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2024.10.23

知らなきゃ恥ずかしい?保育所保育指針について解説します

保育所保育指針 保育の世界に携わる人であれば誰もが一度は目にしたであろうものです。保育士の養成校でもそうですし、保育士の試験でも問題として出てきます。

 

そもそも保育所保育指針とは何か

保育所での保育の基本となる考え方や保育のねらいと内容、そして保育所の運営に関する事項について定めたものです。

つまり、保育園とそこで働く保育士が全員知っておかなければならない、保育の基本的なルールです。

保育所保育指針は1965年に厚生労働省(国)によって初めて策定され、

1990年,1999年,2008年,2017年に改定がありました。

今回は、2017年の改定のポイントについて、抜粋して解説させていただきます。

なぜ改定があったのか、その理由について

社会情勢は日々変化しています。保育所の運営についても、社会情勢の変化に合わせて内容を変えていく必要があります。

これまでの指針は2008年のものです。その後、下記のような社会情勢の変化がありました。

 ・「量」と「質」の両面からこどもの育ちと子育てを社会全体で支える「子ども・子育て支援新制度」のスタート(2015年)

・0ー2歳児を中心とした保育所利用児童数が増加したこと(1・2歳児保育所等利用率 27.6%(2008年)→38.1%(2015年)

・子育て世帯における子育ての負担や孤立感の高まり、児童虐待相談件数の増加(42,664件(2008年)→103,260件(2015年)) などがありました。

改定されたポイント

○保育の質を向上させるため、0〜3歳児未満の保育を乳児・1歳以上3歳未満児とし、その内容がより具体化されました。

○幼稚園教育要領や幼保連携型認定こども園教育・保育要領と、幼児教育に関する記載が共通化されました。

幼稚園教育要領とは=幼稚園における保育所保育指針のようなもの

幼保連携型認定こども園教育・保育要領)=こども園における保育所保育指針のようなもの

○第3章「健康及び安全」で食育の推進などに関する記載が見直され、「非常災害時等への備え」という項目が新設されました。

○第4章が「保護者に対する支援」から「子育て支援」に変わり、保育所が地域の子育て機関の核となり、地域全体で子育て支援をする方向性となりました。

○保育の質や専門性を向上するため、職員の研修体制の強化が新たに掲げられました。

 

保育所保育指針の構成

保育所保育指針は全5章で構成されています

ここに文章

第1章 総則
第2章 保育の内容
第3章 健康及び安全
第4章 子育て支援
第5章 職員の資質向上

総則

保育所の役割や保育の目標など保育所保育に関する基本原則を示した上で、養護は保育所保育の基盤であり、保育所保育指針全体にとって重要なものであることから、「養護に関する基本的事項」が総則において記載されるようになりました。

養護とは=こどもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりのこと

保育の内容

保育所における教育については、幼保連携型認定こども園及び幼稚園と構成の共通化を図り、「健康・人間関係・環境・言葉・表現」(いわゆる5領域)の各領域における「ねらい」「内容」「内容の取扱い」が記載されるようになりました。発達による変化が著しい乳幼児期のこどもが長期にわたって在籍することを踏まえ、乳児・1歳以上3歳未満児・3歳以上児に分けて示されるようになりました。

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」(10の姿)について掲げられました。

・健康な心と体

・自立心

・協調性

・道徳性・規範意識の芽生え

・社会生活との関わり

・思考力の芽生え

・自然との関わり・生命尊重

・数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚

・言葉による伝え合い
・豊かな感性と表現

 

健康及び安全

アレルギー疾患を有するこどもの保育及び重大事故の発生しやすい保育の場面を具体的に提示して、事故防止の取組について、新たに記載されました。また、感染症対策や食育の推進に関する項目について、記載内容の充実が図られました。災害発生時の対応体制及び避難への備え、地域の関係機関等との連携など、保育所における災害への備えに関する節が新たに設けられました。

子育て支援

保育所を利用している保護者に対する子育て支援と、地域の保護者等に対する子育て支援について述べる構成となりました。

保育の活動に対する保護者の積極的な参加について記載するとともに、外国籍家庭など特別なニーズを有する家庭への個別的な支援に関する事項が新たに示されました。

職員の資質向上

職員のキャリアパス等を見据えた研修機会の確保や研修の充実を図ることを重視し、施設長の責務や体系的・計画的な研修 の実施体制の構築、保育士等の役割分担や職員の勤務体制の工夫等、取組の内容や方法が具体的に示されました。

 

保育者として、どのように園児と関わったら良いか、悩むことがあるかもしれません。

そんなときは、一度保育所保育指針を読んでいただき、原点に立ち返ってくださいね。

指針を遵守・意識しながら保育をしていたら、間違いはありません!

保育所保育指針全文(厚生労働省)

 

この記事の監修は

保育のせかい 監修  森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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