幼少期に保育園に通っていた人は、保育士と一緒に過ごした日々を覚えていて、良い印象を持っている人もいるのではないでしょうか。
自分が成長して子どもとの触れ合いが、好きだと自覚した人のなかには、保育士を目指したいと思う人もいるはずです。
保育士を目指す人の動機は人それぞれ違いますし、目指し方もケースバイケースです。
人によっては、保育士になるために最短ルートで頑張りたいと思う人もいるでしょう。
今回は、保育士は最短何歳からなれるのかや、最短ルートと学歴に左右されるのかなどについてお伝えしていきます。
Contents
保育士は最短何歳からなれる?
保育士を目指したいと思った場合、方法はいくつかあります。
正社員の保育士として働くためには、下記のケースがあります。
保育士養成校を卒業する
保育士資格の取得を目指して、4年制大学・短期大学・専門学校などの保育士養成校を卒業することで、自動的に保育士資格を貰えます。
保育士養成校は厚生労働大臣が指定しており、例えば、最短で卒業をするなら2年制の大学や専門学校へ通うと20歳から保育士として働けます。
保育士資格の試験を受けて合格する
保育士資格は受験すると合格率20%台の難関の国家資格です。
保育士試験に落ちる人も、たくさんいることがわかりますよね。
1年間に2回実施されています。
20歳以上から保育士試験を受験できるため一発で、筆記試験・実技試験に合格すると最短で20歳から保育士として働けます。
ハローワークで職業訓練を受講する
あまり知られていないかもしれませんが、ハローワークで職業訓練を受けることで保育士資格を取得できます。
ただし、最寄りの地域のハローワークで、必ずしも保育士になるための職業訓練を受講できるわけではなく、求職者が受けられる職業訓練の種類に違いがあります。
18歳以上であれば保育士養成講座を受けられ、2年間のカリキュラムを給付金を貰いながら学べ、卒業したら最短で20歳から保育士資格の取得が可能です。
保育士は最短で目指すのがベスト?
保育士になるためには、最短20歳から可能だとお伝えしてきましたが、ベストな選択になるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
例えば、20歳から保育士の仕事をしている人と、4年制の大学を卒業してから保育士の仕事を始める人とでは4年間の差がありますよね。
初任給は高卒者よりも大卒者の方が高く設定されているため、給料面だけを見ると大学を卒業した方が良いでしょう。
しかし、高卒者が一生懸命に保育士の仕事をした、4年間の実務経験の差は簡単に埋まるものではありません。
向上心がある保育士は、保育士資格と幼稚園教諭免許状のダブルの資格取得を目指す人もいます。
例えば、高卒者の保育士が4年後に、幼稚園教諭免許状の資格取得を目指して勉強するとしましょう。
保育士の実務経験は十分なので後は、幼稚園教諭免許状を取得できれば、転職の幅が広がり高待遇の職場に行ける可能性もあります。
大卒者の保育士は、同じ年齢になった時はまだ新人保育士なので、実務経験が乏しく転職しようにも高卒者の保育士よりも幅は広がりにくいでしょう。
給料面・転職・やり甲斐を重視しているなど、人によって違いがあるので、保育士に最短でなるのがベストな選択になるとは一概には言えません。
自分の目的やニーズに合った目指し方をすることが大切です。
保育士への最短ルート
上記で保育士を目指すためには、保育士養成校を卒業・ハローワークの職業訓練を受ける・保育士試験に合格するという、ルートがあることをお伝えしてきました。
さらに深掘りしますと、学校を卒業して保育士資格を取得するのか、保育士試験に合格して保育士資格を貰うのかに分けられます。
どちらも、保育士への道は最短20歳で目指せます。
難易度で考えますと、保育士養成校を卒業して目指した方が、保育士試験を受験する必要がないため最短ルートで行ける可能性が高くなるでしょう。
保育士試験を受験すれば、落ちる可能性もありますから学校に通うお金を工面できる人は、保育士養成校の卒業を目指した方が安心できるかもしれません。
保育士になるために学校は最短何歳から入学できる?
保育士になるためには、厚生労働大臣が指定する保育士養成校である、大学・短大・専門学校への進学が必要です。
入学資格は高校卒業もしくは同等程度の学力が求められ、最短で18歳以上から入学できます。
保育士になるための学校への入学は、一般的には18歳から可能ですが、学歴によって保育士になるまでの道のりには違いがあります。
中卒・高卒・短大卒・専門学校卒・大卒など、それぞれに応じた条件があるので注意しましょう。
保育士を目指す人は、自分の状況に合った最適なルートを選ぶことが重要です。
保育士に最短でなるために学歴で左右される?
保育士に最短でなるために学歴で、左右されるのかお伝えしていきます。
中卒
中卒の場合、保育士になるためには高卒認定を取得するか、児童福祉施設での実務経験を積む必要があります。
中学卒業後に、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の勤務に取り組んだ人は、保育士試験の受験資格を得られます。
高卒
高卒者は保育士養成校に進学するか、保育士試験の受験資格を得るために必要な、実務経験を積むことで保育士を目指せます。
例えば、学歴を重視した最短ルートなら短期大学や専門学校に進学して、2年間の教育を受けると保育士資格の取得が可能です。
最短で20歳から保育士として働けます。
短大卒
短大卒の場合、2年間の保育に関する専門教育を受けた後、保育士資格の取得が可能です。
短大では幼児教育や子どもの心理学など、保育士に必要な知識を深く学ぶことができます。
専門学校卒
専門学校卒の場合も、短期大学と同様に2年間の保育に関する専門教育を受けた後、保育士資格を貰えます。
専門学校では、実践的なスキルや知識を身につけて即戦力となる保育士を育成します。
大卒
大卒の場合は4年間の保育士養成課程を修了することで、保育士資格の取得が可能です。
幼児教育や子どもの心理学など、保育に関連する深い知識を学べ保育士としての専門性を高められます。
保育士資格の取得は独学で目指すのは最短ルートではない可能性も
保育士資格の取得には大学や短大、専門学校などの養成校での教育が一般的です。
保育士資格を目指す多くの人々にとって、最短ルートでの資格取得は魅力的な選択肢です
独学で保育士資格を取得することは可能ですが、最短ルートとは言えないかもしれません。
なぜなら、合格率20%台の難関の国家資格で落ちる人もたくさんいるからです。
ただし、保育士試験は年に2回実施しており、一度合格した科目は3年間有効となる制度があるので、受験を2年、3年かけて行い少しずつ合格科目を増やせます。
最短で保育士試験に合格を目指す場合、効率的な学習計画を立てることがカギとなります。
自分にあった学習プランやスケジュールを組めば、独学でも合格が狙える資格と言えるでしょう。
まとめ
保育士として働くには最短で20歳から可能です。
目指し方は、保育士養成校を卒業する、あるいは保育士試験に合格をするという2パターンあります。
独学でも保育士試験に合格はできますが、合格率20%台なので落ちる人がたくさんいるため、簡単ではありません。
学歴によって、保育士になるまでの道のりには違いがあります。
保育士を目指す人は、自分の状況に合った最適なルートを選ぶことが重要です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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