保育士の仕事は子どもの生活サポートが主な業務です。
1人で何十人もの園児の保育を担当することになるので、特定の子どもだけを相手したりはできません。
多くの子どもは好奇心旺盛なので興味関心がある物事には、本能のままに動いてしまいがちです。
衝動的に行動してしまうと、時には危険な目に遭い怪我や事故の原因になってしまいます。
保育士は子どもの安全を確保するために、常に目を配りながら全員と適切な対応をしなければいけません。
今回は、保育士は臨機応変に動けないとダメなのかや、臨機応変な対応ができなくなる原因と指示待ち人間の特徴や、対処法をお伝えしていきます。
Contents
保育士は臨機応変に動けないとダメ?
保育現場では他の保育士や職員と協力し合いながら、仕事を進めることが多いです。
自分1人だけで仕事を進める場合はある程度、臨機応変に動ける人もいるけれど、他の人とタッグを組む時は上手く対応できない人も少なくありません。
先輩や同僚と一緒に仕事をする時は、相手からもっとテキパキ行動してと思われる恐れもあります。
先輩や同僚と一緒に行動したり、ペアを組んで作業を進めたりする時は相手と呼吸を合わせて、動かなければいけなくなるため自分1人の時と比べて難しいですよね。
保育士は1人でたくさんの子どもと接しますし、先輩や同僚と仕事を進める機会もあるため、臨機応変に動きながら適切な判断をしていくことが求められます。
保育士で臨機応変に動けない人は多い?
子ども達が集団生活している保育園や保育施設では、仕事を行ううえで保育士同士や職場の人達との連携は欠かせません。
一人ひとりが臨機応変に動けなければ、保育現場の仕事が回らなくなってしまうので、多くの保育士は上手く対応しています。
それでも、一定数は職場の人達と協調性を発揮して、臨機応変な対応を苦手としている人もいるのが現状です。
職場での人間関係は実際に働いて見るまで、雰囲気を掴んだり相性を確かめたりするのは難しいです。
保育現場で臨機応変に動けなくて、自分とは合わない職場だなと思う人もいるのではないでしょうか。
臨機応変に動けない人は、思い切って転職すると改善できるかもしれません。
転職して新たな職場で働いてみたら人間関係が改善されて、その結果、臨機応変な対応ができるようになる可能性があります。
保育士として臨機応変に動けない原因
保育士の仕事で臨機応変な対応ができない人は、周りの目を極端に気にしすぎているかもしれません。
例えば、周囲の目を気にして仕事で失敗することを恐れていたり、ポンコツ人間だと思われたくないと思っていたりなどです。
また、保育士の経験が浅い人ほど、経験値がたまっていないので、仕事の優先順位を上手く組み立てられなかったり、対応できる選択肢が少なかったりしがちです。
個々によって本人の性格や職場環境、人間関係などは違いがあるので、一概に全員が臨機応変に動けない原因は断定できません。
断定はできませんが、主な傾向として保育士の仕事で臨機応変に動けないのは、上記のようなことが原因になっている人は多いでしょう。
保育士で臨機応変に動けない人は指示待ち人間だと思われがち
保育業務で臨機応変に動けない保育士は、周りから指示待ち人間だと思われる恐れもあります。
指示待ち人間とは、主体性をもって行動できない人です。
自分で決断を下すことに苦手意識を持っていて、常に他人に指示されるまで待ちの姿勢が多くなります。
保育士の仕事では、自分で判断を下し行動を起こすことが求められます。
指示待ち人間タイプの保育士は、自己判断が苦手なので他人からの指示がないと行動に移せなくなるのですね。
自分の意見や考えをはっきりと表現するのが苦手で、他人の意見に流されやすいという特徴もあります。
保育士で臨機応変に動けない指示待ち人間の特徴
指示待ち人間として知られるこのタイプの保育士は、自分で決断を下すことに苦手意識を持ち、常に他人の指示を待ってしまいがちです。
保育士で臨機応変に動けない指示待ち人間の特徴は、自己判断が苦手だったり問題が発生した時に、自分で解決策を見つけ出したりするのが苦手というのがあります。
自分の意見や考えをはっきりと表現するのに苦手意識を持ち、他人の意見に流されやすいという特徴もあります。
指示待ち人間タイプは自分の行動や結果に対する責任感が薄く、失敗した時には他人のせいにするかもしれません。
上記のような特徴を持つ人は、保育士として臨機応変に動くことが難しい可能性があるでしょう。
子ども達の安全と成長を守るためには、臨機応変な対応が求められます。
例えば、保育士が園庭で子ども達と遊んでいるとき、一人の子どもが転んだとしましょう。
指示待ち人間タイプの人は、すぐに上司や同僚に何をすべきか尋ねるかもしれません。
一方、臨機応変に動ける人なら、すぐさま子どものもとへ駆け寄り慰めたり必要な手当をしたりするでしょう。
保育士で臨機応変に動けない時の対処法
保育士で臨機応変に動けない時の対処法をお伝えしていきます。
スケジュール管理の調整
スケジュール管理の調整は、自分の時間を効率的に使うための重要なスキルです。
保育士で臨機応変に動けない時は、タスクがたくさん溜まっていてスケジュール管理が、上手くいっていない可能性があります。
スケジュールには余裕を持たせ、予期せぬ出来事にも対応できるようにしましょう。
職場の人達に相談する
保育業務をしていて、臨機応変に動けない状況になったら一人で抱え込まず、職場の人達に相談することも有効です。
職場の同僚や上司に相談することで、新たな視点を得たり実用的なアドバイスをもらえたりできるかもしれません。
職場の人達に相談に乗ってもらって、他の人の視点や経験を参考にすると自分一人では見つけられなかった解決策が、見つかる可能性があります。
また、相談を通じて職場の人達とのコミュニケーションも深まり、職場環境の改善にもつながります。
失敗することを恐れないようにする
失敗を恐れてビクビクしながら行動をすると、臨機応変な対応ができなくなったり保育士としての成長を妨げたりする恐れがあります。
失敗を恐れずにチャレンジすることは、成長と学習のために重要です。
失敗から学ぶことで、同じ失敗を繰り返さないように次に活かすための貴重な経験となります。
優先順位をつける
保育士は業務が多岐にわたるので、マルチタスク能力が求められます。
時には、タスクが溜まって全てのタスクに対応するのは難しいかもしれません。
全てのタスクが同じ重要度を持つわけではないので、緊急性と重要性を考慮し優先順位をつけることが重要です。
例えば、一日のタスクをリストアップし、その中から最も重要なもの、最も緊急性の高いものを先に処理するという方法があります。
何が最も重要かを見極め、そのタスクに集中し効率的に仕事を進めることができます。
まとめ
保育現場での保育士の仕事は、たくさんの子ども達と触れ合いながら色々な作業を行う必要があります。
ルーチンワークのような単純労働ではありません。
状況に応じて適切な判断を求められるので、マルチタスク能力や臨機応変な対応が必要となります。
指示待ち人間になってしまうと、職場の人達とチームワークを発揮できません。
臨機応変な対応ができずに悩んでいる人は、臨機応変に動けない時の対処法を参考にしてみて、職場から頼りになる保育士と思われるように信頼を積み重ねていきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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