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2025.09.24

2025.09.25

保育教諭とは?保育士や幼稚園教諭との違いや仕事内容を解説

保育士として働いているあなたは、今の職場環境や待遇に満足していますか?
さらに専門性を高めてキャリアアップしたい、給与を改善したいと考えているなら、保育教諭という選択肢があります。
保育教諭は、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を持つ専門職で、認定こども園で活躍できる人材です。

本記事では、保育教諭の定義や保育士・幼稚園教諭との違いや仕事内容、そして保育教諭として働くメリット・デメリットを解説します。
ぜひ最後まで読んで、あなたのキャリアの可能性を広げてください。

保育教諭とは?保育士や幼稚園教諭との違い

保育教諭という言葉は知っていても、保育士や幼稚園教諭と何が違うのか、具体的には分からない方も多いでしょう。
保育教諭は、これからの幼児教育の中心を担う、専門性の高い職種です。

ここでは、保育教諭の基本的な特徴を4つに分けて解説します。

  • 保育と教育を担う専門職
  • 保育教諭になるには保育士と幼稚園教諭の国家資格と免許が必要
  • 働く場所は原則認定こども園
  • 対象年齢は0歳から小学校就学前まで

それぞれ見ていきましょう。

参考資料:文部科学省「幼保連携型認定こども園と保育教諭」

保育と教育を担う専門職

保育教諭は、子どもの成長を支える「保育」と、学びの基礎を育む「教育」の両方を担う専門職です。
これは、勤務先となる幼保連携型認定こども園が、学校としての教育機能と児童福祉施設としての保育機能を一体的に提供する施設だからです。
従来の保育園や幼稚園とは異なり、生活と遊びの中から学びへとつなげる総合的な関わりを実践します。

心身の健やかな発達を支えながら、年齢に応じた学びの芽を育むことが保育教諭の役割です。
まさに、これからの幼児教育の中核を担う存在といえるでしょう。

保育教諭になるには保育士と幼稚園教諭の国家資格と免許が必要

保育教諭になるには、国家資格である「保育士資格」と教員免許である「幼稚園教諭免許状」の両方を持っていることが法律で定められています。
保育と教育の両面から子どもを支援する専門職であるため、それぞれの分野の資格や免許が求められるからです。

これまでどちらか一方の資格で働いてきた方も多いでしょう。
そのため、円滑な移行を目的とした経過措置や特例制度も設けられています。
保育教諭を目指すには、まず自身の資格状況を確認することが第一歩となります。

働く場所は原則認定こども園

保育教諭のおもな活躍の場は「幼保連携型認定こども園」です。
この施設は、幼稚園と保育所の機能をあわせ持つ新しい施設として創設されました。
そして保育教諭は、この幼保連携型認定こども園への配置が法律で義務付けられている専門職です。

従来の保育所や幼稚園とは異なり、教育と保育を一体的に行う認定こども園だからこそ、両方の資格を持つ保育教諭の専門性が生かされます。
まさに、認定こども園の理念を実現するうえで中心的な役割を担う存在です。

参考資料:こども家庭庁「認定こども園概要」

対象年齢は0歳から小学校就学前まで

保育教諭は、0歳の乳児から小学校就学前までの子どもたちを対象とします。
これは、認定こども園が、0歳からの長時間保育を行う保育所の機能と、3歳からの教育を行う幼稚園の機能の両方を担っているためです。

保育士や幼稚園教諭よりも幅広い年齢の子どもと関わることになります。
乳児期の愛着形成から幼児期の学びの基礎作りまで、子どもの発達段階を一貫して見守れることは大きな特徴です。
長期的な視点で一人ひとりの成長に寄り添えることは、この仕事のやりがいにつながるでしょう。

保育教諭の仕事内容

保育教諭の仕事は、従来の保育士や幼稚園教諭の枠を超えた幅広い内容となっています。

ここでは、以下5つの視点から保育教諭の具体的な仕事内容を紹介します。

  • 学校教育と児童福祉の両方を一体的に提供
  • 幼保連携型認定こども園で0歳から就学前まで一貫して担当
  • 教育課程と保育計画を統合したカリキュラムを実践
  • 主幹保育教諭や指導保育教諭としてのキャリアパスも存在
  • 園児の教育と保育の両面から成長を支援する専門職

詳しく見ていきましょう。

学校教育と児童福祉の両方を一体的に提供

保育教諭の仕事の根幹は、学校教育法に基づく「教育」と、児童福祉法に基づく「保育(養護)」を一体的に提供することにあります。
これは、ただ単に両方を行うという意味ではありません。

