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2025.06.30

2025.07.02

保育士の将来性があるといわれる6つの理由|メリットと働き方も徹底解説

保育士は子どもの成長を支える重要な役割を果たしています。
近年、保育士の仕事が注目されており、その理由はさまざまです。

この記事では、保育士に将来性があるといわれる理由と働くメリット、具体的な勤務先を紹介します。
これから保育士を目指す方や、保育士資格があり転職を検討している方の参考になれば幸いです。

保育士に将来性があるといわれる6つの理由


保育士の職業はきついといわれてきましたが、昨今のさまざまな改善により将来的に多くの可能性を秘めています。
ここでは、具体的な理由を6点紹介します。

  • AIでは代替できない
  • 共働き世帯の増えた
  • 待遇が改善される傾向にある
  • 働き方を選べる
  • 求人倍率い
  • ブランクがあっても復帰しやすい

それぞれ見ていきましょう。

AIでは代替できない

保育士は子どもの感情を理解し、それぞれのニーズに応じた対応を求められる職業です。
AIは効率的なデータ処理が得意ですが、人間関係や感情を扱う保育業務は難しいでしょう。

今後技術が進化しても、子どもとのコミュニケーションや信頼関係を築くことは人間にしかできない重要な仕事です。

共働き世帯が増えた

共働き世帯の増加は、保育士の需要を押し上げています。
経済的な理由やキャリアの継続を希望する家庭が増える中、子どもを安心して預けられる施設の存在は不可欠です。

厚生労働省の統計によれば、2023年の共働き世帯数は1,262万世帯です。
共働き世帯は年々増加しており、それに伴って保育施設のニーズも高まっています。

一方、専業主婦の世帯数は539万世帯で、年々減少しています。
共働きが一般的となりつつある現代社会で、保育士の役割はますます重要になっていくでしょう。

参考:厚生労働省「共働き等世帯数の年次推移」

待遇が改善される傾向にある

厚生労働省のデータによれば、保育士の平均給与は年々上昇しています。
これは、政府により「保育士処遇改善等加算制度」の取り組みが進められ、昇給しやすくなっているためです。
全国平均の保育士給与の、直近3年の推移を以下にまとめました。

年度平均月収年間賞与
2021年25万6,500円74万4,000円
2022年26万6,800円71万2,100円
2023年27万1,400円71万2,200円

また、地域別に見ると大阪府の平均月収は29万1,500円で、全国の中でも上位に位置しています。

都市部での保育ニーズが高いことや、地域独自の処遇改善策が影響しているのでしょう。
どの地域で働くかが、保育士としてのキャリアを検討する際に重要です。

参考:厚生労働省「令和5年度賃金構造基本統計調査」

働き方を選べる

保育士は柔軟に働きやすい職業です。
フルタイムやパートタイム、派遣などの働き方があり、ライフスタイルに合わせて勤務形態を選べるのが特徴です。
これにより、家庭の事情や個人の希望に応じて働けます。

また、保育士資格を活かしてさまざまな施設で働けるため、キャリアの選択肢が広がるのも大きなメリットでしょう。

求人倍率が高い

保育士の求人倍率は高い水準を維持しており、需要が高いことを示しています。
厚生労働省のデータによれば、令和6年における保育士の有効求人倍率は3.54倍でした。
一方で、全職業は1.35倍です。

この数字からも保育士を求める施設が多く、職を探す際の選択肢が豊富であることが分かります。

また、大阪府の倍率は4.27倍で、保育士の需要が高まっています。
求人倍率が高いことは、転職や就職を考えている方にとって心強い要素といえるでしょう。

参考:こども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」

ブランクがあっても復帰しやすい

保育士資格は国家資格で、保育に関する専門的な知識と技能を有していることを証明するものです。
育児や家庭の事情で一時的に仕事を離れても、保育士資格があると再び働くことが可能です。

