保育士の仕事は肉体的にも精神的にも大変です。
保育現場で働いていると、人それぞれ感じる大変さは違いがありますが、決して楽な仕事ではありません。
保育士として、日々、仕事に追われているなかで色々な苦労を経験します。
インターネットの口コミや掲示板、SNSなどでは保育士をしていて大変すぎた、リアルな体験談もたくさん出ています。
保育士の仕事に興味がある人は、どのような大変さがあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士で大変なことあるあるエピソード子ども編・仕事編の、それぞれ10選を紹介していきます。
保育士で大変なことあるあるエピソード10選!【子ども編】
保育士で大変なことあるあるエピソードの、子ども編10選を紹介していきます。
子どもが懐いてくれない
新しい環境に馴染むのは、子どもにとっても大人にとっても難しいものです。
ある新人保育士は、初めてのクラスで子どもたちに受け入れられるか、とても心配だったそうです。
子ども達がなかなか懐いてくれなくて、信頼関係を構築するのが大変だったというエピソードがありました。
園児達から心を開いてもらうために、一生懸命に笑顔を見せたり、優しく声をかけたりし続けたそうです。
子ども達との関係を急ぐことのないよう、自分自身に言い聞かせながら接していると、今では笑顔で触れ合ってくれるようになったそうです。
遊んだ物を散らかしっぱなしで片付けが大変
どこの保育現場でも、子どものなかには遊んだ物の片付けが苦手だったり、面倒くさがってやらない子もいるものです。
保育士をしている2年目の人で、子ども達が遊んだおもちゃの片付けに、悩んでいる人の声がありました。
毎回、きちんと元の場所に片付けないので、知恵を絞ってある時、おもちゃを収納するBOXを準備したそうです。
何を入れるBOXなのかがわかりやすいように、ラベルを貼って園児達に説明したら、その後は遊んだ物をきちんと片付けてくれる園児達が増えて大変さがだいぶ軽減されたようです。
子どもから手を上げられる
保育士歴5年目の方の声で、今までずっと子ども達から好かれていて、特に問題は起きなかったけれど、ある日、子どもから手を上げられたことがあったそうです。
手を上げられた時は、驚きと戸惑いで凍りついてしまい、子どもを叱ることしかできなくて、自分が惨めな気持ちになったそうです。
適切に対応できなかったことを深く後悔したり悩んだりしたそうですが、大変なことをしてしまったと子どもに思わせるのも良くないと判断して気持ちを切り替えたと語っています。
後になって、子どもが感情をコントロールできずにいたこと、そしてもっと優しく寄り添うべきだったと反省したそうです。
園児達の喧嘩の仲裁が大変
保育園や保育現場では子ども達が集団生活しています。
時には園児同士の喧嘩が発生して、保育士さんを困らせることもあるようです。
ある保育士は園児達が喧嘩をしていて、なかなか仲直りしなかったので仲裁に入ったそうですが、ヒートアップして大変なことになったというエピソードがありました。
翌日には喧嘩していた子ども達は仲直りして、ホッと一安心したそうですが、他の子ども達も喧嘩する可能性があります。
子ども達の安全を守るために、常に目を配らなければいけないので大変ですよね。
子どもが泣き止んでくれない
ある保育士のエピソードで、1人の子どもが突然、泣き出してしまって全然泣き止んでくれなくて、大変だったことがあったそうです。
その保育士は泣き止まない子どもを前にして、焦りと無力感に苛まれたそうです。
泣き止まない子どもの気持ちにうまく寄り添えず、早く泣き止ませようとした自分に後悔したと語っています。
泣き止ませるのではなく、時間をかけて子どもを落ち着かせることが大切だと学んだようです。
園児達の体力についていけない
保育現場で働く保育士は、子どもの身の回りの世話や、一緒に遊んであげる必要があるため体力が求められます。
