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2024.08.12

2024.08.12

保育士はお盆休みない?夏季休暇を取りにくい理由や休暇事情

世の中の働く社会人にとって、仕事をする時間の方が休日よりも多いので、お盆休みなど長期休暇を楽しみにしている人もたくさんいます。

生活していくためには給料はもちろん大切ですが、なかにはプライベートの充実を重視している、ビジネスパーソンも少なくありません。

保育士の場合はお盆休みをきちんと取得できるのかや、休暇事情などが気になる人もいるのではないでしょうか。

今回は、保育士はお盆休みはないのかや、保育園の開園事情と夏季休暇を取りにくい理由や休暇事情などについてお伝えしていきます。

保育士はお盆休みない?

保育園や保育施設で働く正社員の保育士の多くは、勤務形態はシフト制で働いています。

シフト制の勤務の場合、毎月のシフトによって休日が変動するため、自分の好きな曜日に休みたくてもダメな場合もあります。

なかには、希望する休日を職場に伝える人もいるでしょう。

しかし、全て本人の希望通りに休暇が取得できるとは限りません。

職場によって年間休日数に違いがありますし、完全週休二日制、週休二日制など毎月の休日数も様々です。

気になる保育士のお盆休みに関しては、職場によって違いはありますが、3日~5日間位の夏季休暇(お盆休み)があるケースが多いです。

保育園によっては夏季休暇中でも、関係なく開園しているところもあるため、保育士が長期休暇を取得できても職場自体は運営することになります。

保育士はお盆休みと夏季休暇のどっちも取れる?

8月は保育園だけではなく、子どもを預けるママやパパの仕事もお盆休みを含めた、長期休暇になることが多いです。

ただし、一般企業と比べて保育園の場合は、8月の休日数が少なくなるケースが多いでしょう。

保育士がお盆休みや夏季休暇を取得していても、保育園は運営していたり保護者から子どもを、預かれるようにしていたりするからです。

全ての保育園がお盆休みや、夏季休暇に運営しているわけではありません。

職場によっては、保育士を順番に長期休暇を取得してもらうように、工夫をしているところもあります。

幼稚園と比べると保育園の方が夏休みは短いですが、お盆の時期が休日になっているケースが多いため、夏季休暇のどちらも取得できている保育士がたくさんいます。

保育業界は人手不足だとされているので、ギリギリの人数の職場は休日が取得し辛いかもしれません。

保育士のお盆休みや夏季休暇中は保育園は開園してる?

保育園は児童福祉法に基づく福祉施設という位置づけであり、職場自体が長期休業して子ども達の保育ができない状態が続くことは、児童福祉施設として避けないといけないとされています。

そのため、保育士がお盆休みや夏季休暇中でも保育園自体は、開園しているところが多いのです。

全ての保育園が長期休暇に関係なく、開園しているというわけではありませんが、オープンしているところは多いです。

保護者側の立場になって考えてみましょう。

一般的にビジネスパーソンが長期休暇を取得する時期に、保育園が開園していたら、家庭の事情や仕事などで子どもを預けられるので、とても助かる人もでてくるでしょう。

多くの保育園ではお盆休みや夏季休暇の時期に入る前に、子どもを預けたいのかの確認を保護者にしていますから、保育を希望する人がいたら開園を考えます。

保育園側はできるだけ保護者や、子どもに寄り添ってあげたいというスタンスのところがほとんどのため、社会貢献性が高い仕事だと言えるでしょう。

保育士のお盆休みの日数は何日?

保育士のお盆休みの日数は、法律で決められているわけではなく、働く職場によっても違いがあります。

断定はできませんが目安としては、3日間位の休暇を取得する保育士が多い状況です。

お盆休みは保育士がこの日に休みたいと、決められるわけではありません。

保育園側が自由に設定しているケースがほとんどです。

保育士の夏季休暇の日数は何日?

