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2024.06.22

2024.07.26

保育士の派遣の働き方とは?魅力や仕事内容が合いそうな人の特徴

保育士資格を取得している人だけしか、保育業務を行えないわけではありません。

非正規社員として保育現場で働くことも可能です。

ただし、仕事内容は正社員の保育士と同じではなく、あくまでサポートをする保育補助の役割になります。

非正規社員の雇用形態は色々ありますが、派遣保育士に興味がある人もいるのではないでしょうか。

今回は、派遣保育士の仕事内容は難しいのかや、給料・魅力と派遣保育士が合いそうな人の特徴などについてお伝えしていきます。

派遣保育士の仕事内容は難しい?

派遣保育士の働き方は、人材派遣会社を通してになるので、働く保育園や保育施設との間で雇用期間を決定します。

ただし、2015年に労働者派遣法の改正をしていて、派遣保育士は原則として同じ職場で3年を超えて労働してはいけないとされています。

つまり、最長で同じ職場で3年間しか仕事ができないということです。

3年間の有期雇用が終了すると、バッサリと契約終了になるわけではなく、再度、人材派遣会社を通して働いた職場との話し合いをします。

そのうえで、再度、今度は直接職場側と契約を結んで直接雇用となる道も残っています。

派遣保育士の雇い主が人材派遣会社から、保育園や保育施設に変わるのですね。

派遣保育士の仕事内容

派遣保育士の仕事内容は正職員で働く保育士と同じではありません。

直接雇用されているアルバイトや、パートタイマーの保育士と同じように、子どもの生活サポートやクラス担任の保育補助などを行います。

派遣保育士は長期的な勤務ではなく、最長で3年間の労働期間となっているため仕事に慣れてきた段階で、一旦、契約終了となります。

働いている職場に要望や不満があったら、まずは雇用先の人材派遣会社に相談する形です。

基本的にはパートタイマーやアルバイトの保育士と同じような、仕事内容になるので正社員と比べて業務負担は大きくありません。

残業や持ち帰り仕事もほとんど派遣保育士には、任せないという職場も多いでしょう。

そのため、時短勤務が可能になりワークライフバランスを調整しやすいのが特徴です。

保育士と派遣保育士の仕事内容の違い

派遣保育士は人材派遣会社に登録して、保育園や認定こども園、学童保育など、さまざまな施設に派遣されて勤務します。

子ども達の日常のケア、教育活動のサポート、保育環境の整備など直接雇用の非正規社員の、保育士と仕事内容は変わりありません。

派遣保育士は保育に関わる一連の業務を行います。

しかし、派遣保育士は派遣先の施設によって求められる役割や責任が異なる場合があるので、柔軟性は必要になるでしょう。

正社員の保育士と派遣保育士の大きな違いは、仕事内容もそうですが雇用契約もです。

直接雇用の保育士は、保育園や運営母体の法人と直接雇用契約を結びます。

派遣保育士は人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の保育園や保育施設に勤務します。

派遣保育士は派遣先の職場の指示に従いながらも、給与や福利厚生などは派遣会社が対応するのが一般的です。

派遣保育士には、「登録型派遣」と「無期雇用派遣」という2つの働き方があります。

登録型派遣

登録型派遣は派遣保育士が派遣会社に登録し、仕事の依頼があると派遣先で働く形態です。

自分のライフスタイルに合わせて働く日数や時間を選ぶことができるので、柔軟な働き方が可能です。

家庭の事情やプライベートの時間を優先にしたい人にとって、働きやすい雇用形態になっています。

また、登録型派遣は派遣保育士が様々な施設で働くことができるため、幅広い経験を積むことができます。

無期雇用派遣

無期雇用派遣は派遣保育士が派遣会社との間に、期間を定めない無期雇用での労働契約を結び、継続的に派遣業務を行います。

無期雇用派遣の場合、派遣先が見つからない期間でも給与が保証されています。

派遣先がない待機期間中も給与が、支払われる仕組みになっているため、安定した収入を得ることが可能です。

派遣先は派遣会社が決定するため、自由に選ぶことはできません。

また、将来的に派遣先の保育園や保育施設で正社員として雇用契約を結ぶ、紹介予定派遣としての働き方ができる職場もあります。

派遣保育士の仕事内容はマルチタスク能力が求められる

正職員の保育士ほど派遣保育士の仕事内容はハードではありません。

それでも子どもの生活サポートや教育活動、保護者対応など求められることはたくさんあります。

派遣保育士が行う保育補助の仕事でも、臨機応変な対応やマルチタスク能力は必要です。

複数の物事を同時進行したり、すぐに頭を切り替えて取り組んだりが苦手な人は続かないかもしれません。

また、人手不足の職場ほど業務が多岐にわたり、忙しくなる可能性があります。

派遣保育士の給料

派遣保育士は、特に短期間で多様な保育施設での経験を積みたい、またはライフスタイルに合わせて柔軟に働きたいと考える保育士にとって魅力的な選択肢です。

