子ども好きだからという理由だけでは、務まらないのが保育士の仕事です。
保育士の仕事をしたことがない人のなかには、ただ子どもと触れ合っているだけで、お金を稼げると思う人もいるようです。
想像と実際に経験するのとでは違いがあります。
実際に経験してみて、保育士にはなるもんじゃないと思った人の声がありました。
今回は、保育士になるもんじゃないと感じた、あるある体験談10選を紹介していきます。
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保育士になるもんじゃないと感じたあるある体験談10選
保育士になるもんじゃないと感じた、あるある体験談10選を紹介していきます。
子どものいたずら
子ども達は好奇心旺盛で、いたずらをすることもしばしばあります。
例えば、絵の具で壁を塗られたり、おもちゃを隠されたりなどです。
時には予想外のいたずらによって、一日のスケジュールが狂ってしまう可能性もあります。
ある保育士は、園児がクレヨンで壁にお絵かきをしていて頭にきたそうです。
それでも、笑顔で「ごめんなさい」と言われると、可愛さについ許してしまう自分がいるのだとか。
見つけた時の笑顔は可愛いかもしれませんが、その後の片付けは大変になりますよね。
子ども達の無邪気ないたずらは、時に保育士のストレスになります。
休憩時間が取れない
保育業界は人手不足化が進んでおり、多くの職場で保育士の数が足りていない状況です。
保育士の数が少ない保育園で働いている人の体験談で、忙しすぎて全く休憩時間が取れないと嘆いている声がありました。
昼食時間でさえも、仕事に取り組まなければいけない日もあるので、心身ともに休まらなくてストレスが溜まるそうです。
全ての職場で休憩時間が取れないほど、忙しすぎるわけではないので、他の職場に転職したら改善できる可能性はあるでしょう。
給与が見合わない
保育士の仕事は体力的にも精神的にも大変です。
保育士の給与は、責任と仕事量に比べて低いと感じる人も少なくありません。
ある保育士は、長時間労働や休日出勤が続く中で、給与明細を見たときに「これだけ?」と思ったそうです。
その時に、こんなに給料が低いと保育士になるもんじゃないなと一瞬、怒りが込み上げてきて、もっと評価されても良いのではと落胆したそうです。
確かに、長時間労働が常態化している中で、給与が見合わないと感じることは、モチベーションの低下に繋がりかねません。
保育士資格という国家資格が必要な保育士は、専門的なスキルと知識を考慮すると、不公平に感じられるかもしれません。
病気のリスク
保育園や保育施設では、子ども達が集団生活をしています。
誰かが風邪や病気にかかると、もしかしたら他の子ども達や職員にうつってしまう恐れもあります。
ある保育士は、1人の園児が風邪をひいたまま登園していて、数日後にうつってしまったそうです。
幸いすぐに完治したそうですが、子ども達が集団生活している場では、病気のリスクが高まるので気を使うという意見がありました。
子ども達のケンカ
子ども達の間で起こるケンカを仲裁するのは、精神的にも肉体的にも疲れる作業です。
適切な対応を取るためには、冷静さと経験が求められます。
職場によっては、園児達のケンカが日常茶飯事なところもあるでしょう。
おもちゃの取り合いや、ちょっとした言い争いから始まることが多いですが、仲裁に入るのも一苦労です。
時には、どうやって仲直りさせるか悩むこともあります。
保育士になって数年目の人の体験談で、ある日、二人の子どもが玩具のブロックの取り合いで大喧嘩になり、仲裁に入るのも大変だったようです。
泣いたり叫び声を出したりして、なだめるのにかなりの時間がかかったそうです。
長時間労働
保育士の主な離職理由に、長時間労働が挙げられます。
ある保育士は、長時間労働でしばらく体調不良になっていたそうです。
子ども達の生活サポート以外にも、デスクワークが年間行事・イベントの企画、運営など保育士はやることが多岐にわたります。
仕事が終わらない保育士のなかには、残業をしたり持ち帰って処理をしている人も少なくありません。
保護者対応の難しさ
保護者との関係は、保育士にとって大きなストレスになる場合もあります。
例えば、子どもの成長や問題について報告する際、パパやママに理解してもらうのが難しい時もあります。
ある保育士は、子どもが他の園児を叩いてしまった場面を見て、保護者に報告したら「うちの子はそんなことしない」と言われて、わかってもらうための説明に苦労したそうです。
時には保護者の要求が非現実的であったり、不満やクレームを言われたり、誤解を解くのが大変な場合もあります。
子どもの日常の報告に対して、保護者からの過度な期待や、批判に直面する保育士もいるでしょう。
保護者対応の難しさに、保育士になるもんじゃないと思ったことがあるそうです。
保育士のあるあるに関連する記事はこちら⇒保育士が子どもや保護者との触れ合いで工夫していることあるある10選
腰痛の悩み
保育士は子どもたちを抱っこしたり、低い位置での作業が多いため、腰痛に悩む人は少なくありません。
毎日のストレッチや適切な姿勢を心がけることが大切ですが、それでも痛みが続く場合もあります。
長時間労働になると、健康を害するリスクを高めるので注意が必要です。
保育士の体験談として、一日中子どもを抱っこしたり、しゃがんだりする行動を繰り返していて、慢性的な腰痛に悩まされるようになったという声がありました。
軽い腰痛であれば、あまり無理をしないで仕事をしていたら、痛みが改善されるかもしれませんが、慢性的な痛みは完治は難しいですよね。
本人の意思としては、保育士はやりがいがあるけれど、身体の負担も大きいのでなるもんじゃないと思ったそうです。
書類作成の多さ
保育士の仕事は子ども達と遊ぶだけではありません。
日々の活動記録や保護者への連絡帳、行事の準備など書類作成も多岐にわたります。
時間を見つけて書類を仕上げるのは大変ですが、子ども達の成長を記録する大切な仕事です。
ある保育士は、行事の準備で夜遅くまで、書類を作成しなければならない時があったという、体験談がありました。
細かい注意が必要な書類も多く、時間を取られることが多くてしばらく疲れが溜まったまま、保育業務もこなしていたようです。
イベントの準備
保育士は運動会やお遊戯会など、子ども達や保護者が楽しめるように、年間で行事イベントの準備も行います。
保育士の体験談として、日常の保育業務に追われながら、イベントの準備をしていて、とても大変だったという声がありました。
イベントが終わるまでは、全く気が休まる日がなかったので、その時は保育士になるもんじゃないと思ったそうです。
まとめ
保育士になるもんじゃないと感じた、あるある体験談10選を紹介してきました。
大きなやりがいや魅力もある保育士の仕事ですが、働いてみると大変な面もたくさんあります。
それでもめげずに、続けている保育士はたくさんいます。
人間ですから時には、愚痴をこぼしてしまうこともあるでしょう。
保育士になるもんじゃないと思った人も、悪口ではなく愚痴を吐き出して、また頑張って行こうと気持を切り替えて続けている人もたくさんいるはずです。
保育士を目指す人は、先輩達の体験談や口コミも参考にしてみて、向き不向きを考えてみるのも良いかもしれませんね。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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