お盆休みと夏季休暇は保育士にとって、同じ扱われ方をされている場合が多いです。

保育士によっては、お盆休みの期間が夏季休暇となるように、シフトを組んでいる人もたくさんいます。

そのため、保育士の夏季休暇の日数も目安としては3日間位です。

多くの保育園ではお盆休みや夏季休暇中も通常通りのサービスを提供しており、保育士にとって休暇を取得するのは難しいとされています。

保育士がお盆休みや夏季休暇を取りにくい理由

保育士がお盆休みや夏季休暇を、取りにくい理由をお伝えしていきます。

保育園が運営しているので気まずい

保育園は年間を通じて、安定した保育を提供することが求められています。

そのため、保育士が休暇を取ると他の職員や保護者に負担がかかったり、保育園の運営に影響を与えたりする可能性があります。

特に、お盆や夏期休暇は多くの家庭が旅行などを計画する時期です。

保育園の需要が高まるため、世間一般的なお盆休みや夏季休暇中でも、運営しているところもたくさんあります。

保育園自体が運営していると、保育士のなかには休暇を取ることに対して罪悪感を感じる人もいるのですね。

特にお盆休みや夏季休暇の時期は、他の職員も休暇を希望するため調整が難しくなります。

例えば、休園日を増やしたり人材を増員したりなどを行うようにすると、保育士が休暇を取りやすくなる可能性があります。

保護者や子ども達がかわいそう

保護者に対しても保育士がお盆休みや夏季休暇など、長期休暇を取得する事情を説明して、理解を求めることが重要です。

保育士が休んでしまうと保護者は、代わりの保育の手配をしなければなりません。

子ども達も慣れ親しんだ保育士が居なくなれば、戸惑うかもしれません。

保育士側も保護者の心配をする人も多いでしょう。

保護者も仕事を休むことが難しいため、保育士が休暇を取ったら親御さんや子ども達に迷惑がかかると思う人もいるからです。

保護者の不安を軽減して、保育士の休暇取得を支援する体制の構築が大切ですが、人手不足の職場ほど難しいでしょう。

職場の規模が小さくて余裕がない

人員配置の最適化やICTの導入などによる業務効率化は、保育士が休暇を取りやすくするための重要な要素です。

職場の規模が小さいところほど、職員の人数が限られていて余裕がない場合があるため、誰かが休むとすぐに人手不足になります。

お盆休みや夏季休暇を取得すると、他の職員に大きな負担がかかるため休みを取りにくい状況が生まれます。

また、代替の人員を確保するのも難しくなるため、休暇の取得が制限されるケースがあるのです。

保育士一人ひとりの負担を軽減するために、人員配置の最適化やICTの導入、非正規社員の採用などを行うのも効果的でしょう。

保育士が互いにサポートし合いながら、必要な休暇を取得できる環境を整えてあげると、職場の規模が小さいところでも労働環境が悪化しにくくなるかもしれません。

曜日を休園日に設定している保育園が多い

日本では多くの保育園が日曜日を休園日としています。

日曜日を休園日としている職場が多く、他の日は基本的に開園しています。

そのため、保育士は週末に休めますが、長期の休暇を取るのは困難です。

特にお盆休みや夏季休暇の時期は、連続した休暇を希望する保育士が多いため、調整が難しくなります。

また、祝日や特定の期間に合わせて休暇を取ることも、園の方針や保護者のニーズによって、制限される場合もあるでしょう。

保育園側としては、保育士の休暇取得の促進に繋がるように、例えば、有給休暇の取得を奨励する制度や、福利厚生をもっと充実させるなど働きやすい環境を整えるのも良いかも知れません。

保育士は交替勤務しているケースがあるため

多くの正社員の保育士はシフト制で働いているため、交替勤務になります。

交替勤務をしている保育士は、自分の勤務シフトに合わせて休暇を取る必要があります。

シフトの調整が必要になり、お盆休みや夏季休暇を取得する際には他の職員との調整が必要となり、休暇を取りにくい状況が生まれる場合もあるのです。

保育士によっては、シフトの都合上、希望する休暇を取得したくてもできない人もでてきます。

交替勤務は保育園の運営を円滑にするために必要ですが、休暇の取得を複雑にする要因の一つとなっています。

保育士はお盆休みと夏季休暇が厳しいなら有給休暇を使おう

保育士が夏季休暇やお盆休みを取得できない場合、有給休暇を利用するのも手段の1つです。

例えば、保育士が有給休暇を取得する際には、下記のような点を意識してみてください。

・職場が忙しくなる時期は申請しない
・お盆休みや夏季休暇で有給休暇を取得する前は、事前に引き継ぎをする
・お盆休みや夏季休暇で有給休暇を取得した後は、他の職員のアフターフォローをする
・当日の体調不良で有給休暇を取得する時は、早めに職場へ連絡する

