保育業界は人手不足が進んでいて、心配する人もいますが、実は例年、保育士を目指す人は一定数はいます。
簡単に誰でも保育士になれれば、もしかしたら人材不足の解消に繋がるかもしれませんが、保育の質の低下を招いてしまうでしょう。
保育士は保育士資格という国家資格の取得が必要です。
保育士試験を受験して合格するか、保育士養成校を卒業して取得する方法があります。
学校へ通わないで独学でも保育士資格の取得を目指せますが、どっちが簡単なのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士になるために学校で学ぶことと独学はどっちが簡単なのかや、子ども達や保護者からも学びがあることが多いなどについてお伝えしていきます。
Contents
保育士になるために学校で学ぶことは簡単?
保育士になるために学校で学ぶことが簡単かどうかは、個々の状況や目標によります。
保育士を目指す学生にとって、学校は知識と技術を身につける場です。
同じ夢や目標を持つ仲間と出会い、支え合うコミュニティでもあります。
保育士養成校では専門的な知識や、実習を通じて実際の現場での経験を積めたり、教員から直接指導を受けてさらに理解が深まったりする場合もあるでしょう。
保育士養成課程を設けている学校では、保育の基本理念や子どもの心理、発達、健康など、幅広い分野にわたる知識が求められます。
学校で学ぶことは将来、保育士になって子ども達の成長を支えるために不可欠です。
実際の保育現場での実習を通じて、理論だけでなく実践的なスキルも磨かれます。
しかし、学費や時間などの制約もあります。
仲間ができる
学校での学びは、単に教科書や講義から得られるものだけではありません。
クラスメートや教員との交流を通じて、コミュニケーション能力やチームワークを育むことも、保育士としての重要なスキルです。
同じ目標を持つ仲間と出会えると、学習のモチベーションも高まります。
学生生活を豊かにし時には、励まし合いながら困難を共有し一緒に、問題を解決することでより絆が深まります。
仲間と共に切磋琢磨しながら学び、経験を共有することで、互いに刺激を与え合い成長に繋げられるでしょう。
保育士試験を受けなくて良い
学校での教育を受けると、保育士試験を受ける必要がない場合があります。
卒業と同時に保育士資格を取得できるからです。
日本では指定された保育士養成施設を卒業すれば、保育士試験を受けることなく、資格を取得できるような仕組みになっています。
試験のプレッシャーや、準備にかかる時間とエネルギーの節約に繋がります。
ただし、保育士としてのレベルを高めるためには、試験の有無に関わらず、自ら積極的に学び続ける姿勢が大切です。
保育士という仕事は、子ども達の笑顔と成長を間近で見ることができる、非常にやりがいのある職業です。
保育士になるために独学で学ぶことは簡単?
保育士になるために独学で学ぶことは、簡単なのかお伝えしていきます。
マイペースで勉強できる
独学で保育士資格の取得を目指す場合は、保育士試験を受験しなければいけません。
一般的に、100時間~150時間位の学習時間が必要だと言われています。
保育士試験は年に今のところ2回、前期・後期に分かれて実施しています。
独学で保育士になるための勉強をする際は、自分でスケジュール管理や自己管理が求められますが、マイペースでできることが利点です。
費用を抑えられる
独学で保育士を目指す人は、学校に通わないで良い分、学費や交通費などがかかりません。
保育士試験の費用や教材費など位しか、かからないため費用を抑えられるというメリットがあります。
ただし、効率の良い勉強ができなかったり、勉強する内容がわからなかったりするかもしれません。
なぜなら1人で勉強することになるので、周りに質問できる人がいないからです。
保育士になるために学校で学ぶことと独学はどっちが簡単?
保育士になるためには、専門的な知識と技術が必要です。
学校で学ぶか、独学で学ぶかは個人の状況や学習スタイルによって異なります。
学校教育では、厚生労働大臣が指定する保育士養成課程を置く大学、短期大学、専門学校があり、所定のカリキュラムを修了して卒業することが、保育士資格を得るための最短ルートとなります。
一方で、独学では保育士試験に合格しなければいけません。
そのためには、広範囲の知識を自分で管理して、計画的に学習する必要があります。
独学の場合、自分のペースで学べ、興味のある分野を深く掘り下げることも可能ですが、学びたい内容を自分で見つけ出さなければならないという課題もあります。
また、実際の現場での経験を得ることは難しいかもしれません。
保育士になるために学校で学ぶことと独学はどっちが簡単かは、断定はできませんが自己分析をしてみて、自分に合った目指し方をするようにしましょう。
保育士の勉強は研修で学ぶことも大切
保育士の勉強では、学校での座学だけではなく、実際の保育現場での研修や実習が非常に重要です。
研修を通じて新たな知識を得たり、スキルを磨いたりすることが大切です。
例えば、短期大学や専門学校では2年間で保育士資格を取得することが可能で、大学では4年間の教育を通じて、幼児教育や子どもの心理学など周辺分野の学びを深めることができます。
子どもの発達や教育方法、保育環境の作り方など、新たな知識や技術を習得するための研修が各地で開催されています。
他の保育士との交流を通じて、新たな視点を得ることもできるでしょう。
保育士の研修は、自分自身の成長だけではなく、保育の質を高めるためにも重要な役割を果たします。
保育士になったら子どもから学ぶことも多い
子ども達から保育士は色々と学ぶことも多いでしょう。
例えば、子ども達と接することで、コミュニケーションスキルや忍耐力も鍛えられます。
園児達の無邪気な笑顔を見ていると、大人になって忘れがちな純粋さや価値観を思い出させてもくれますよね。
子ども達は日々の成長を通じて、保育士にとって新たな発見や学びの機会を提供してくれます。
保育士になったら保護者から学ぶことも多い
保育士として働き始めると、保護者から学ぶことも多いでしょう。
保護者とのコミュニケーションは、保育士の重要な役割の一つです。
保護者とのコミュニケーションを通じて、家庭の状況や子どもの個性について理解を深めることができます。
子どもの家庭での様子を聞いたり、育児に関するアドバイスをもらったりできれば、さらに保育の質を高めることに繋がります。
また、保護者との良好な関係は、子ども達にとっても安心感を与えるでしょう。
まとめ
保育士になるためには、保育士養成校などの学校を卒業するか、独学で保育士試験に合格するかの2パターンあります。
保育士になるための道は、一言で言えば簡単とも難しいとも言えるでしょう。
個人の学習スタイルや経験、学ぶ環境によって保育士への道のりは、簡単なのか難しいと思うのかが違ってくるからです。
結局のところ、保育士になるためには、学校での学びも独学もそれぞれにメリットとデメリットがあります。
自分に合った学習方法を選び、子ども達の成長を支えるための知識と技術を身につけることが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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