正社員の保育士は、多くの職場で福利厚生が利用できる状況となっています。
福利厚生は給料やボーナスなどを除いて、職場側が従業員やその家族に与える報酬サービスです。
非正規社員でも職場によっては、福利厚生が利用できるところもあるでしょう。
ただし、勤め先によってどのようなものがあるのかは違いがあります。
全ての職場が福利厚生を利用できるわけではありません。
利用できても有効活用できない可能性もあります。
今回は、保育士の福利厚生で重視したいポイントや、あると嬉しい手当てなどについてお伝えしていきます。
Contents
保育士は福利厚生を有効活用しよう
福利厚生は職場で労働者が、働きやすい環境を整えるために重要なものです。
福利厚生が充実している職場は、保育士が長期的に働き続けるためのサポートを提供し、職場の満足度や保育の質を高めることに繋がります。
勤め先によって、どのような福利厚生が利用できるのかは異なるため、確認することが大切です。
福利厚生の有無を知る機会は、一般的に求人情報や面接時が多いでしょう。
働き出すとなかなか、福利厚生の内訳を知る機会は少なくなってしまいますから、保育士として、職場で福利厚生を有効活用したいのであれば、入社前に把握しておくことをおすすめします。
保育士で福利厚生を活用している人は多い?
保育士のなかには、働きだしても職場でどのような福利厚生が利用できるのか、イマイチ把握していない人も少なくありません。
働く保育士の全員が職場で福利厚生が利用できるのか、把握しているわけではないですし、知っていても利用しない人もいます。
そのため、保育士で福利厚生を活用してる人は、たくさんいるとは言えないでしょう。
例えば、福利厚生の1つに職場側が、リフレッシュ休暇や病気休暇などの特別休暇を従業員に付与しているところもあります。
労働者のなかには、周りの目を気にして有給休暇の消化もなかなかできない人も少なくないので、福利厚生に特別休暇があっても使いづらいと思う人もいるでしょう。
福利厚生が利用できる機会があっても、ちゅうちょしてしまう人もいるのですね。
保育士の福利厚生は非正規社員でも活用できる?
保育士の福利厚生は、正社員だけではなく、非正規社員にも適用される可能性はあります。
ただし、福利厚生の充実は、予算の制約や管理の複雑さから、全部の保育園で実現するのは困難です。
非正規雇用の保育士は、正社員と同等の福利厚生を受けられないケースもあるでしょう。
福利厚生は、保育士のモチベーションを高め、仕事の質を向上させるだけではなく、職場の離職率を低下させる効果もあります。
非正規社員でも活用できる可能性がある福利厚生として、定番なものが健康保険や厚生年金保険などです。
保育士の非正規社員が安心して、長期的に働ける環境を整えるためにも、福利厚生が使えるのは重要になってきます。
保育士の福利厚生は就活や転職活動時にチェックしよう
保育士の福利厚生に関する情報は、転職サイトや求人情報で詳細を確認することができます。
また、面接時に福利厚生について質問することも重要です。
今後、保育士の福利厚生は職場の魅力を高め、保育士の働きやすさを向上させるために、さらに重要な役割を果たすでしょう。
保育士としてのキャリアを考える際には、福利厚生を重視した職場選びが、長期的な視点での職業満足度の向上に繋がります。
求職者のなかには、面接時にあまり待遇について質問するのは、印象的に良くないのではと思う人もいるのではないでしょうか。
確かに、待遇面ばかり質問してしまうのは避けたほうが良いですが、福利厚生の有無くらいは確認しても印象が悪くなってしまう可能性は低いです。
福利厚生は、労働者が働きやすい環境を整えるための大切なものなので、入社前に把握しておくことをおすすめします。
保育士の福利厚生であると嬉しい手当て
保育士の福利厚生であると、嬉しい手当てをお伝えしていきます。
給食費の支給
保育士にとって、給食費の支給は大きな助けとなります。
給食費が無料または一部負担されることで、毎月の食費を抑えられます。
保育園で働く保育士は子ども達と一緒に食事をする場合が多いため、給食費の支給は大きなメリットでしょう。
給食費の支給の福利厚生があれば、保育士は経済的な負担を軽減しながら、健康的な食事をとれます。
エプロンの支給
保育園や保育施設によっては、エプロンが必需品のところもあります。
保育士は子ども達の生活サポートをしていると、衣類が汚れたり、水に濡れたりしやすくなります。
エプロンが支給されると、保育士は衣類を守り、清潔な状態を保ちながら保育業務を行えるでしょう。
エプロンが定期的に支給されると、自己負担の軽減に繋がります。
被服手当て
保育士は仕事を行ううえで、服装にも気を使う必要があります。
被服手当の福利厚生は、制服や作業服などの購入費用を補助する手当てです。
被服手当てがあれば、仕事用の衣服の購入やメンテナンスの費用をカバーできるため、経済的な負担を軽減します。
保育士は常に清潔で適切な服装を着用しながら、普段の仕事を行えることにも繋がるでしょう。
保育士の福利厚生で重視したいポイント
保育士の福利厚生で、重視したいポイントをお伝えしていきます。
家賃補助
家賃補助は、保育士が住居費を軽減するための重要な福利厚生です。
家賃補助が支給されると、生活費の負担が軽減できるため、安心して働けることに繋がります。
特に都市部では家賃が高騰しており、家賃補助があると生活の大きな支えとなります。
1人暮らしや家族を持つ保育士にとって、大きな支援になるでしょう。
交通費
交通費の支給は、毎日の通勤にかかる負担を軽減します。
公共交通機関を利用する保育士も、たくさんいるでしょう。
公共交通機関の利用やガソリン代の支給など、通勤にかかる費用をカバーすることで、保育士の負担を軽減します。
特に、遠方から通勤する保育士にとっては、重要な福利厚生です。
産休や育休
産休や育休の制度は、家庭を持つ保育士が仕事と家庭生活を、両立させるために必要な制度です。
産前産後休業や育児休業が法的に定められており、正社員だけではなく、働き方次第によっては非正規社員も取得できる可能性もあります。
産休や育休は、出産や育児に専念する時間を保障していますから、保育士は職場復帰後も安心して働けるはずです。
出産や子育てを理由に保育士の仕事を休職したり、退職したりすることなく、安心して仕事を続けられる環境が整っているかは重要なポイントです。
まとめ
福利厚生は保育士が安心して長く働ける環境を整えるうえで、重要になってきます。
福利厚生が充実している職場は、保育士の満足度が高くなって、子ども達への保育の質も向上しやすくなるでしょう。
本来であれば、正社員だけではなく、非正規社員にも提供されるべきものですが、全ての保育士の非正規社員が利用できるとは限りません。
保育士としてのキャリアを考える際には、給料だけではなく福利厚生の内容もしっかりと確認して、自分にとって最適な職場を選ぶことが大切です。
すでに保育士の仕事をしていて、職場の福利厚生に満足していない人は、充実していて魅力的なところへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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