また、保育業界では資格をもち経験を積んだ保育士を歓迎する施設が多くあります。
これにより、ブランクがあってもスムーズに職場復帰できる環境が整っています。
資格があることで、保育の現場で即戦力として期待されるため、ライフイベントに柔軟に対応しながらキャリアを続けられるでしょう。

保育士の5つの勤務先


保育士として働ける場所はさまざまです。
以下に紹介する5つの勤務先は、それぞれ異なる強みと特徴があります。

  • 保育園・保育所
  • 幼稚園
  • 福祉施設
  • 認定こども園
  • 託児所

自分に合った勤務先を見つける参考にしてください。

保育園・保育所

日常的に子どもの生活をサポートしながら成長を見守る施設です。
0歳から就学前までの子どもを対象に食事や排せつ、着替えなどの基本的な生活習慣を身につけるために支援します。
以下に、保育園・保育所の種類をまとめました。

種類詳細
認可保育所都道府県の認可を受けた施設。公費で運営され、保育料は市区町村が設定
公立保育所地方自治体が運営し、保育士は地方公務員として勤務
私立保育所社会福祉法人や民間企業が運営
認可外保育所認可を受けていない施設で、保育料は施設ごとに異なる

これらは長時間保育に対応しており、共働きの家庭でも安心して子どもを預けられます。

幼稚園

3歳から就学前の子どもを対象にした教育施設で、文部科学省が管轄しています。
遊びを通じて社会性ややる気、協調性などの非認知能力を育成することが可能です。

なお、幼稚園には2種類存在します。
自治体が運営し地域に根ざした教育を実施する「公立幼稚園」と、学校法人や社会福祉法人が運営し、多様な教育方針の「私立幼稚園」です。

なお、正職員として幼稚園で働くには幼稚園教諭免許が必要で、教育活動に重点を置いた環境で子どもの成長を支援します。

福祉施設

特別な支援が必要な子どもが対象で、保育士が心のケアと生活支援を行います。
以下におもな福祉施設をまとめました。

種類詳細
児童養護施設保護者のいない子どもを保護し、生活を支援する
乳児院乳児を対象に養育する
障がい児施設障がいがある子どもの療育を行う

福祉施設では、通常の保育園とは異なる専門的なスキルと経験が求められます。

認定こども園

幼稚園と保育園の機能をあわせもつ施設です。
地域の子育て支援に積極的に取り組み、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を有していることが望ましいです。
ただし、特例措置により片方の資格でも勤務できます。
認定こども園の種類は以下のとおりです。

種類詳細
幼保連携型幼稚園と保育園の機能を併せもつ
保育所型保育所に似ており、教育時間外に保育を行う
幼稚園型幼稚園に似ており、保育時間を延長できる
地方裁量型地域のニーズに応じて柔軟に運営する

認定こども園では幅広い年齢層の子どもと関わりながら、教育と保育を一体的に行います。

託児所

企業や施設内に設置される保育施設で、親が勤務中に子どもを預けることが可能です。

たとえば、企業が福利厚生のために設置し、勤務時間に合わせて保育を行う「企業内託児所」があげられます。
また、病院内に設けられ、医療従事者の子どもを預かる「院内託児所」も該当します。

託児所では保護者の勤務時間に合わせた柔軟な保育が行われるため、家庭との両立がしやすい環境が強みです。
休日を取得しやすい場合もあり、働き方に柔軟性があります。

保育士として働く4つのメリット


働くことで得られるプラスαの要素を知れば知るほど、保育士のキャリアをより魅力的に感じられます。
ここでは、代表的な4つのメリットを紹介します。

  • 転職しやすい
  • 勤続年数に応じて給与が上がる
  • 政府の補助により給与アップが期待できる
  • 育児知識が身につく

それぞれ見ていきましょう。

転職しやすい

保育士業界は人材が常に求められているため、転職しやすい環境が整っています。
有効求人倍率は高く、全職業平均の約3倍です。
ほかの職種に比べて転職先が多く、保育士を求める職場が豊富であることを示しています。