たとえば、子どもたちが遊びに夢中になる中で、文字や数への興味を引き出すような教育的アプローチを取り入れます。
設定された教育活動の中でも、一人ひとりの情緒の安定を図るような保育的配慮を欠かしません。
このように、日々の生活すべてを学びの機会と捉え、両方の視点を柔軟に統合して実践することが求められます。

幼保連携型認定こども園で0歳から就学前まで一貫して担当

保育教諭は、幼保連携型認定こども園という1つの施設で、0歳の乳児期から小学校入学前までの子どもたちの成長を一貫して見守ります。
乳児保育で築いた愛着関係を基盤に、幼児期の主体的な活動へとつなげられます。

子ども一人ひとりの発達の連続性を長期的に捉え、その子に合った適切な支援を計画的に行えるのが大きな強みです。
保護者とも長い信頼関係を築きやすく、家庭と連携しながら子どもの成長を共に支えられます。
子どもの育ちを途切れなく支える、専門職といえるでしょう。

教育課程と保育計画を統合したカリキュラムを実践

保育教諭は、幼稚園の「教育課程」と保育所の「保育計画」の考え方を統合した、施設独自の全体的な計画に基づいて保育・教育を実践します。
これは、1日のスケジュールや年間行事をただこなすことではありません。
子どもたちの興味や発達に合わせて、日々の生活や遊びが豊かな学びに発展するよう、計画的に環境を構成し、援助していきます。

教育的なねらいと保育的な配慮が両立したカリキュラムを実践することで、子どもたちの生きる力の基礎を育んでいきます。
計画の立案から実践、評価までを担う重要な役割です。

主幹保育教諭や指導保育教諭としてのキャリアパスも存在

保育教諭としての経験を積むことで、さらなるキャリアアップの道も開かれています。
法律では、園長や保育教諭のほかに、「主幹保育教諭」や「指導保育教諭」といった専門的な役職を置くことが認められています。

主幹保育教諭は、主任として園全体の教育・保育内容の向上を図ったり、ほかの職員への助言を行ったりするリーダー的な役割です。
指導保育教諭は、とくに若手職員の育成や指導を中心に担います。
このように、自身の専門性を生かして園の運営や人材育成に貢献するキャリアパスが用意されています。

園児の教育と保育の両面から成長を支援する専門職

保育教諭は、法律上「園児の教育及び保育に従事する職員」と位置づけられています。
これは、子どもの成長を多角的に捉え、支援する専門職であることを示しています。
たとえば、着替えや食事といった基本的な生活習慣の自立を支えるのは「保育」の側面が強いです。

一方で、友だちとの関わりの中で社会性を育んだり、自然との触れ合いから探究心を芽生えさせたりするのは「教育」の側面が強いでしょう。
保育教諭はこれらの区別なく、子どもの発達に必要なすべての経験を保障し、成長を総合的に支援していくのです。

保育教諭として働くメリット

保育教諭として働くことには、保育士や幼稚園教諭とは異なる以下のメリットがあります。

  • 教育と保育両方の専門性が身につく
  • 活躍の場が広がり転職で有利になる
  • 主幹保育教諭などへキャリアアップできる
  • 新しい幼児教育の形に貢献できる

これらのメリットを理解することで、保育教諭への転身の価値が明確になります。

教育と保育両方の専門性が身につく

保育教諭として働く最大のメリットは、教育と保育という2つの分野の専門性を深められることです。
保育士としての経験で培った、子どもの気持ちに寄り添い、生活を支える力。
そこに、幼稚園教諭として求められる、発達段階に応じた学びを計画・実践する力が加わります。

両方の視点を持つことで、子どもの姿をより多角的に捉えられるようになり、支援の幅が大きく広がるでしょう。
この高い専門性は、あなた自身の大きな自信となり、保育者としての市場価値を高めることにも直結します。

活躍の場が広がり転職で有利になる

保育教諭の資格を持つことで、活躍できるフィールドが大きく広がります。
おもな職場である幼保連携型認定こども園は、国の政策のもとで増加傾向にあり、保育教諭の需要は年々高まっています。

保育園や幼稚園はもちろん、そのほかの児童福祉施設においても、教育と保育の両方の知識を持つ人材は高く評価されるでしょう。
将来的に転職を考えた際にも、応募できる求人の選択肢が増え、よりよい条件の職場を選びやすくなります。
キャリアの安定性と将来性を考えたとき、有利な資格といえます。