ある50代の保育士が一緒に遊んでいたら、園児達の体力についていけなくて激しい息切れをして、大変なことを経験したという声がありました。
若い頃と同じような体力はまだあると思っていたそうですが、年齢を重ねて久しぶりに全力で走ったら気分が悪くなったそうです。
長く保育士を続けていくなら、体力づくりは欠かせないかもしれませんね。
お昼寝をしてくれない
ある保育士はお昼寝タイムに数名の子どもが、寝つきが良くなくて眠ってくれないという声がありました。
子ども達のお昼寝の時間に保育士は、眠る必要はありませんが園児達が寝てくれると、ゆっくり休憩できる時間が確保できます。
子どもにとっても、ゆっくりお昼寝できた方が午後からの活力が湧くでしょう。
寝つきが良い悪いは個人差があるので無理に保育士が子ども達に、眠るように言えないという大変さがあるようです。
園児達が言うことを聞かない
保育士の仕事をしていて、大変なことがあったエピソードで、園児達が指示に従わず声を荒らげて叱ったという人がいました。
子どもが言うことを聞かないからと言って、頭ごなしに強い口調で伝えても逆効果だったようです。
今では、もっと優しく接するべきだったと後悔をしているようです。
園児達に恐怖感を与えてしまうと、子どもが萎縮してしまって心を開いてくれなくなり、その後の保育士生活に支障をきたす恐れがありますよね。
子どもと保護者の顔を覚えるのが大変
新人保育士の頃に、子どもと保護者の顔を覚えるのが、大変なことだったと語ってくれた人がいました。
顔だけではなく名前も覚えていかないといけませんから、難しかったそうです。
新任の保育士として、保育園の子ども達と保護者の顔と名前を一生懸命覚えようと決意したけれど、最初の数週間は苦労したようです。
子ども達や保護者と少しずつ会話をすることで、名前と顔を覚えることができて良かったという感想がありました。
子どもの命を預かるという責任感の重圧
保育士はたくさんの子どもの命を保護者の方達から預かっているため、ママやパパがお迎えに来るまで、安全を確保し続けなければいけません。
真面目で責任感が強い保育士の人で、子どもの命を預かることに対してプレッシャーを感じて大変という声がありました。
保育現場で働いている人の全員が、日々、責任感の重圧のなか子ども達と触れ合っているので、この方だけではありません。
コツコツと保育現場で働いていくなかで、肉体的にも精神的にも強くたくましく成長していくはずですから、乗り越えていかなければいけない課題でしょう。
保育士で大変なことあるあるエピソード10選!【仕事編】
保育士で大変なことあるあるエピソードの、仕事編10選を紹介していきます。
残業や持ち帰り仕事が頻繁にある
ある保育士は定時で仕事が終わらなくて、残業や持ち帰って作業をすることが、たびたびあったそうです。
当時は自分だけが長時間労働をさせられていると思っていたようですが、インターネットで検索してみると、同じように悩んでいる保育士が多いことがわかったと語っています。
保育士の残業や持ち帰り仕事の問題は、人手不足が進んでいる職場ほど起きやすいでしょう。
今はだいぶ労働環境が改善されて、完全に残業や持ち帰り仕事が発生しないわけではないけれど、少なくなったという声がありました。
人間関係に悩む
保育現場で働く保育士や職員は、チームワークが求められるため、協調性が無い人は働き辛くなってしまいます。
ある保育士は、仕事でミスをした後から職場の人達とギクシャクして、人間関係に悩んだそうです。
愛嬌がある方ではなかったので、自分から積極的に関係を修復するのは苦手だったと語っています。
人間関係が悪化してしまうと、働くのが難しくなると思って別の職場に、転職をしたことで解決できたそうです。
保護者対応で大変なこともある
保育士の人で保護者対応で、大変なことがあって悩んだという声がありました。
保護者とのコミュニケーションが難しくなって、良好な関係構築に悩んだことがあったそうです。
子どもの保育園での成長や行動について、保護者がとても心配していたらしいです。
