保育士資格を取得すると多くの人は、保育園や幼稚園に就職や転職を目指すことが多いです。
保育業界で働きたいと思った時に、まず保育園や幼稚園を思い浮かべるのが定番になっていることが考えられます。
実は、保育士資格があると色々な職場で働けるのは、あまり知られていないというのもあるでしょう。
保育業界以外の異業種やフリーランスとしての働き方ができます。
職業の選択肢が増えると、より就職や転職に繋がりやすいので知らない方は理解を深めておくことが大切です。
今回は、保育士資格を活かせる意外な職場をケース別で紹介や、転職の注意点をお伝えしていきます。
Contents
保育士資格は保育士からの転職で意外な職場に活かせるの?
保育士資格は保育士以外の職場でも活かすことができます。
保育士資格を持つことで、子どもの教育や育成に関する専門的な知識や技術を身につけている証明になります。
例えば、子ども向けの教育ソフトウェアを開発するIT企業を例に挙げましょう。
保育士資格を持つことで、子どもの発達段階や学習スタイルに合わせた教育コンテンツの開発に貢献できます。
保育士からの転職で直接的に、保育士資格は活かせなくても大丈夫な職場もあります。
資格取得までの過程で保育の知識やスキルは身につけていますから、別の職業に転職しても役立つ可能性があるのですね。
保育士資格を活かせる意外な職場【異業種】
保育士資格を取得している人のなかには、保育の知識や技術は勉強しているけれど、他の職業では全くの未経験になるので働くことはできないんじゃないかと思う人もいるかもしれません。
必ず保育業界で働く必要はないので、異業種の仕事で保育士資格を活かせます。
例えば、デジタル化を進めている企業も多いので、パソコンスキルやITリテラシーが高い人材を求めているところも増えてきています。
保育士の仕事のなかには、Wordで子どもを預けるママやパパへの連絡便りを作成したり、Excelで事務作業を行ったりすることもあるのです。
保育園や保育施設で働いていると、パソコンを使用する機会がある保育士も増えています。
保育士資格は直接的に異業種では活用できなくても、保育の知識やスキルを活かせる仕事もあります。
保育士は子どもや保護者とコミュニケーションを取る必要があるため、接客業で活躍しやすいでしょう。
例えば、飲食店やホテルのフロントなどが挙げられます。
主にお客さまとの会話が中心になる仕事になるため、臨機応変な対応が必要となりますし、コミュニケーションをとることが苦にならないという人が活躍しやすいです。
人のお世話をするという点では、高齢者の生活サポートを行う介護職にも保育士の仕事に共通している部分が多いでしょう。
保育士資格を活かせる意外な職場【保育業界】
保育業界では、保育園以外でも保育士のニーズは高まっています。
保育士資格を活かせる意外な職場として、下記のようなところで保育士の経験が重宝されます。
・企業内保育所
・認定こども園
・病院内保育所
・病児保育施設
また、保育士は児童福祉事業に該当します。
児童養護施設や児童発達支援センターなどで、保育士の配置が必要となっており上記を含めて様々な選択肢があります。
保育士資格を活かせる意外な職場【フリーランス】
例えば、ベビーシッターになって個人事業主として活躍が可能です。
必ず保育士資格を取得しないといけないわけではありませんが、保育士資格や保育の経験があるのは大きな強みになります。
ベビーシッターは時給が高めで自由度も大きいので働き方次第では、給料を大幅にUPさせることも可能でしょう。
保育ママとして、0歳~2歳位までの子どもを預かりフリーランスとして働くこともできます。
ベビーシッターとの違いとして子どもの対象年齢があります。
保育ママは0歳~2歳位までが対象となりますが、ベビーシッターは乳児から小学生位まで生活サポートになるので、年齢の幅が広いです。
保育士資格を活かせる意外な職場に転職する際の転職の注意点
保育士資格を活かせる意外な職場に転職する際の、転職の注意点をお伝えしていきます。
転職先によっては年収が下がる恐れも
転職先によっては年収が下がる可能性もあります。
なぜなら、新しい職場では給与体系が現在の職場と異なる可能性があるからです。
保育士の資格を持っていると多くの場合、専門性が高く評価されるため安定した収入を得ることができます。
しかしながら、保育士資格を活かせる他の職場では、必ずしも同じ年収を保証されるわけではありません。
転職先の給与体系を理解し、自分の生活費や将来の目標に合った選択をすることが重要です。
人間関係の当たり外れがある
どの職場にも言えることですが、人間関係は職場の雰囲気を大きく左右します。
保育士資格を活かす新しい職場で良好な人間関係を築くためには、コミュニケーション能力と柔軟性が求められます。
転職先の職場環境を事前に口コミや評判などでチェックできれば、失敗しにくくなるはずです。
転職前には可能であれば職場訪問を行って、現場の雰囲気を体感してみるのも、人間関係の当たり外れを探るのに効果的でしょう。
求人内容と実態は同じではない恐れも
求人募集に魅力的な内容が記載されていても、実際の職場環境や業務内容が異なる場合があります。
転職先の実態を把握するためには、面接時に具体的な業務内容や職場環境について詳しく聞くことが大切です。
また、求人情報に書かれていない情報を質問するのも、転職の失敗を防ぐためには大切です。
例えば、残業時間や休日出勤の有無なども確認すると良いでしょう。
転職エージェントや希望する転職先で、すでに働いている人からの情報やOBの方達の意見も参考になります。
保育をする子どもの対象年齢が変わる可能性がある
保育士資格を活かす新しい職場では、保育の対象となる子どもの年齢が変わる可能性があります。
例えば、乳幼児を対象とした保育から、小学生の放課後の生活サポートなどへ変わったりです。
年齢層が違う子ども達と接することになると、新たなスキルや知識が求められるかもしれません。
自分がどの年齢層の子どもと接するのが得意か、または挑戦したいかを考えそれに合わせて転職先を選ぶと良いでしょう。
保育士資格を活かせる意外な職場の探し方
保育士資格や保育の経験を活かして、新たな職場に挑戦することはキャリアの幅を広げる素晴らしい機会になります。
まず自分が何を求めているのか、どのような職場で働きたいのかを、明確にすることが職場の探し方として重要です。
保育士資格を活かした仕事は保育園以外にも多く存在します。
例えば、自分が子どもの健康に関心があるとしたら、子どもの食事や運動に関する商品やサービスを提供する企業を探すなどです。
給与はもちろん重要ですが、それだけでなく福利厚生や職場の雰囲気や働きやすさも職場選びに重要です。
転職先を選ぶ際には、転職サイトや転職エージェントを利用することも、新しい職場を見つけるために有効でしょう。
まとめ
保育士資格を取得していることで、お伝えしてきたように保育業界以外でも働き方で、様々な選択肢があることが理解できたのではないでしょうか。
職業の選択肢が広がると、理想的なキャリアの築き方を考えるうえで役立つ可能性が高くなります。
就職や転職する際は自己分析や企業研究などをしっかり行いましょう。
そのうえで、働く目的を明確にしてチャレンジするのが、後悔や失敗を防ぐためには重要です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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