慮した退職の申し出ができます。

 

上司の機嫌と忙しさを見極める

退職を伝える前に、上司の様子をよく観察することが大切です。

行事の準備で忙しい時期や、トラブル対応に追われているときは避けましょう。

表情が険しい日や、声のトーンが低い日も適切ではありません。

 

理想的なのは、上司が比較的余裕を持っている時期です。

月初や月末は書類作成で忙しいことが多いため、月の中旬がおすすめです。

また、保護者対応が落ち着いた午後の時間帯も狙い目でしょう。

 

上司の機嫌がよい日を選ぶことで、話を聞いてもらいやすくなります。

日ごろから上司の様子を観察し、ベストなタイミングを見計らいましょう。

 

週末の終業後に様子を見て相談する

退職の相談は、金曜日の終業後がベストタイミングです。

週末を挟むことで、上司も冷静に考える時間を持てます。

月曜日に感情的な反応をされるリスクも低くなるでしょう。

終業後であれば、時間に追われることなくじっくり話ができます。

 

ただし、上司が残業で疲れている様子なら、別の日に変更する柔軟性も必要です。

「お時間をいただけますか」と事前に確認を取ることも忘れずに

 

週明けに相談すると、一週間ずっと気まずい雰囲気になる可能性があります。

お互いにとって負担の少ないタイミングを選びましょう。

 

直属の上司から園長への順番にする

退職を伝える順番は、組織の階層を尊重することが賢明です。

まず直属の上司(主任など)に相談し、その後園長に正式に申し出るのが基本的な流れです。

いきなり園長に話すと、直属の上司の立場がなくなってしまいます。

 

直属の上司に相談する際は、「退職を考えています」という相談ベースで話を始めましょう。

上司から園長への報告方法についてアドバイスをもらえることもあります。

組織のルールに従うことで、退職後も良好な関係を保てるでしょう。

 

ただし、パワハラなど上司が退職理由の場合は、この限りではありません。

状況に応じて適切な相談相手を選んでください。

 

なるべく個室で落ち着いた環境で伝える

退職の話は、プライベートな内容を含むため、必ず個室で行いましょう。

職員室や休憩室など、ほかの職員がいる場所は避けてください。

会議室や応接室など、落ち着いて話せる環境を選ぶことが大切です。

 

事前に「大切なお話があります」と伝え、場所を確保してもらいましょう。

立ち話や廊下での相談は、真剣さが伝わりません。

また、途中でほかの職員に聞かれるリスクもあります。

静かな環境で話すことで、お互いに集中して話し合いができます。

感情的にならず、冷静に意思を伝えるためにも、環境選びは重要なポイントです。

 

年度末退職なら1月から2月の申し出にする

年度末(3月末)での退職を希望する場合、1月から2月に申し出るのが理想的です。

この時期なら、園側も新年度の人員配置を計画する時間を確保できます。

求人募集から採用、引き継ぎまで、2〜3ヶ月の期間があれば十分対応可能でしょう。

 

また、この時期は多くの保育士が退職を検討する時期でもあります。

園側も「退職者が出るかもしれない」という心構えができているため、比較的受け入れてもらいやすいでしょう。

年度の区切りで退職することで、子どもたちへの影響も最小限に抑えられます。

 

早めの申し出は、誠意ある対応として評価されます。

円満退職を目指すなら、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

 

年度途中なら8月か12月の退職で相談する

やむを得ず年度途中で退職する場合は、8月か12月がおすすめです。

8月はお盆休みがあり、行事も少ない時期です。

夏休み明けから新体制でスタートできるため、園の運営への影響を抑えられます。

 

12月退職の場合は、年末年始の長期休暇が区切りとなります。

1月からは新しい職員を迎えやすく、年度末までの短期雇用者も見つけやすいでしょう。

また、ボーナス支給後のタイミングでもあるため、経済的にもメリットがあります

 

どちらの時期も、2〜3ヶ月前には申し出ることが大切です。

急な退職は避け、園への配慮を忘れないようにしましょう。

 

円満に保育園を辞めるための理由の伝え方

保育園を円満に退職するには、経験年数や雇用形態に応じた適切な伝え方が肝心です。

それぞれの立場に合った表現を使うことで、相手の理解を得やすくなります。

 

以下4つのアプローチを参考にしてください。

 

  • 1年目は自分の力不足を認めつつ前向きに
  • 2~3年目は成長への感謝と次の挑戦を語る
  • ベテランは後進育成への思いを添える
  • 正社員は2ヶ月前に書面で正式に申し出る

 

自分の立場に合った伝え方を選ぶことで、スムーズな退職につながります。

 

1年目は自分の力不足を認めつつ前向きに

入職1年目で退職を伝えるのは、とくに気まずさを感じるかもしれません。

この場合、まずは未熟な自分を指導してくれたことへの感謝を伝えましょう。

そのうえで、「自分の力不足で、ご迷惑をおかけしてばかりで申し訳ない」という謙虚な姿勢を見せることが大切です。

 

そして、「一度環境を変え、保育士としてさらに力をつけてから、改めてこの仕事に向き合いたい」といった、前向きな意欲を示すとよいでしょう。

決して園への不満と捉えられないように配慮します。

 

2~3年目は成長への感謝と次の挑戦を語る

2〜3年目の保育士は、園の中心的な役割を担い始める時期です。

そのため、まずは園での経験を通じて成長できたことへの感謝を具体的に伝えましょう。

 

たとえば、「〇〇の経験を通じて、子どもへの理解を深められました」といったエピソードを交えると、気持ちがより伝わります。

そのうえで、「この経験を生かし、新しい分野に挑戦してみたい」と、将来を見据えた退職理由を語ることで、上司も応援しやすくなるはずです。

 

