保育士は職場で子どもと接するので、しゃがんだりおんぶや抱っこをしたりなどで膝に負担がかかります。
保育士のなかには、膝痛いと自覚しているけれど慢性的な苦痛を抱えながら、保育業務をしている人も少なくありません。
仕事の時だけではなく日常生活でも膝は使うのでどうしても毎日、膝に負担をかけてしまいます。
今は何の痛みが無い人でも、日常生活や仕事で負担がかかる関節になるので、ある日突然、痛みに襲われる可能性もあります。
膝の痛みは放置はしないようにして、セルフケアを実践し痛みが酷い場合は医療機関で診てもらうことが大切です。
今回は、保育士は膝痛いのは職業病なのかや、その原因と子どもをおんぶや抱っこはNGなのかや、効果的な5つのセルフケア方法をお伝えしていきます。
Contents
保育士は膝痛いのは職業病?
保育士に限らず肉体労働をしている人は、しゃがんだり立ったりで膝の曲げ伸ばしを頻繁にしがちです。
また、体をひねったり前かがみになったり姿勢を頻繁に変えることも多いです。
そのため、膝痛だけではなく肩こりや腰痛にも悩まされる人も多いでしょう。
特に保育士は、幼い子どもと接する時に抱っこやおんぶをする機会が多く膝を痛めやすいです。
毎日のように膝を酷使している保育士は少なくないので、膝痛は職業病とささやかれるほど、膝の痛みを抱える人は増えてきています。
保育士の仕事をしていて膝痛い原因
保育士の仕事をしていて、膝痛い原因になってしまうのは色々なケースがあったり、担当クラスが関係したりしています。
例えば、0歳の赤ちゃんを担当することが多い保育士は、子どもを抱っこやおんぶをしてあやしたり、膝立ちしたりする機会が多くなるので膝に負担がかかり膝を痛める原因になります。
乳児クラスでは、子どもは歩き回るようになるので保育士も一緒に動き回ったり、食事や排泄の生活サポートをしたりすることが増えるでしょう。
そのため、膝を長時間ついて保育業務を行う機会が、増えがちになるので膝痛い原因になります。
幼児クラスでは、子どもが走って元気一杯に活動するようになるので、保育士は膝の曲げ伸ばし以外に、走ったり止まったりの動作もすることが多くなって膝痛い原因になります。
保育士で膝痛い人は多い?
日常生活や保育現場で保育士は、常に膝に負担をかけている状態です。
悪化したまま治らなかったり、痛みを放置したりしていると膝痛いのが慢性化して治りにくくなってしまいます。
働いている保育士のなかで、健康な人と比べると膝痛がある人の方が多いわけではありません。
それでも、膝痛が保育士の職業病とささやかれるほど増えてきているのは事実です。
保育士で膝痛い人は子どもをおんぶや抱っこはNG?
保育士の仕事では、子どもをおんぶしたり抱っこしたりすることが日常的に求められます。
おんぶや抱っこが膝への負担となり、痛みを引き起こす原因になることがあります。
膝の痛みは保育士にとって職業病とも言えるかもしれません。
膝痛を抱えている人にとっては、さらなる痛みを引き起こす可能性があります。
膝の酷使は膝関節に大きな負荷をかけるので注意しなければいけません。
特に階段を昇降する際には、体重の約3倍~5倍の負荷がかかると言われています。
保育士で膝痛い人でも仕事ですから、園児達と触れ合う必要があります。
子どもをおんぶや抱っこはNGとまではいかなくても、膝に負担をかけないようにする工夫が必要です。
子どもを持ち上げる際には、膝ではなく腰を使う「腰を低くする」技術を身につけることが重要です。
腰を低くして腰から力を入れて子どもを持ち上げるようにすると、膝への負担を軽減できます。
また、子どもをおんぶする際には、おんぶ紐を使ってしっかりと調節し、子どもの体重が均等に分散されるようにすることも有効です。
保育士で膝痛い人は慢性化しないように注意しよう
保育士で膝痛い人は痛みが慢性化しないように注意が必要です。
痛みを感じたら無理をせず適切な休息を取るようにしましょう。
仕事中でも短い休憩を取って足を伸ばしたり、軽いストレッチをしたりすることで、膝への負担を和らげることができます。
保育士の膝の痛みは日々の予防と生活の中で、膝への負担を軽減する工夫などによって大きく改善が可能です。
例えば、保育園内に子どもの身長に合わせた低い家具を配置すると、保育士がしゃがむ回数を減らすことができます。
また、床を柔らかい素材を使用してクッション性を高めて膝への衝撃を和らげるなどです。
保育士同士の協力も膝の痛みを軽減するために有効な手段です。
例えば、膝の痛みを抱える保育士がいる場合、他の職員が積極的にサポートすることで、膝が痛い保育士の負担を減らしてあげられるでしょう。
保育士は膝痛い場合に効果的な5つのセルフケア方法
保育士は膝痛い場合に効果的な、5つのセルフケア方法をお伝えしていきます。
サポーターを使用する
保育士は日々、子どもたちの世話をする中で体を酷使することが多く、特に膝への負担が大きい職業です。
膝の痛みは仕事の効率を下げるだけではなく、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。
膝に負担をかける動作が多い保育士の仕事では、膝サポーターの使用が有効です。
サポーターは膝を安定させ関節や筋肉をサポートします。
サポーターの使用で立ち仕事やしゃがむ動作など、保育士の仕事で頻繁に行う動作による膝への負担を和らげることができます。
ストレッチやマッサージをする
定期的なストレッチやマッサージも膝痛の軽減に役立ちます。
特に、太ももの裏側やふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチは、膝への負担を軽減します。
定期的なストレッチは筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで膝の痛みの予防に繋がるでしょう。
また、マッサージは血行を促進し筋肉の緊張を和らげる効果があります。
食事制限や運動をして体重を減らす
体重が重いと膝への負担が増え、膝痛を悪化させる可能性があります。
そのため、適度な食事制限や運動により体重を減らすことも重要です。
水泳や自転車など、膝への衝撃が少ない運動を取り入れると良いでしょう。
入浴で血行を良くする
温かいお湯に浸かることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。
全身が温まると体の血管が広がり血流が改善して、膝の痛みの軽減が期待できます。
入浴で血行を良くする効果がある他にリラックス効果もあり、一日の疲れを癒すのにも最適です。
アロマオイルを塗る
アロマオイルにはリラックス効果や、炎症を抑える効果があるものが多く膝の痛みのケアに役立ちます。
アロマオイルを直接肌に塗る際には、肌に刺激を与えないように塗り過ぎには注意しましょう。
保育士が膝痛い場合に効果的な、セルフケア方法を色々とお伝えしてきましたが、痛みがひどい場合や改善しない場合は自力での解決にこだわらないでください。
膝の痛みを放置すると、より深刻な問題に発展する可能性がありますので、医療機関で診てもらうのも大切です。
まとめ
保育現場では子どもの生活サポートをする時に、どうしても膝に負担をかけてしまいます。
保育士のなかには、膝を痛めて慢性化している人も少なくありません。
長い社会人生活を送るうえで、健康な身体を維持していくことはとても重要になります。
膝の痛みを抱える保育士はセルフケアを行ったり、痛みが激しかったりして治りそうにないのであれば、早急に医療機関で適切な処置をしてもらうことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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