昔は就職活動や転職活動では、書類選考に合格後の面接を対面で行う場合が多い状況でした。
最近では、非対面形式のオンライン面接で、求職者の採用を判断する職場も増えてきています。
オンライン面接は、まだ主流というわけではないため、慣れていない人は知らず知らずのうちに、相手に失礼な態度をとってしまっているケースも見受けられるので注意が必要です。
初心者にとっては、どこに気をつければ良いか分からず不安になることも多いでしょう。
オンライン面接を控えている人のなかには、どのようなマナーが大切なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、オンライン面接で好印象を与える必須マナーをお伝えしていきます。
Contents
オンライン面接に臨む前の事前チェックが重要
オンライン面接では事前準備が大切です。
応募先の職場の情報をしっかりと勉強しておいたり、Zoomなど使用するツールの動作確認、カメラやマイクが正常に機能するかテストしたりしましょう。
背景に洗濯物や私物が映り込んでしまうと、見栄えが悪くなりますし、相手からの印象も良くないかもしれません。
背景にはシンプルで落ち着いた壁やカーテンを選びます。
最近のオンラインツールは、バーチャル背景を選択できるものも増えてきました。
使用する場合は、不自然にならないよう注意してください。
オンライン面接の場所に注意するべき?
オンライン面接を受ける場所の選定は重要です。
基本的には自宅での実施がおすすめで、静かで落ち着いた環境を選び、周囲の雑音や生活感が映り込まないよう配慮しましょう。
理想的な場所は、自宅の中でもシンプルな壁を背景にした静かな部屋です。
カフェやネットカフェなどの公共スペースは、予期せぬ騒音や人の往来があるため避けるべきです。
どうしても適切な場所が確保できない場合は、ホテルやレンタルオフィスなどの利用も検討してみましょう。
通信環境の安定性も重要なポイントです。
Wi-Fi回線が不安定な場合、面接中に通信が途切れて面接官に悪い印象を与える可能性があります。
事前に回線速度をチェックし、必要に応じて有線LANを使用するなどの対策を行い、快適なインターネット環境を構築しましょう。
オンライン面接は顔出しするのがマナー?
オンライン面接は基本的に顔出しが原則です。
先進的な取り組みとして、一部の企業ではアバターを使用した面接が導入されてるところもあるでしょう。
しかし、顔出しで面接を行うことによって、画面越しでも目線が合うことで、自信と誠実さのアピールに繋がります。
オンライン面接では、画面ではなくカメラを見て大きな声でゆっくり話すことで、相手に真面目さと聞き取りやすい印象を与えられます。
一方で、顔出しに抵抗感を持つ人もいるかもしれません。
しかし、多くの場合、顔出しなしでは真剣さや誠実さが伝わりづらくなるため、避けた方が良いでしょう。
サングラスの着用や顔出しを拒否することは、面接官からの印象を悪くする原因になりかねませんので注意が必要です。
カメラの位置は目線の高さに合わせて、適度な明るさを確保することで、表情がしっかりと伝わるよう工夫が必要です。
オンライン面接で評価される基本マナーとは?
オンライン面接で評価される基本マナーをお伝えしていきます。
服装や身だしなみを整える
服装については、対面面接と同様に落ち着いた色合いのスーツが無難です。
スーツは黒や紺など落ち着いた色合いを選び、中には白または淡い色のシャツを合わせましょう。
髪型は顔周りがすっきり見えるよう整えます。
例えば、女性の場合はロングヘアなら後ろで束ねるかピンで留めると良いでしょう。
男性の場合も髭や髪型を整えて、きちんとした身だしなみを意識してください。
表情に気をつける
オンライン面接中は表情に気をつけることが大切です。
不安そうな顔や無表情は避けた方が良いでしょう。
口角を上げて柔らかい表情を心掛けたり、できれば終始笑顔を維持して質疑応答したりするのがベストです。
遅刻をしない
時間厳守も基本的なマナーです。
開始10分前にはログインし、通信環境やツールの最終確認を行いましょう。
遅刻はもちろんNGですが、早すぎるログインも控えめにするのが良いです。
オンライン面接を行う企業に、準備が整ったことを連絡することで誠実さをアピールできます。
面接に関連する記事はこちら⇒保育士の面接で効果的な特技とは?強みが無い場合のアピールの仕方を解説
オンラインで面接官にマナーが良いと思われやすい話し方
オンラインで面接官にマナーが良いと、思われやすい話し方をお伝えしていきます。
聞き取りやすい声量と速度調整
話し方についても、対面での面接以上に意識が必要です。
通常よりもゆっくりと、はっきりと話すことを心がけ、相手の発言との間に適度な間を設けることで、スムーズなコミュニケーションが可能となります。
マイクを通すと声が小さく聞こえがちなため、声量を意識しましょう。