ベテランは後進育成への思いを添える

経験豊富なベテラン保育士が退職する場合、園にとっては大きな痛手となります。

だからこそ、一方的に辞めるという姿勢ではなく、園の未来を思う気持ちを添えることが大切です。

「自分の経験を後輩たちに十分に伝えられず、心苦しいです」といった、後進の育成を気遣う言葉を伝えましょう。

 

そして、引き継ぎは責任を持って、時間をかけて行うことを約束してください

誠実な姿勢が円満な退職へとつながります。

最後まで園の一員としての責任を全うする姿を見せましょう。

 

正社員は2ヶ月前に書面で正式に申し出る

正社員の場合、退職の意思は口頭で伝えたあと、正式な書面として「退職願」または「退職届」を提出するのが一般的です。

園の就業規則に定められている期限を確認し、それに従いましょう。

一般的には、退職希望日の1〜3ヶ月前とされていることが多いです。

 

法律上は2週間前の申し出で退職できますが、それでは円満な引き継ぎは困難です。

後任者の採用や引き継ぎ期間を考慮し、少なくとも2ヶ月前には申し出るのが社会人としてのマナーといえます。

 

保育士の退職理由別の例文と伝え方のコツ

退職理由は人それぞれですが、伝え方次第で相手の印象は大きく変わります。

ここでは、よくある退職理由別に、具体的な例文と伝え方のコツを5つ紹介します。

 

  • 小規模園で一人ひとりと向き合いたいと伝える
  • 一般企業で新しいスキルを身につけたいと話す
  • 実家の母の介護で地元に戻ると説明する
  • 医師から休養を勧められたと正直に伝える
  • 夫の転勤で引っ越すことになったと報告する

 

それぞれの状況に応じた適切な表現を使い、誠実に思いを伝えましょう。

 

小規模園で一人ひとりと向き合いたいと伝える

以下は、大規模園から小規模園への転職を理由にする場合の例文です。

現在の園で多くのことを学ばせていただきましたが、もっと一人ひとりの子どもとじっくり向き合う保育がしたいと考えるようになりました。

小規模保育園で、より深い関わりを持ちたいと思っています。

この理由は、現在の園を否定することなく、自分の保育観の変化を伝えられます。

大規模園での経験を否定せず、「多くのことを学んだ」と感謝を示すことがポイントです。

 

純粋に保育スタイルの違いを求めていることが伝われば、理解を得やすいでしょう。

「今の園が悪い」という印象を与えないよう、言葉選びには十分注意してください。

 

一般企業で新しいスキルを身につけたいと話す

以下は、保育士から異業種への転職を考えている場合の例文です。

保育士として学んだコミュニケーション能力を生かしながら、新しい分野でもスキルを身につけたいと考えています。

一般企業での経験を積むことで、将来的には子育て支援の分野で活躍したいと思っています。

保育士の経験を否定せず、むしろそれを生かす形での転職であることを強調しましょう。

将来的に保育・子育て分野に戻る可能性を示すことで、完全に保育から離れるわけではないという印象を与えられます。

「保育士に向いていない」といったネガティブな表現は避け、新しい挑戦として前向きに伝えてください。

 

実家の母の介護で地元に戻ると説明する

以下のような家族の事情は、誰もが理解しやすい退職理由です。

実家の母が体調を崩し、介護が必要な状況になりました。父も高齢のため、私が地元に戻ってサポートすることにしました。

大変心苦しいのですが、○月末で退職させていただきたいと思います。

家族の事情は詳しく説明する必要はありませんが、ある程度の状況は伝えた方が理解を得やすいでしょう。

「心苦しい」という言葉を添えることで、やむを得ない事情であることが伝わります。

ただし、実際に介護の必要がない場合は、この理由を使うべきではありません。

後々トラブルになる可能性があります。

 

医師から休養を勧められたと正直に伝える

体調不良が理由の場合は、以下のように正直に伝えることが大切です。

最近、体調を崩すことが多く、医師から一度休養を取るよう勧められました。

子どもたちに十分な保育ができない状態で続けることは、かえって迷惑をかけると判断しました。

診断書の提出を求められる可能性もあるため、事実に基づいて話しましょう。

体調不良を理由にする場合、「治ったら戻ってきたい」という気持ちを伝えると、温かく送り出してもらえることが多いです。

無理をして働き続けるよりも、治療に専念する方が、長期的には園のためにもなることを理解してもらいましょう。

 

夫の転勤で引っ越すことになったと報告する

以下のような配偶者の転勤は、やむを得ない退職理由として広く受け入れられています。

夫の転勤が決まり、○月に△△県へ引っ越すことになりました。

本当は続けたかったのですが、通勤が不可能になるため、残念ながら退職させていただきたいと思います。

このような場合、「続けたかった」という気持ちを伝えることが重要です。

自分の意思ではなく、外的要因による退職であることを明確にしましょう。

引っ越し先でも保育士を続ける意向があれば、それも伝えるとよいでしょう。

転勤の時期が決まっている場合は、早めに伝えることで、園側も準備期間を確保できます。

 

まとめ:退職理由の伝え方はポジティブに行い新たな希望へつなげる

退職の意思を伝えることは勇気がいりますが、適切な準備と前向きな姿勢があれば、必ず円満退職は実現できます。大切なのは、相手への感謝の気持ちを忘れず、新しい挑戦への意欲を誠実に伝えることです。

 

退職は終わりではなく、新たなスタートの第一歩です。

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この記事の監修者

監修者の写真

森 大輔(Mori Daisuke)

保育のせかい 代表

《資格》

保育士、幼稚園教諭、訪問介護員

《経歴》

2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

>>プロフィールはこちら

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