有給休暇は労働者が休む権利を保障するものですので、付与されている人は使っても問題ありません。

保育士はお盆休みと夏季休暇が厳しいなら転職するのもあり

保育士をしている人のなかには、お盆休みや夏季休暇が満足に取得できないから、職場を変わりたいと思う人もいるはずです。

現在の職場でお盆休みや夏季休暇が取りにくいと感じているなら、転職を検討するのも1つの方法です。

保育士の需要は高いため、他の保育園や保育施設の方が待遇や労働環境が良い可能性があるでしょう。

自分に合った職場を見つけられると、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。

転職を考える際には、まず自分の希望する条件を明確にしましょう。

例えば、休暇制度や労働時間、給与などです。

働きやすい環境を提供している保育園も多く存在しますから、色々な求人情報をチェックして、自分に合った職場を見つけるようにしましょう。

面接時には実際の労働環境や休暇制度について詳しく質問して、納得のいく職場を選ぶことが大切です。

転職に成功すれば今の職場よりも、良い労働環境や条件を手に入れられるかもしれません。

保育士の仕事へのモチベーションが向上して、長続きしやすくなったり、新しい環境でのチャレンジが自己成長に繋がる可能性があります。

保育士のお盆休みの休暇事情

保育士のお盆休みは保育園によって大きく異なります。

お盆休みは多くの保育園で通常通り運営されるため、保育士が休暇を取るのは難しいケースが多いです。

一部の保育園では、園児の数が少なくなるお盆期間や夏季休暇を利用して、休園を実施し保育士に休暇を取らせているところもあります。

しかし、多くの保育園では、保護者が仕事を続ける必要があるため、保育園は開園を続けなければなりません。

保育士が職場でお盆休みや、夏季休暇を取得しやすくするためには早めの計画が重要です。

休暇を希望する時期を早めに先輩保育士や同僚に伝えて、シフトの調整を行います。

また、他の職員と協力し合いお互いに、休暇を取りやすい環境を作れるようにするのも重要です。

保護者が安心して子どもを預けられるように、事前に休暇の予定を伝えたり、コミュニケーションを取ったりなどの配慮をするのも大切です。

保育士のお盆休み以外の長期休暇の休暇事情

保育士のなかには、お盆休みや夏季休暇以外にも、長期休暇を取りにくい状況の人もいるでしょう。

例えば、職場の規模が小さくて余裕がない場合や、交替勤務をしているためシフトの調整が必要な場合などです。

また、多くの保育園では日曜日を休園日に設定しているため、連続した休暇の取得が難しくなります。

長期休暇の利用で旅行や趣味の時間を楽しめると、心身のリフレッシュが図れるので大切な時間です。

長く保育士の仕事を続けるためには、リフレッシュできる時間の確保は重要でしょう。

長期休暇を取得するためには、事前に計画を立てて職場の先輩や同僚と、勤務時間の調整を行うようにすると職場での仕事が円滑に回りやすいです。

特に、連続した休暇を希望する場合は、早めに計画を立てられると他の職員との調整がスムーズに進みます。

長期休暇に入る前は休暇中の保育業務を引き継ぐ職員に対して、しっかりと引き継ぎを行うことも重要です。

まとめ

保育士はお盆休みや夏季休暇など、長期休暇を取りにくい状況が生まれています。

児童福祉施設という位置づけが関係していたり、人材不足が慢性化していたりなど色々な原因があります。

保育園や保育施設側は、保育士の福利厚生や労働環境の改善を図ることは、子ども達の質の高い保育を維持するためにも重要です。

保育士がお盆休みや夏季休暇などで、リフレッシュできる環境を構築するのは、保育の質を高めるためにも必要不可欠です。


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

>>プロフィールはこちら

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