主幹保育教諭などへキャリアアップできる

保育教諭は、現場で子どもと関わるだけでなく、その先のキャリアパスも明確に描ける職種です。
経験を積んだあとは、園のリーダー的存在である「主幹保育教諭」や、若手の育成を担う「指導保育教諭」といった役職を目指せます。
これらの役職は、園全体の保育の質を向上させる重要な役割を担っており、待遇面での向上も期待できます。

保育士としてのキャリアに、園の運営やマネジメントといった新たな視点が加わるでしょう。
目標を持って長く働き続けたい方にとって、大きな魅力となります。

新しい幼児教育の形に貢献できる

幼保連携型認定こども園と保育教諭は、これからの日本の幼児教育・保育を担う新しい仕組みの中心です。
あなたはその制度を現場で実践し、作り上げていく当事者の1人となります。

従来の保育園や幼稚園の枠組みを超えて、すべての子どもたちに質の高い教育と保育を届けるという社会的意義の大きな仕事です。
試行錯誤することもあるかもしれませんが、専門性を生かして新しい幼児教育の形を創造していく過程は、大きなやりがいと誇りを感じられるでしょう。
未来の子どもたちのために貢献したいという想いを実現できる働き方です。

保育教諭として働くデメリット

保育教諭として働くことには、メリットだけでなく以下のデメリットも存在します。

  • 教育と保育両方の業務で負担が増える
  • 2つの国家資格を取得する必要がある
  • 異なる職務文化の調整が求められる
  • 専門家として高い期待に応える必要がある

これらの課題を理解し、対策を考えることで、より現実的な判断ができます。

教育と保育両方の業務で負担が増える

保育教諭は教育と保育の両方を担うため、仕事の範囲が広く、業務負担が増える可能性があります。
保育士としての日々の保育業務に加え、幼稚園教諭のような指導案の作成や教育活動の準備も必要です。
行事の数が増えたり、書類仕事が複雑になったりすることもあるでしょう。

両方の役割をバランスよくこなすためには、効率的な時間管理能力や、幅広い知識を常に学び続ける姿勢が求められます。
やりがいが大きい分、責任も重くなることを理解しておくことが大切です。

2つの国家資格を取得する必要がある

保育教諭になるには、「保育士資格」と「幼稚園教諭免許状」の2つが原則として必要です。
現在どちらか一方の資格しか持っていない場合は、もう一方を取得しなければなりません。
働きながら通信制大学などで学ぶには、時間も費用もかかります。

とくに、期間限定の特例制度を利用できない場合は、多くの単位を取得する必要があり、負担はさらに大きくなるでしょう。
キャリアアップを目指すうえで、この資格取得が最初の大きなハードルとなります。
強い意志と計画性を持って取り組む覚悟が必要です。

異なる職務文化の調整が求められる

認定こども園には、保育士としてキャリアを積んできた職員と、幼稚園教諭として働いてきた職員が一緒に働いています。
それぞれが大切にしてきた保育観や仕事の進め方が異なるため、ときには意見が対立することもあるでしょう。
保育教諭は、その両方の文化を理解し、橋渡し役となることが求められます。

異なる意見を調整し、園全体として同じ目標に向かってチームをまとめていくコミュニケーション能力が必要です。
板挟みになって苦労する場面もあるかもしれません。

専門家として高い期待に応える必要がある

保育教諭は、保育と教育の両方の専門家として、保護者や地域から大きな期待を寄せられます。
子どもの発達に関する相談はもちろん、小学校への接続に関する教育的な質問など、幅広い知識に基づいた対応が求められるでしょう。
その期待に応えるためには、日々の実践を振り返り、常に最新の知識を学び続ける探求心が不可欠です。

専門職としてのプレッシャーを感じることもあるかもしれませんが、それが大きなやりがいにもつながります。
高いプロ意識を持って仕事に取り組む姿勢が大切です。

まとめ:保育士でキャリアに悩むなら保育教諭という選択肢を

保育教諭は、これからの保育・教育業界で中心的な役割を担う存在として期待されています。
資格取得には時間と労力が必要ですが、専門性の向上と待遇改善の可能性を考えれば、挑戦する価値は十分にあるでしょう。

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この記事の監修者

監修者の写真

森 大輔(Mori Daisuke)

保育のせかい 代表

《資格》

保育士、幼稚園教諭、訪問介護員

《経歴》

2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

>>プロフィールはこちら

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