保護者に寄り添い、心配を和らげるのが難しく感じてしまって、上手に対応できなかったことを後悔したと語ってくれています。
低賃金に悩む
保育士の給料は国家資格が必要な専門職にもかかわらず、あまり充実しているとは言えないというイメージが世間的にあります。
保育士の職業に就いて、最初はやり甲斐を重視で働いていたけれど、ずっと低賃金のままなので不安だったという声がありました。
今は、転職して異業種で働いているそうですが、保育園や保育施設、働き方などによって給料は変わってくるので、全ての職場が給料が安いわけではないでしょう。
待遇面の問題は働き続けている間は、ずっと関係してくるので働く前からしっかりと、求人情報の条件や要件を確認することが大切です。
仕事でマルチタスク能力が必要で大変
保育士の仕事は、子どもの生活サポートだけではなくデスクワークや行事イベントの企画運営、保護者対応など多岐にわたります。
複数の仕事を捌いていかないといけない時もあります。
ある保育士は、マルチタスクで仕事をすることに苦手意識を感じていて、働き出した頃は大変だったと語っていました。
今は、だいぶ慣れてきてPCでの作業もブラインドタッチを覚えたので、作業のペースが早くなったので良かったそうです。
シフト制勤務に慣れない
保育士の勤務時間は、基本的にシフト制を採用しているところが多いです。
ある保育士は、シフト制の勤務スケジュールに慣れなくて、苦労したことがあったそうです。
連続して夜勤が続いた時期があり、昼夜逆転の生活リズムに体がついていかず、体調を崩しかけたこともあったそうです。
辛い時に支えてくれたのは、同僚たちの協力と子ども達の笑顔で、なんとか乗り切れたという声がありました。
長時間勤務で生活リズムが乱れることもある
保育士の人で長時間勤務により自分の生活リズムが乱れて、健康を損なうことがあったそうです。
特に、冬場に体調を崩しやすかったそうで、改善するために色々と悩んだようです。
体力づくりや自己管理が重要だと思ったので、生活スタイルや生活リズムを見直しているという感想がありました。
求められるスキルが多い
保育士の仕事は、主に子どもの生活サポートですが、その他にもデスクワークや様々な活動での対応が求められます。
パソコンのスキルやコミュニケーション能力など、求められるスキルが多いことに、大変さを感じている保育士もいました。
その保育士は時間が解決すると考えて、コツコツと仕事をしていくことが大切だという感想がありました。
体力が求められる
子どもと一緒に触れ合ったり、園内の遊具や設備の移動をしたりなどで、保育士は体力を消耗することが多いです。
保育士は女性が多く活躍するので、ある保育士は女性だからそんなに重労働はしないだろうと思って働き出したそうです。
しかし、普段から運動や筋トレなど体力づくりに励んでいなかったので、保育現場で重い物を扱った翌日は、筋肉痛になって大変だったという声がありました。
身に覚えのない擦り傷やアザがある
保育士をしていて大変だったエピソードを語ってくれた人で、一生懸命に保育現場で働いていたら、ある日、身に覚えのない擦り傷やアザがあったので驚いたという声がありました。
しゃがんだり立ったり、子どもをおんぶしたり抱っこしたり、時には走り回ったりすることが保育士はあるので、擦り傷やアザが身体にできたのでしょう。
まとめ
保育士で大変なことあるあるエピソード子ども編・仕事編の、それぞれ10選を紹介してきました。
多くの保育士が色々と、大変なことを経験していることがわかります。
限界を感じて保育士を退職している人もいれば、頑張って働き続けている人もいます。
自分の身体は1つだけなので、怪我をしたり健康を損なったりすると、保育士の仕事を続けていくことに支障をきたすので無理しすぎるのは良くありません。
保育士を目指す人は、先輩保育士達の苦労を参考にしながら、向き不向きを判断したり仕事に活かしたりしてみてください。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)