給料は自分のスキルや経験、地域や施設によって異なりますが、一般的には正社員の保育士と比較して柔軟性が高い分、時給が高めに設定されていることが多いです。

派遣保育士の時給は、低くても時給1000円位からスタートできる傾向があります。

場合によっては、時給2000円以上の高時給となるケースもあるでしょう。

保育士の魅力

保育士は子ども達の成長を支える重要な役割を担っています。

子ども達の笑顔や成長を通じて、自分自身も成長できるという点は、保育士の大きな魅力と言えるでしょう。

正職員の保育士になると派遣保育士など、非正規社員よりも仕事内容は多岐にわたり、園児達や保護者とも深く寄り添う必要があります。

子どもの成長を感じたり、協力して行事・イベントを盛り上げたりでき、とてもやり甲斐がある仕事です。

派遣保育士の魅力

派遣保育士の魅力は働き方の柔軟性にあります。

自分のライフスタイルや都合に合わせて、様々な職場で保育経験を積めるため、多様な保育スタイルを学ぶことが可能です。

ワークライフバランスを重視する人にとって、理想的な働き方と言えるでしょう。

職場によって違いはありますが、派遣保育士は基本的に残業が少なく定時であがりやすいです。

契約している人材派遣会社が、希望する勤務条件にあった保育園や保育施設を探してくれる点も魅力の1つです。

自力で悩んで勤め先を探す必要がないので助かります。

派遣保育士はアルバイトや、パートの雇用形態の求人と比べて賃金が高かったり、人材派遣会社が派遣先での働き方やトラブル対応をサポートしてくれたりなど数多くの魅力があります。

登録型派遣

登録型派遣の派遣保育士は、派遣会社に登録することで、短期間から長期間まで様々な期間の仕事を選べます。

自分の都合に合わせて働くことができるため、プライベートとのバランスを取りやすいという魅力があります。

ライフスタイルに合わせて出勤日数や時間を調整できるので、子育てや介護と仕事を両立したいという方でも安心です。

短期間で次の勤務先に行けば、人間関係もリセットできますから深く悩まなくてすむでしょう。

無期雇用派遣

無期雇用派遣は、正社員と同じく期間を気にせずに雇用先で働けて、一定の安定した収入と雇用の安定性を得ることができます。

しかし、正社員とは異なり無期雇用派遣には賞与や手当といった派遣先の福利厚生や労働条件が適用されません。

正社員に近い待遇を受けられるのですが、派遣先は派遣会社が決定するため、自分の希望に合った職場を見つけることが難しい場合もあるでしょう。

無期雇用派遣の派遣保育士は、自由に職場を選べませんが、長期的なキャリア形成を考えている人は魅力的に思えるはずです。

保育士の仕事内容が合いそうな人の特徴

正社員の保育士の仕事内容は、非正規社員よりも多岐にわたり時間管理や、業務の効率に対する意識が求められます。

保育士の仕事内容が合いそうな人の特徴は下記のことが挙げられます。

・強い責任感がある
・子ども好き
・体力に自信がある
・コミュニケーション能力がある
・自己管理能力がある
・嫌なことがあっても気持ちを切り替えて働ける

子ども達の成長や発達を側で見守りながらサポートできるのは、お金では買えない貴重な経験になるので、大きなやり甲斐を得られるでしょう。

派遣保育士の仕事内容が合いそうな人の特徴

派遣保育士は育児や家庭の都合に合わせて、柔軟に働きたい方には最適です。

基本的に正職員の保育士よりも仕事内容は、ハードではないことが多いです。

派遣保育士の仕事内容が合いそうな人の特徴は下記のことが挙げられます。

・実務経験がない人
・ブランクがある人
・仕事とプライベートのバランスを取りたい人
・サポートをする仕事がしたい人

派遣保育士をするなら、保育補助の仕事内容であれば安心して取り組みやすいでしょう。

何か困ったことがあったら、契約している人材派遣会社がまずは相談にのったり、間に入ってくれたりして対応してくれます。

人材派遣会社が派遣先の調整や変更、サポートを行いより適切な職場環境を提供してもらえるでしょう。

派遣保育士は仕事内容が合っていても合わなくても、短期間で職場を転々とすることもあります。

環境に合わせて柔軟に対応できる力がある方や、積極的に新しい人間関係を築ける人は派遣保育士に向いていると言えます。

まとめ

派遣保育士は、柔軟な働き方を求める保育士にとって魅力的な選択肢です。

登録型派遣と無期雇用派遣のどちらを選ぶのかは、個々のライフスタイルやキャリアプランによって異なります。

どちらの働き方も子ども達の成長を支える重要な役割を担っています。

人手不足が進んでいる保育業界では、正社員の保育士だけではなく派遣保育士など、非正規社員も多くの職場で頼りにされています。

派遣保育士になると保育に関する知識や、スキルなどの専門性を活かしながら、多様な働き方を実現できるでしょう。

 


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

>>プロフィールはこちら

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