保育士の仕事は、子ども達の成長を見守る喜びがある一方で、心身ともに負担が大きい職業です。
メンタルやられると、パニック症状やうつ病など、何かしら完治が難しい精神的な症状に、悩まされる人もいます。
重症化しないように、どのような改善策があるのかを理解しておくことは、自分自身の健康とメンタルを守るためにも大切です。
今回は、保育士はメンタルやられるのかや、有効な対処法や心の悩みの注意点などについて、お伝えしていきます。
Contents
保育士はメンタルやられる?
保育士の仕事は、子ども達の成長を支えるやりがいのある仕事です。
同時に大きな責任とストレスを伴います。
日常業務で肉体的にも精神的にも負担が大きくかかり、ストレスに繋がりメンタル不調や、健康を損なう人も少なくありません。
保育業界は、人手不足や保育の質向上を求める声の高まりから、保育士の業務量は増加傾向にあります。
保育士でメンタルやられる人は多い?
保育士の主な退職理由は、長時間労働、人間関係、低賃金などが挙げられます。
多くの人は頑張り屋さんです。
我慢し続けてメンタルがやられるまで、一生懸命に取り組んで心身ともに大きなダメージを受けて、ある日、上記のような離職理由で辞めるという選択をする人がたくさんいます。
人それぞれ、退職理由に違いがありますから、メンタルや健康を損なう状況も同じではありません。
また、メンタルやられることがあっても、辞めずに続けている人もいます。
保育士はメンタルやられるとうつ病の発症に注意
保育士は子ども達の成長を支える重要な役割を担っていますが、命を守るという責任の重さがあり、メンタルヘルスに影響を受けやすい職業の一つです。
他にも、長時間の労働や体力を使う作業、保護者対応など、ストレスが溜まりやすい環境にあります。
ストレスが続くと、うつ病などのメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があり、保育士の早期離職の一因ともなっています。
保育士の心の悩みに対処するためには、ストレスを溜めすぎないことが大切です。
また、転職を含めた環境の変化が改善に繋がる可能性があったり、仕事とプライベートの境界線を明確にしたりすることが重要です。
うつ病は現代社会において、保育士だけではなく、多くの人々が直面する精神的な課題と言えます。
うつ病は誰にでも起こり得る病気ですが、予防と早期対応によって、リスクを大きく低減できます。
保育士のメンタルに関連する記事はこちら⇒保育士を二度とやりたくないと思う人は多い?理由や衝動的な退職は危険
保育士はメンタルと同時に身体もやられないように注意しよう
保育士の仕事は、常に子ども達や保護者に対して明るく、優しく、前向きでいることが求められます。
子ども達の生活サポートや、日々の業務で体力を使います。
成長を支える責任感や、親御さんからの期待、職場内の人間関係など、様々な要因が心の負担となり得るので、メンタルと同時に身体もやられないように注意が必要です。
ストレスが続くと、精神的健康に影響を与え、保育の質の低下や保育士本人の健康問題に繋がりかねません。
メンタルと身体の両方を守るためには、日々のケアが欠かせません。
メンタルヘルスと同様に、身体的健康も保育士にとって重要です。
具体的には、適切な休息、栄養バランスの取れた食事、定期的な運動などが大切です。
保育士でメンタルやられる前に有効な対処法
保育士でメンタルやられる前に有効な、対処法をお伝えしていきます。
1人で抱え込まない
メンタルが不調になると、保育士の仕事の質にも影響を及ぼします。
仕事の悩みやストレスを1人で抱え込むのは避けましょう。
問題や悩みは、1人で抱え込むと解決が難しくなるばかりか、ストレスが増大します。
同僚や上司、信頼できる友人や家族に相談することで、気持ちが楽になるだけではなく、解決策を見つけやすくなります。
例えば、同僚とランチをしながら話をするだけでも、共感してもらえることで心が楽になるかもしれません。
休職してみる
どうしても辛いと感じた時は、仕事から離れることが最善の選択かもしれません。
休職は自分をリセットし、心身の健康を取り戻すための一つの方法です。
身体と心を休める時間を持つと、リフレッシュして再び仕事に向き合う活力が、湧いてくる可能性があります。
例えば、短期間の休職を利用して旅行に行ったり、趣味に没頭したりするなどです。
休職を利用してリフレッシュし、メンタルを回復させる時間を持つことが大切です。
カウンセリングを受ける
専門のカウンセラーに相談したり、カウンセリングを受けるのも、保育士のメンタルヘルス対策に効果的です。
プロの視点からアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった解決策が見つかるかもしれません。
カウンセリングを通じて、自分自身の感情や行動パターンを理解して、ストレスの管理に役立ちます。
また、ストレスチェックも重要です。
定期的なストレスチェックの実施により、保育士自身が自分のストレスレベルを把握して、必要に応じて早期に対処できるようになります。
保育士の心の悩みの注意点
保育士の心の悩みの注意点をお伝えしていきます。
ストレスを溜めすぎない
保育士が日々直面するストレスは多岐にわたります。
例えば、職場の人間関係、保育業務の負担、保護者とのコミュニケーションなどです。
保育士の仕事は予測不可能な状況が多く、ストレスが溜まりやすい環境ですから、メンタルの不調やうつ病を防ぐためにストレスを適切に管理する必要があります。
ストレスを溜めすぎないためには、自己管理のスキルを高めることが重要です。
休憩時間を有効に活用して、趣味や運動などでリフレッシュする時間の確保が大切です。
また、睡眠の質を高めると、ストレス耐性の向上に繋がります
転職したら改善する可能性
保育士のストレスは、職場環境によって大きく異なる場合があります。
どうしても辛いと感じたときは、転職を考えるのも一つの方法です。
人間関係や業務の負担が原因で、ストレスを感じることも少なくありません。
例えば、保育士の転職サイトを利用して、自分に合った職場を見つけるのも良いかもしれません。
新しい環境で働けると、異なる働き方や新たな人間関係によって、ストレスの原因が取り除かれ、心身の健康が改善する可能性があります。
仕事とプライベートの境界線の明確化
ワークライフバランスを上手く整えるのも重要です。
わかりやすく言いますと、仕事とプライベートの境界線の明確化です。
仕事とプライベートのバランスを保つことは、ストレスを管理し、メンタルがやられることを防いだり、うつ病を予防したりに繋がります。
例えば、仕事の時間とプライベートの時間をしっかり分けて、仕事が終わったら職場のことを考えず、家族や友人との時間を大切にするよう心がけましょう。
オフの時間はリフレッシュに充てることで、心身のバランスを保ちやすくなります。
感情の整理のために日記やノートに気持ちを書き出す、瞑想やヨガ、アロマテラピーなども有効な手段です。
まとめ
保育士自身のメンタルヘルスケアを怠ると、心身ともに疲弊して、最悪の場合は離職に繋がってしまう恐れもあります。
上記でお伝えしてきた、保育士の心の悩みの注意点を参考にして、より良いワークライフバランスの実現に役立ててみてください。
保育士としての貴重な経験を健康的に長く続けるためには、セルフケアが不可欠です。
自分自身を大切にして、時には助けを求める勇気を持つようにしましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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