保育士として働くためには、就労を希望する職場での面接に合格しなければいけません。
性格的に人見知りで大人しい人や、コミュニケーションが得意ではない人は、就職活動や転職活動での面接で自己開示が苦手で言いたいことが上手く相手に伝えられないというケースも見受けられます。
面接では自己紹介がきちんとできないと、職場側は求職者はどのような性格なのかや、考え方を持っているのか伝わらないので、採用に不利に働きます。
保育士の面接を控えている人のなかには、自己紹介の伝え方に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士の面接で自己紹介は何を言うべきなのかや、ダメな例や注意点などについてお伝えしていきます。
Contents
保育士の面接で自己紹介は何を言うべき?
自己紹介の仕方は、人によって違いがありますし、何をどのように伝えるのかは決まったルールはありません。
自分の頭で考えて発言できるからこそ、面接で何を言うべきか悩む人も少なくありません。
面接官と初対面で会話をすることになりますよね。
きちんと面接官に自己開示できていないと、求職者がどのような人物なのか把握できません。
履歴書や職務経歴書に書いてあることだけでは、浅い情報になってしまうので、働きたい職場にどのように貢献できるのか、詳しい志望動機や自己PRなどを伝えることが大切です。
単なる、自分の個人情報を伝えるだけの自己紹介で、終わってしまうのは良くありません。
求職者は働いてお金を稼ぐことが目的になるので、友達作りに来るわけではありませんよね。
自分の考え方や想いを、働きたい職場に伝えて労働する意欲や熱意をアピールすることが大切です。
保育士の面接に関連する記事はこちら⇒面接に私服でと言われたらどうする?スーツは持参するべき?
保育士の面接で自己紹介のダメな例は?
保育士の面接で自己紹介のダメな例を紹介していきます。
趣味や好きな食べ物などをダラダラと話す
自己紹介で趣味や好きな食べ物について長々と話すのは避けましょう。
保育士の面接では、自己紹介が採用担当者に与える第一印象を大きく左右します。
面接官にとって重要性が低く時間の無駄と感じたり、求職者は本当に保育士として、働く意欲があるのだろうかと疑問を持たれたりする可能性があります。
ダラダラと趣味や好きな食べ物などの個人情報を話してしまうと、自分本意な印象を相手に与えてしまうので注意が必要です。
趣味や個人的な情報を伝える際には、保育士としての仕事にどのように活かせるかをわかりやすく伝えることが重要です。
自己紹介が長すぎる
自己紹介が長くなると、面接官の集中力が途切れたり、要点がぼやけたりする可能性があります。
例えば、自分の学歴や経歴を詳細に話しすぎたり、関係ないエピソードを盛り込むことは避けるべきです。
名前、簡単な経歴、志望動機、目標など必要な情報だけに絞った方が良いでしょう。
理想的には1分以内で簡潔にまとめることが大切です。
事前に頭の中を整理して、簡潔に伝えられるように面接練習をしておくと、本番でスムーズに発言できる可能性が高くなります。
何も面接対策しないままですと、アドリブに頼ることになります。
アドリブでの自己紹介はその場の思いつきになってしまうので、会話の内容にまとまりがなくなり、結果的に長話になってしまいがちです。
漠然とした志望理由
子どもが好きだから保育士になりたい、というような漠然とした志望理由では説得力がありません。
具体的な自分の経験や、エピソードを交えて話すことで、志望理由に深みと信憑性を持たせることができます。
保育士の面接で具体的な志望理由を伝えられると、面接官の心に響きやすいでしょう。
面接者は自分1人だけとは限りません。
もしかしたら、他にも何人もライバルになり得る求職者がいるかもしれません。
漠然とした志望理由ですと、他のライバルが入念に面接対策していたり、志望動機や自己PRを深ぼったりしている場合、魅力があまり無いと判断されてしまう可能性があります。
ライバルの求職者との差別化を図るためにも、しっかりとした志望理由を考えて説得力をだしましょう。
保育士の面接で自己紹介時の注意点は?
保育士の面接で自己紹介時の注意点をお伝えしていきます。
声の大きさや話すスピードに注意
自己紹介時には声の大きさや話すスピードが重要です。
小さな声や早口では、自信がない印象を与えたり、内容が伝わりづらくなったりする可能性があります。
明るいトーンで、適度な速度で話すことで、自信と親しみやすさをアピールできます。
練習時には鏡を使ったり録音して、自分の声や表情を確認することがおすすめです。
自分の姿を鏡で見ながらの自己紹介の練習は、なかには恥ずかしいと感じる人もいるかもしれません。
今後、長い社会人生活を送るうえで、恥ずかしさのあまり、面接で自分の実力を発揮できなくなるのはもったいないです。
面接練習を重ねていくことで、徐々に慣れて恥ずかしい気持ちが薄れて、堂々と受け答えができるようになる可能性があります。
時間配分と簡潔さを意識する
自己紹介は長すぎても短すぎても良くありません。
一般的には1分程度が理想的です。
時間内で名前や経歴、志望理由、目標などを簡潔にまとめられるように、反復練習をすることが大切です。
最初は1分以内にまとめるのは、とても難しく感じれるかもしれませんが、何度も繰り返し練習することで慣れていくはずです。
面接してもらう職場側は、わざわざ業務中に求職者のために時間をとっていますから、対応する面接官や同席者は仕事の合間に来られているということを頭に入れておかなければいけません。
ダラダラと面接をしてしまうと、職場側の生産性の低下に繋がりますから、時間配分と簡潔さを意識するようにしましょう。
応募先の保育園方針に合わせたアピール
保育士の面接では、応募先の保育園方針に合わせたアピールも大切です。
応募先の保育園が掲げる理念や、方針に共感していることを伝えることで、面接官に好印象を与えられます。
子どもの個性や成長を支える保育士として、応募先に貢献したい気持ちを上手くアピールすることが重要です。
自分の特技や経験が、応募先の保育園方針に、どのように役立つか具体的に説明するとさらに効果的です。
例えば、あらかじめインターネットで検索して、面接を控えている職場のホームページを閲覧したり、情報を得たりしておくと、就職先や転職先として本当に適切なのかの判断がしやすくなります。
面接をする職場側は、事前に色々とリサーチを重ねていることが把握できるので、求職者は勉強熱心だと思われて好印象につながる可能性があるでしょう。
まとめ
保育士の面接で自己紹介は、自分自身の人柄や意欲を伝える大切な場面です。
声の大きさやスピード、時間配分、そして応募先の方針への共感など、細部まで気を配ることで好印象につながります。
明るくハキハキとした話し方をして、面接官から好印象を得られるようにすることが採用率をUPさせるためにも重要です。
人によっては、自己開示に大きな抵抗を感じたり、恥ずかしさを感じたりする人もいますが、自分の想いや魅力を明確にアピールできないのはとてももったいないです。
上記でお伝えしてきたポイントを参考にして、自信を持って自己紹介できるよう準備しましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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