社会人になったら長い人生のなかで、仕事に多くの時間を消費します。
なかには、色々な職業を経験してみたいと思う人もいるでしょう。
幼稚園教諭として働いている、あるいは幼稚園教諭免許状は持っているけれど幼稚園の先生になったことがなくて、他の職業も経験してみたい人もいるのではないでしょうか。
幼稚園教諭免許状や経験を活かして、異業種で働けるところは多岐にわたります。
今回は、異業種でも幼稚園教諭免許状が活かせることや、幼稚園以外で異業種で働ける場所、ベストな転職理由などについてお伝えしていきます。
Contents
幼稚園教諭免許状を活かして異業種で働ける!
幼稚園教諭免許状を持っていれば、幼稚園以外の職業に就けるので、選択肢を狭める必要はありません。
実際に幼稚園教諭免許状を取得して、異業種で働いている人もたくさんいます。
子ども達や保護者の方達と接してきた経験は、異業種でも活かせられますが、スムーズに就職先や転職先を見つけて採用されるかは、本人の努力次第です。
幼稚園の先生と言えば、保育や教育関連に強みがありますが、例えば、販売職、介護職、接客業など幅広く活躍できます。
今まで培ってきた専門的なスキルや知識が役立つ場合もあれば、心機一転して過去の経験は関係無しに、新たな仕事を覚えていくケースもあるでしょう。
幼稚園教諭免許状を活かして異業種で働ける場所
幼稚園教諭免許状を活かして、異業種で働ける場所をお伝えしていきます。
子ども用品店
幼稚園教諭としての経験を活かして、子ども用品店ではお客様に、商品の選び方や使い方についてアドバイスができます。
親御さんに対して、子どもの発達段階に合わせた玩具や、教材を選ぶお手伝いをすることが可能です。
子どもと接する機会が多いため、子どもとのコミュニケーションスキルも活かせます。
教育の専門知識を持つ店員さんは、おもちゃや教材選びにおいて、親御さんからの信頼を得やすいです。
写真館
写真館での仕事は、子ども達の大切な瞬間を写真撮影して、笑顔を引き出すのが主な役割です。
七五三や入園・卒園の記念写真など、特別な瞬間を撮影する場合もあります。
幼稚園教諭としての経験を活かして、子ども達がリラックスして、自然な笑顔を見せるようにサポートできます。
撮影技術だけではなく、子ども達とのコミュニケーション能力も必要です。
例えば、撮影前に子ども達と遊んだり、お話をしたりして緊張をほぐすなど、教育者としての経験が役立つ場面が多いです。
幼児教室のインストラクター
幼稚園の先生の経験を活かして、幼児教室のインストラクターになって、音楽や体操、英語など、様々なプログラムを教えられます。
子ども達の学習意欲を引き出し、楽しく学べる環境を提供することが求められます。
保護者とのコミュニケーションも大切です。
子ども達の成長や学びについて相談にのってあげたり、時にはアドバイスをしてあげたりして、ママやパパをサポートする機会もあるかもしれません。
幼稚園教諭免許状を活かして保育関連で働ける意外な場所
幼稚園教諭免許状を活かして、保育関連で働ける意外な場所をお伝えしていきます。
ベビーシッター
ベビーシッターは、家庭で子ども達のお世話をする仕事です。
家庭に訪問して、両親が不在の間、親代わりとなって子どもの面倒を見ます。
幼稚園教諭免許状を活かして働けますが、資格が無くても保育の経験があれば、子ども達の成長や発達に応じたケアを提供できます。
フリーランスとして働くこともできるため、柔軟な働き方が可能です。
保育ママ
保育ママは、自宅で少人数の子ども達を預かる仕事です。
ベビーシッターや保育ママの仕事は、特に保護者が仕事や用事で忙しい時に、頼りにされる存在となります。
幼稚園の先生の経験を活かして、子ども達の個々のニーズに合わせたケアの提供ができます。
商業施設
商業施設内の託児所、キッズコーナー、ショッピングモールで開催される子ども向けのイベントなどでも、幼稚園教諭の経験を活かせられます。
親が買い物をしている間、子ども達を見守ってあげていれば、ママやパパも安心して買い物を楽しめるはずです。
イベントの企画・運営にも携われる機会もあるかもしれませんので、クリエイティブな仕事が好きな方にも向いています。
幼稚園教諭免許状を活かして一般企業で働ける?
幼稚園教諭の免許を持っている方は、一般企業でも経験を活かすことも可能です。
例えば、下記のような仕事です。
子ども向け商品の開発
子ども向けの玩具や教育教材を開発する企業で働く場合、幼稚園教諭としての知識や経験を活かして、子ども達にとって安全で楽しい商品の企画・開発に携われます。
市場調査や商品企画、プロモーション活動など、幅広い業務で活躍できるでしょう。
教育関連の企業
教育関連の企業で教育プログラムの開発や、教材の作成に携われる可能性があります。
教育イベントの企画・運営や、教育コンサルタントとしての役割もあります。
幼稚園の先生は、子どもの教育分野のスペシャリストとしての経験があるので、重宝されやすいでしょう。
人材派遣会社
保育士や幼稚園教諭を派遣する人材派遣会社で、幼稚園教諭の経験を活かして、働ける可能性があります。
適切な人材のマッチングや、キャリアカウンセリングの仕事を行うなどです。
保育業界の知識を活かして、求職者と企業の橋渡しをする重要な役割を果たします。
幼稚園教諭免許状と保育士資格のダブル取得もおすすめ
幼稚園教諭免許状を持っていれば、異業種で働ける可能性が高くなることをお伝えしてきました。
実際に異業種に就職や転職できるのかは、個々の能力や努力が関係してくるので、誰でも可能というわけではありません。
選択肢をさらに広めるために、幼稚園教諭免許状と、保育士資格のダブル取得もおすすめです。
両方の資格を持っていると、保育に関する専門的な知識やスキルを、深く身につけていることの証明になります。
異業種だけではなく、保育業界でも仕事の選択肢が増えるので、就職や転職がしやすくなるかもしれません。
幼稚園教諭免許状を活かしたベストな転職理由とは?
職場を辞める際は、立つ鳥跡を濁さずという言葉があるように、去る人は迷惑をかけないようにすることが大切です。
きちんと、後任の引き継ぎの教育を行ったり、残っている仕事を消化したりした方が良いでしょう。
転職理由もネガティブなことではなく、ポジティブな内容を伝えるようにすると、職場の評判が下がらず退職者も気持ち良く辞めることに繋がります。
例えば、新たな資格取得やスキルアップの勉強をしたいと伝えたり、新たな環境に挑戦したいと伝えたりなどです。
まとめ
幼稚園の先生をしていても、本人の能力や努力次第では異業種で働くことは可能です。
異業種のなかには、幼稚園教諭免許状が必要ないところもあり、上記でお伝えしてきた職業は、保育・教育の経験があればOKなものばかりです。
しかし、幼稚園教諭免許状は必須ではなくても、持っていれば不利になることはありません。
幼稚園教諭免許状を持っていれば、保育に関する専門的な知識やスキルを身につけていると、証明できるので説得力を出せます。
転職する際は、転職理由としてポジティブな内容を職場に伝えるようにすると、気持ちの良い辞め方ができる可能性があります。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)