11月は作品展や冬の行事準備が始まり、保育士にとって忙しい時期です。
毎月の誕生会は子どもたちの成長を祝う大切な行事ですが、日々の業務に追われ「出し物のネタが尽きてきた」と感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そのような多忙な保育士の方々のために、準備が簡単で子どもたちが主役になれる11月の誕生会のアイデアをまとめました。
秋らしい季節感を取り入れた企画のポイントから、すぐに実践できる参加型の出し物まで、具体的なヒントをお届けします。
Contents
11月の誕生会を成功させる企画のポイント3つ
11月の誕生会をより思い出深いものにするためには、会全体に一貫性を持たせるテーマ設定が肝心です。
秋ならではの季節感や伝統行事を企画に取り入れることで、子どもたちの興味や関心を引き出し、学びにもつながる豊かな時間を演出できます。
ここでは、11月の誕生会を成功させるための企画のポイントを3つ紹介します。
- 深まる秋の自然をテーマにする
- 七五三のお祝いムードを取り入れる
- 勤労感謝の日にちなんだ内容にする
それぞれ見ていきましょう。
深まる秋の自然をテーマにする
11月は落ち葉やどんぐりなどの木の実が豊富な季節です。
子どもたちが園庭やお散歩で見つけた自然物を誕生会のテーマに取り入れることで、身近な環境への探求心を育む絶好の機会となります。
たとえば、集めた落ち葉や木の実を使って製作遊びをしたり、宝探しゲームをしたりすれば、子どもたちは五感を使いながら秋の自然を満喫できるでしょう。
さつまいもや栗、きのこなどこの時期に旬を迎える食べ物も、子どもたちにとって身近な存在です。
これらをテーマにした歌やパネルシアターは、子どもたちの興味を引きやすく、食育の観点からも効果的です。
七五三のお祝いムードを取り入れる
七五三は、子どもの健やかな成長を祝う日本の大切な伝統行事です。
誕生会で七五三に触れることは、日本の伝統文化に関心を持つだけでなく、自分自身や友達の成長を喜び、大切に思う気持ちを育むことにつながります。
誕生月に七五三を迎える子どもがいなくても、クラス全体でお祝いの雰囲気を共有することが大切です。
「大きくなったね」というメッセージを込めて、千歳飴の袋をみんなで作ったり、成長をお祝いするクイズを取り入れたりするのもよいでしょう。
こうした活動を通じて、子ども一人ひとりが自分の成長を実感し、自己肯定感を育む機会となります。
勤労感謝の日にちなんだ内容にする
勤労感謝の日は、働く人への感謝の気持ちを育むよい機会です。
誕生会に「ありがとう」のテーマを組み込むことで、感謝の心を育てる教育的な要素が加わります。
給食の先生や用務員さんへ、感謝カード作りを誕生会の活動に含めるのも効果的です。
お仕事ごっこや職業当てクイズなど、働くことへの興味を引き出す遊びも人気があります。誕生日の子どもに将来の夢を聞く時間を設けると、成長への期待感も膨らみます。
食べ物を作ってくれる人や園をきれいにしてくれる人など、身近な人への感謝を表現する機会を作ることで、思いやりの心も育つでしょう。
11月の誕生会を盛り上げる参加型の出し物5選
誕生会の出し物は、子どもたちの心を引きつける要素ですが、準備に多くの時間をかけられないのが現実です。
子どもたちがただ見るだけでなく、一緒に声を出したり体を動かしたりすることで、誕生会がより楽しい時間になるでしょう。
ここでは、11月の誕生会を盛り上げる参加型の出し物を5つ紹介します。
- 秋の味覚が登場するパネルシアター
- 七五三の由来を分かりやすく伝えるペープサート
- みんなで挑戦する秋のクイズ大会
- どんぐりや栗で宝探しゲーム
- 落ち葉を使った製作遊び
これらのアイデアは、子どもたちの年齢や発達段階に合わせてアレンジできます。
秋の味覚が登場するパネルシアター
パネルシアターは、視覚的に物語を伝えやすく、子どもたちの集中力を自然に引き出せる優れた出し物です。
11月は、くりやさつまいも、きのこに柿といった秋の味覚をテーマにすると季節感が出て盛り上がります。
たとえば、食べ物のシルエットを見せて「これなーんだ?」と問いかけるシルエットクイズは、準備も簡単で年齢を問わず楽しめます。
「くいしんぼうのおばけ」のような定番の歌遊びをアレンジし、食べ物を秋の味覚に変えるだけでも、子どもたちは新鮮な気持ちで参加できるでしょう。
七五三の由来を分かりやすく伝えるペープサート
ペープサートは、うちわのように棒をつけた紙人形を動かしながらお話を進める出し物です。
七五三のような少し難しいテーマも、ペープサートを使えば子どもたちに分かりやすく伝えられるでしょう。
たとえば「昔は、病気になりやすい子どもたちが元気に大きくなれるようにお祈りしたんだよ」と、キャラクターたちが会話する劇に仕立てます。
視覚的な情報があることで、子どもたちは物語の世界に入り込みやすくなります。
千歳飴や着物といったアイテムを登場させると、より七五三への興味関心が高まるはずです。
みんなで挑戦する秋のクイズ大会
クイズ大会は、子どもたちが考え、答え、一喜一憂することでクラス全体に一体感が生まれる人気の出し物です。
11月にちなんだクイズを出題して、誕生会を盛り上げましょう。
たとえば、「秋に美味しいお魚はサンマである。〇か×か?」や「七五三で食べる長いアメの名前は千歳飴である。〇か×か?」といった問題が考えられます。
まだ言葉での回答が難しい低年齢の子どもたちも楽しめるように、〇と×のエリアに移動して答える形式にするのがおすすめです。
どんぐりや栗で宝探しゲーム
身体を動かすゲームは、誕生会を活動的にし、子どもたちの満足度を高めます。
秋ならではの自然物を使った宝探しゲームは、準備も手軽で室内でも楽しめるためおすすめです。
保育室のさまざまな場所に本物のどんぐりや栗、または画用紙で作ったものを隠し、「よーい、どん!」の合図で探し始めます。
チームに分かれて集めた数を競う対抗戦にすると、子どもたちの競争心や協調性を育むことにもつながるでしょう。
見つけた宝物を誕生日の子にプレゼントする、というルールを加えても素敵です。
落ち葉を使った製作遊び
誕生会の活動の1つとして、みんなで製作遊びに取り組むのもよい思い出になります。
11月は色とりどりの落ち葉が手に入りやすい季節なので、それらを活用した製作がおすすめです。
たとえば、画用紙に木の幹を描いておき、子どもたちが拾ってきた落ち葉を葉っぱに見立てて貼りつけていく「落ち葉の貼り絵」は、年齢を問わず楽しめます。
また、さまざまな形の落ち葉に絵の具をつけて画用紙に押す「落ち葉スタンプ」も、偶然できる模様が美しく、子どもたちの創作意欲を刺激するでしょう。
まとめ:11月の誕生会を子どもと保育士にとって特別な思い出に
11月の誕生会を成功させるには、子どもと保育士が共に楽しむことが大切です。
しかし、日々の業務に追われ、行事準備が負担に感じられることもあるでしょう。
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この記事の監修者

森 大輔(Mori Daisuke)
保育のせかい 代表
《資格》
保育士、幼稚園教諭、訪問介護員
《経歴》
2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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