男性保育士は、まだまだ少ないので、女性職員や保護者とのコミュニケーションに常に気を使う人もいます。
何気ない一言でも誤解される可能性があるため、言葉選びには慎重になってしまうでしょう。
世の中の男性保育士が体験した、あるあるエピソードがいくつかあります。
これから保育士を目指したい男性の、参考になるのではないでしょうか。
今回は、男性保育士が語る、あるある体験談10選をお伝えしていきます。
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男性保育士が語る!あるある体験談10選
男性保育士が語る、あるある体験談10選を紹介していきます。
力仕事を頼まれる
男性保育士は力仕事を頼まれることが多いです。
保育園では行事や日常業務で重い荷物を運ぶ場面が多々あります。
重い荷物の運搬や家具の移動など、体力を必要とする作業を任されることがよくあります。
ある男性保育士は、運動会の準備や大掃除の際に高い場所の窓拭きを任されていたそうです。
男性保育士が担当する力仕事が多くて、自分ばかりと感じて辛かったという声がありました。
体力には自信があったそうですが、またかと思うことも頻繁にあり嫌々引き受けていましたが、子ども達が喜ぶ姿を見ると頑張ろうと思えるそうです。
職場での孤立感
女性が多い職場環境では、男性保育士が少数派となり、コミュニケーションに難しさを感じたり、職場での孤立感を感じることもあります。
ある男性保育士は、休憩時間に女性職員達が子どもの話題や、プライベートな話で盛り上がっている中、一緒に話題に入りづらくて、一人でスマホをいじって時間を潰していたそうです。
休憩時間に女性職員達が化粧品やドラマの話をしていると、自分は何を話せばいいんだろうと困ったこともあったそうです。
なんとか改善させようと、子ども達の話題や趣味について共有するようにしてから、少しずつ打ち解けられたという体験談がありました。
今では男性目線でどう思うのか意見を求められることも増え、人間関係も改善してきているそうです。
虫退治要員にされる
職場によっては、夏場になると園庭や教室に虫が出現することがあります。
セミやバッタ程度ならまだしも、大きなゴキブリやクモが出た際には、男性保育士に虫退治をお願いされることも少なくありません。
ある日、大きな蜂が教室に入ってきた時は大騒ぎになって、男性保育士になんとかしてほしいと、子ども達や女性保育士達から頼りにされたそうです。
男性保育士は子ども達や女性保育士達を守るために必死で追い払ったそうです。
その後、子ども達からヒーロー扱いされましたが、自分自身は虫が苦手なので、内心は冷や汗だらけだったという声がありました。
体毛を子どもにむしられた
子ども達は好奇心旺盛で、興味を持ったら衝動的に行動しがちです。
ある男性保育士は、体毛が濃ゆくて子ども達が興味本位で男性保育士の体毛をむしることがあったそうです。
腕や足の毛がターゲットになったそうですが、子ども達にとっては遊びの一環だったかもしれません。
男性保育士は痛みに耐えながら笑顔で対応したそうです。
その場では、大人になったら生えるんだよと説明したそうですが、その後も、先生の足にまだ毛が生えてるのか、質問攻めにあっているようです。
子どもの純粋さには驚かされると同時に、悪気がないので注意するわけにもいかないと、困惑するという声がありました。
女性職員との距離感に悩む
女性職員との距離感に男性保育士は悩むこともあります。
親しみやすさを保ちつつ、適切な距離を保つことが求められるため、バランスを取るのが難しいことがあります。
プライベートな話題に、どこまで踏み込むべきか悩むことがあるかもしれません。
ある男性保育士は、何気ない一言でも誤解される可能性があるため、言葉選びには慎重になっているそうです。
一度、〇〇先生って優しいですねと軽く褒めただけで、周りから冷やかされて、その後話しかけづらくなった経験があったようです。
仕事上どうしても二人きりになる場面では、誤解されないようにと意識して距離を取るようにしているそうです。
更衣室やトイレ問題
職場によっては、男性用更衣室がないため倉庫や空き教室で、着替えることを余儀なくされるケースがあります。
女性職員が多い職場では、男性用の設備が後回しにされることがあるかもしれません。
ある男性保育士は、トイレが女性用しかなく、子ども用トイレを使うよう指示されているそうです。
しかし、小さいサイズの便座や洗面台は使いづらく、不便さを感じて大変だという声がありました。
子ども用のトイレに行くたびに、大人なのにここでいいのかなと、気まずさを感じているそうです。
男性保育士に対する偏見
男性保育士に対する偏見も、少なからずあるところも存在するようです。
保育士は女性が多く活躍していますから、女性職員や保護者からの偏見や誤解に直面するケースもあり、信頼を得るために努力が必要です。
ある男性保育士は、どうして男性なのに保育士になったのか、保護者に直接聞かれたことがありました。
子ども好きだからと答えたそうですが、珍しいと驚かれたり、不信感を持たれたりする時もあったのでショックを受けたそうです。
今では、安心していただけるよう丁寧に対応しようと、気持ちを切り替え、保護者とも信頼関係を築けているという体験談がありました。
給与面で将来不安になった
保育士の給与は一般的に低めであり、将来の生活設計に不安を抱えることがあります。
家族を養う立場にある男性保育士にとっては、大きな課題となることがあります。
ある男性保育士は、結婚や家族を養うことを考えると、この収入で大丈夫なのか悩む瞬間があったそうです。
一方で、保育士の仕事にはやりがいや達成感があったり、子どもの成長を見る喜びは何にも代え難いものだと考え直したりして、モチベーションを維持しているようです。
保護者との距離感に悩む
男性保育士のなかには、保護者との距離感に悩む人もいました。
新任時代の男性保育士のエピソードで、保護者からあまり男性保育士とは接したくない、と避けられるような態度を取られた経験があったそうです。
信頼関係を築こうとして、積極的にコミュニケーションを取ろうとしても、不信感から距離を置かれることがあり、対応に困ったそうです。
一つ一つ丁寧な対応を心掛けていたら、徐々に信頼関係を築くことができ、自分自身の行動次第で関係性は変えられると実感したという声がありました。
セクハラや噂への恐怖
男性保育士のなかには、女性職員や保護者からのセクハラや噂に、巻き込まれることを恐れる人もいます。
誤解や偏見から生じる噂が広まることを避けるために、慎重な行動が求められます。
ある男性保育士は、一度、何気なく女性保育士と会話していただけなのに、付き合っているんじゃないかという噂が広まり、とても困ったそうです。
それ以来、人前での行動には細心の注意を払っているそうです。
まとめ
男性保育士が語る、あるある体験談10選を紹介してきました。
男性保育士はまだまだ少数派ですから、人によっては苦労や偏見と向き合っています。
少数派ならではの悩みや経験には、思わず共感してしまう人もいるのではないでしょうか。
女性が多い保育業界で働くのは大変さもあると思いますが、力仕事や虫退治など頼りにされる場面も多いです。
男性保育士として働く中で得られる経験は、貴重なものになるので困難に負けないようにしましょう。
この記事の監修は
森 大輔
保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事を兼任中。
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