また、保育士資格を有しているとさまざまな施設での就職が実現し、職場の選択肢も広がります。
ブランクがあっても、資格があることで再就職しやすい点も魅力の1つです。

勤続年数に応じて給与が上がる

保育士の給与は勤続年数に応じて上昇する傾向にあり、保育士処遇改善等加算Ⅰの制度によって支えられています。
長期間働くと給与の基礎分が上がり、より安定した収入を得られる仕組みが整っています。

加算額は保育所の開所日数や子どもの年齢によって異なりますが、継続して働くことで経済的な安心感が得られるでしょう。

政府の補助により給与アップが期待できる

政府によって令和4年から始まった処遇改善等加算Ⅲにより、保育士の給与は継続的に引き上げられています。
この制度は、職種や雇用形態を問わず全職員が対象で、収入の約3%が引き上げられる措置が行われています。

今後もこの制度が続く見込みで、保育士として働くことで安定した収入の獲得が期待できるでしょう。

育児知識が身につく

保育園では0歳から未就学児まで、幼稚園では3歳から未就学児までが対象のため、さまざまな年齢の子どもと接する機会があります。
これにより、子どもの成長段階に応じた適切な対応や育児スキルを自然に身につけられます。
育児知識は保育士の職務に限らず、家庭でも役立つ貴重なスキルとなるでしょう。

保育士のキャリアアップとは


近年、保育士の役職や研修制度が充実し、さらなるキャリア形成につながる環境が整っています。
以下では、保育士のキャリアアップに関する3つのポイントを解説します。

  • 役職が増加している
  • 研修制度が用意されている
  • キャリアを証明する方法がある

保育士を目指す方は、把握しておきましょう。

役職が増加している

以前は保育士の役職は「役職なし」「主任」「園長」の3種類のみでしたが、昨今では「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」が加わりキャリアパスが多様化しました。

これまで、役職が少なかったことにより、長年勤めても昇格できない課題がありました。
しかし、この変化により、保育士は自身の専門性を活かしつつ、組織内で役割を得る機会が増えています。
細かくステップアップできることで、働くモチベーションにもつながるでしょう。

研修制度が用意されている

保育士のキャリアアップを支える研修制度が充実しています。
たとえば、厚生労働省のガイドラインによると、以下の研修が用意されています。

研修名詳細
専門分野別研修害児保育や食育・アレルギー対応など、特定の分野に特化した研修
マネジメント研修保育施設の運営や管理に関するスキルを学ぶ研修
保育実践研修保育現場での具体的な実践力を高める研修

これらの研修を受講することで専門性を高め、職場でリーダーシップを発揮するための準備ができるでしょう。

参考:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」

キャリアを証明する方法がある

キャリアアップ研修の修了により、保育士の実績を客観的に証明できます。
修了証は全国で有効で、ほかの保育施設への転職時にも有利です。

また、研修修了者は処遇改善等加算の対象となり、給与面でも恩恵を受けられます。
これにより、保育士のキャリアをアピールしやすくなり、さらなる職務上のステップアップが期待できるでしょう。

まとめ:将来性ある保育士で働くことを検討しましょう


保育士はAIでは代替できない人間的な関わりが必要とされ、共働き世帯の増加や待遇改善の傾向から、将来性が高いとされています。
また、柔軟な働き方が可能で求人倍率も高く、就職や転職の選択肢が豊富です。

求職者が理想のキャリアを築くための支援に強みのある「保育のせかい」は、現役の保育士や保育園の代表者が監修した求人情報を提供しています。
保育士の実績を築くためには、信頼できる情報とサポートを得ることが大切です。
ぜひ「保育のせかい」を活用し、将来性のある保育士のキャリアを検討してください。

この記事の監修者

監修者の写真

森 大輔(Mori Daisuke)

保育のせかい 代表

《資格》

保育士、幼稚園教諭、訪問介護員

《経歴》

2017年 保育のせかい 創業。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

>>プロフィールはこちら

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