緊張していたら早口になってしまう人もいるかもしれませんが、印象を悪くさせないように相手に 聞き取りやすい声量や、会話スピードを意識することが大切です。
例えば、事前に無料のビデオ通話アプリを使い、自分の映像や音声を確認しておくのも良いですね。
画面越しの自然な目線の合わせ方
カメラレンズの位置を目の高さに固定し、画面中央ではなくレンズを見ながら話すのがコツです。
カメラレンズを見ることで自然なアイコンタクトができるはずです。
画面越しでも自信と親近感が伝わるように、カメラ目線について意識をして、オンライン面接中に何度か調整するようにしましょう。
効果的な相槌のタイミング
相槌やジェスチャーは普段よりも大きめに行うことで、画面越しでも十分な反応が伝わります。
オンライン面接中に通信トラブルや通信遅延が発生する可能性もあるので、相槌のタイミングや仕方に注意が必要です。
例えば、Wi-Fiの接続が不安定だと映像や音声が途切れ、相槌やコミュニケーションがスムーズに進まない可能性があります。
有線LAN接続が理想ですが難しい場合は、Wi-Fiルーター近くで安定した接続を確保してください。
相槌は相手の話を真剣に聞いているかの判断基準にもなるので、通信障害が起きても伝わりやすいようにするためにも、対面より少し早めに相槌を打つのがポイントです。
オンライン面接時の画面共有や通信トラブルに注意
オンライン面接時のマナーとして、通信トラブルにも気をつけたほうが良いです。
通信トラブル発生時は、冷静に再接続することを伝えて早急な復旧を試みます。
パソコンでオンライン面接をする場合は、万が一に備えて事前にスマホのテザリング機能を設定しておくことも大切です。
画面共有時は、相手に共有してもよろしいですかと確認して、オンライン面接に不必要なものを出さないように注意しましょう。
面接に関係ない情報が誤って出てしまわないように、タブをたくさん開いていたら、事前に整理したり面接に必要な情報だけしか出さないようにしたりすることが大切です。
職場によっては、面接時間が設定されていて、時間内に終わるようにしているところもあるため、トラブルが起きないように配慮した方が良いでしょう。
バーチャル背景使用はOK?
オンライン面接では、背景が第一印象に大きく影響します。
オンライン面接において、バーチャル背景の使用はおすすめしません。
バーチャル背景を使用すると、部屋が散らかっているのではないか、準備不足なのではないかという印象を与えかねないからです。
基本的には白や淡い色の壁など、シンプルな背景が望ましいのですが、自宅環境によってはバーチャル背景を利用せざるを得ない方もいるかもしれません。
オンライン面接のマナーとして、バーチャル背景は慎重に選ぶようにしましょう。
派手なデザインや不自然な画像は避けたり、どうしても適切な背景が用意できない場合は、白い布やシーツを壁に掛けたりするなどの工夫が重要です。
背景がぼやけたり動作が不安定になる場合もあるため、事前にテストしておくと良いですね。
自然な印象を与えるために、照明にも気を配りましょう。
自然光が入る部屋で行うか、昼白色のライトを使用すると顔色が明るく見えます。
アバター使用はOK?
一部ではアバターによるオンライン面接も導入されていますが、実際の表情や音声が重視されるため、オンライン面接ではまだ一般的ではありません。
現段階では主流ではありませんが、今後はどんどん普及していく可能性もあるでしょう。
アバターやバーチャル背景の使い方やカスタマイズを覚えるよりも、オンライン面接の事前に鏡の前で自己紹介練習を行ったり、第三者のチェックを受けたりすることが大切だと言えるでしょう。
オンラインツールを使用して、アバターやバーチャル背景を使用するのは、面接向きではなく趣味や仲間内だけにしておいた方が、トラブルに繋がりにくいです。
カスタマイズするのは、ゲーム感覚で楽しくなってハマってしまうかもしれないので、時間の浪費になってしまいやすいので注意しましょう。
まとめ
就職活動や転職活動において、オンライン面接は欠かせない選考方法となっています。
対面での面接と異なり、画面越しでの印象が重要となるため、適切なマナーを心得ておいた方が良いでしょう。
オンライン面接の最後には、本日はありがとうございましたと丁寧に感謝を伝えて、退出時にも笑顔で締めくくるようにすると、印象アップに繋がります。
後日メールなどでお礼状を送ることで、誠実さと熱意のアピールになるかもしれません。
適切な準備と心構えがあれば、対面での面接と変わらないので、あまり構えすぎなくても大丈夫だと思えるはずです。
事前にカメラやマイクのテスト、照明の確認、服装のチェックなど、細かな準備を怠らないようにすることが大切です。
オンライン面接の準備段階から当日まで、気を抜かずに面接の練習を重ねて自信を持って臨みましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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