若手の保育士は職場で覚えることがありすぎて、いっぱいいっぱいな人も少なくないでしょう。
今の仕事がバリバリできる先輩やベテランの保育士も、最初から即戦力になれているわけではありません。
みんな新人時代を経て、立派な保育士へと成長しているのです。
新人保育士は仕事を覚えるのが大変ですが、保護者対応に苦手意識がある人もいるのではないでしょうか。
保護者対応で特に神経を使うのがクレームですよね。
今回は、新人保育士はクレームに悩みがちなのかや、保護者対応で大切なことや注意点などについてお伝えしていきます。
Contents
新人保育士はクレームに悩みがち?
保育士としてのキャリアをスタートする際、新人保育士は多くの挑戦に直面します。
その中でも、保護者からのクレームへの対応は、ストレスの原因となりがちです。
経験の浅さから、パパやママ達からクレームや、誤解を招くことが多いでしょう。
保育園でのクレームは、施設や設備、食事、保育士の対応、子ども同士のトラブルなど、多岐にわたる事例があります。
クレームに対しては、事実確認を行い職場全体での検討を経て、適切な対応が求められます。
特に新人保育士の場合は、クレームの大小を自分で判断せず、すぐに先輩や園長先生に報告して、指示を仰ぐことが重要です。
新人保育士だからこそ保護者対応は慎重に
新人保育士は保護者とのコミュニケーションを図るのは、慣れていないので怖さもあるはずです。
保護者対応において特に慎重さが求められますが、パパやママとの信頼関係を築くためには、コミュニケーションスキルが不可欠です。
新人保育士が直面するクレームや問題には、多くの学びが含まれています。
乗り越えることで、保育士としての自信と実力をつけ、保護者からの信頼も得られるようになります。
そのため、ネガティブに考えずに、信頼関係を築くチャンスと捉えることが大切です。
保護者からのクレームに対しては、まずは最後まで話を聞き、肯定的な意見や感謝の言葉を伝えるのが重要です。
保育園での電話対応においても、明るい声でゆっくり話したり、聞き取れなかったら素直に聞き返したりなどを心掛けましょう。
新人保育士で保護者対応に悩む人は多い?
新人保育士ですから、先輩やベテランの人と違って、そつなく仕事をこなすのは難しいものです。
時には失敗したり、上手くいかなかったりすることもあるでしょう。
子どもを預けるママや、パパ達とのコミュニケーションやクレーム対応に悩む新人保育士は多いです。
大切なのは、保護者対応が上手くできなくても不貞腐れたり、自分を責めすぎないことです。
働いていると誰にでも失敗はつきものですから、上手く気持を切り替えて、乗り越えることが大切になっていきます。
保育士のクレームに関連する記事はこちら⇒保育士はメンタルやられる?有効な対処法や心の悩みについての注意点
新人保育士として保護者対応で大切なこと
新人保育士として保護者対応で、大切なことをお伝えしていきます。
笑顔を心がける
笑顔は相手に対する好意と安心感を伝え、ポジティブな第一印象を与える力を持っています。
保護者に対して笑顔で接することで、安心感を与え、親しみやすい印象を持ってもらえます。
特に初対面の際は、笑顔で挨拶することが大切です。
例えば、登園でパパやママが子ども達を連れて来たら、笑顔で「おはようございます」と挨拶すると好印象に繋がります。
保護者は笑顔が素敵な保育士に対して、安心感を持ち気持ちの良い一日の、スタートを切ることができるでしょう。
愛嬌をだす
愛嬌ある態度は、親しみやすさを感じさせ、保護者との距離を縮めるきっかけになります。
親しみやすさや柔らかい雰囲気を持つことで、保護者も話しやすいと感じて、信頼関係を築きやすくなるはずです。
新人保育士は、まだ保育業務や保護者対応に慣れていないので、緊張して難しいかもしれませんが、自然体でいながらも、心地よいコミュニケーションを心がけましょう。
園児達に対しても、愛されていると感じることができるような環境を整え、寄り添い愛情を常に伝え続けることが大切です。
顔と名前を早く覚えてあげる
保護者の顔と名前を早く覚えることは、信頼関係を築くうえで重要です。
例えば、初めて会った保護者に対して、「◯◯と言います。○○ちゃんのママですね」と名前で呼びかけるなどです。
顔と名前を早く覚えてあげるとパパやママは、自分の子どもが大切にされていると感じて、安心感を持つことができます。
保護者一人ひとりと子どもの名前と顔を、早く覚えるのは難しいかもしれませんが、信頼を得やすくなるので徐々に覚えていくようにしましょう。
新人保育士として保護者対応の注意点
新人保育士として保護者対応の、注意点をお伝えしていきます。
保護者を不安にさせないように気をつける
保護者は子どもが安全で、楽しそうに過ごせているのかを心配するものです。
そのため、保護者に不安を与えないよう、常に落ち着いた態度で接して、安心感を持ってもらえるように配慮が大切です。
ポジティブな言葉遣いを心掛けることで、保護者に対して前向きな印象を与えられます。
子ども達の成長や行動に対して、肯定的なコミュニケーションを図るようにすると、パパやママの信頼を得やすくなります。
嘘や適当なことを言わない
保護者との良好な信頼関係を構築するためにも、正直であることが重要です。
嘘や適当なことを言うと、信頼を失う原因になりますので、わからないことがあれば、正直にわかりませんと伝えた方が良いです。
わからなくても、後で確認してから正確な情報を伝えるように努力する姿勢を、パパやママに知ってもらうのは悪いことではありません。
時間があれば、解決できる問題であれば、後で確認してから回答するようにしましょう。
コミュニケーションを積み重ねて信頼関係を構築する
パパやママとの日々の、小さなコミュニケーションの積み重ねが、長期的な信頼関係を築くうえで大切です。
定期的に子どもの様子を報告し、保護者の意見や要望を聞くことで、信頼関係を深められます。
例えば、毎日の送り迎えの際に、パパやママと子どもの様子や成長について会話を交わすなどです。
保育士としての意見や情報を適切に伝えつつ、保護者の意見にも耳を傾けることが大切です。
新人保育士は保護者対応で悩んだら先輩に相談してみよう
保護者対応に悩んでいる新人保育士は、職場の先輩に相談してみると、自分では気付かない解決策が見つかる可能性があります。
まだ職場に馴染めていなくて、周りに相談できる人がいない新人保育士もいるかもしれません。
1人で悩み事を抱え込むと、視野が狭くなって冷静な判断が、できなくなる恐れがあります。
職場の先輩に相談し辛い状況の人は、家族や友人でも打ち明けてみることで、何か打開策が見つかるかもしれません。
保育園や保育施設で保育士の仕事をしているのは、自分だけではないですし、チームワークが求められるので、全員が協力し合うべきです。
まとめ
保育士としてのキャリアを歩み始めたばかりの新人にとって、保護者とのコミュニケーションやクレーム対応は大きな壁です。
パパやママ達と上手く会話できなくても、決して恥ずかしいことではありません。
新人保育士はクレームには柔軟に対応し、教訓にして保育士の成長への糧にしましょう。
保護者との信頼関係を築くためには、日々のコミュニケーションを大切にして、意見や要望をしっかりと聞くことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)