独学で勉強をして保育士試験を受験できますが、保育士試験の合格率は20%台と高くはないので、生半可な気持ちで望んでも受かるのは難しいでしょう。
保育士試験に落ちても年2回受験することができ、毎年、受験は可能なので諦めないでチャレンジし続けることは可能です。
勉強時間や費用の確保が大変になるので、効率良く保育士資格を取得したい人は保育士養成校を卒業するのがベストです。
色々な教育機関があるので、保育士を目指している人のなかには学校選びに悩む人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士を目指すには大学と専門学校はどっちがいいのかや、学歴による違いは何かなどについてお伝えしていきます。
Contents
保育士を目指すには大学に通う必要がある?
保育士を目指す道は一つではありません。
独学や大学・短期大学・専門学校など、保育士資格を取得するための様々な教育機関が存在します。
保育士養成校は色々な教育機関がありますが、なかでも大学へ通うと4年間かけてじっくりと保育に関する深い知識とスキルを学べます。
もちろん学費はかかってきますので卒業するまでに多くのお金は必要です。
それでも、大学を無事に卒業できると自動的に保育士資格を取得できるため、保育士試験を受験する必要がなくなるのは大きなメリットになるでしょう。
保育士は大学中退しても目指せる?
保育士を目指して大学へ通っていたけれど、何らかの事情があって中退せざるを得ない人もいるでしょう。
大学を中退した段階で、卒業したら取得できる保育士資格は諦めなければいけません。
保育士資格が大学を中退したら取得できないとなると、初めから大学へ通わなければ良かったと後悔することになるのではと思う人もいるでしょう。
ただし、保育士資格が卒業時に貰える道が閉ざされますが、保育士資格を保育士試験を受けて取得することは可能です。
大学を中退するまでに、一定の単位の取得が保育士試験を受験するための条件になります。
大学を中退したら、絶対に保育士への道が閉ざされるわけではないのです。
保育士を目指すには大学と専門学校はどっちがいい?
保育士を目指すには大学と専門学校は、どっちがいいのかお伝えしていきます。
大学
大学は2年の短期大学、4年の大学がありますが、保育士を目指すうえでどちらも保育に関する専門的な知識や実技を学べます。
短期大学に比べて大学は、4年間の時間を使ってゆっくりと保育の知識やスキルを学べるのでより深く勉強できます。
学費が多くかかったり、保育士として働き出すまでに時間がかかったりするので早く就職や転職したい人は短期大学や専門学校がおすすめです。
専門学校
保育士として専門的な知識やスキルを早く習得したい人は、専門学校に通うことで短期間で学べます。
保育士専門学校では、2年~3年で保育現場で必要な知識や技術を学べるようなカリキュラムを組んでいるからです。
短期大学や大学の場合は、保育士資格以外にも興味がある勉強をしたり、資格を取得したりしたいと思っている人が通うのに適しています。
専門学校はすでに保育士を目指したい意思が決まっている人におすすめです。
保育士を目指すには大学と独学はどっちがいい?
保育士を目指すには大学と独学は、どっちがいいのかお伝えしていきます。
大学
独学で保育に関する知識やスキルを学ぶのと比べて、大学へ通うことで一緒に切磋琢磨する仲間ができたり、無事に卒業すると自動的に保育士資格が取得できたりします。
学生時代の仲間は、就職した後も大きな支えとなってくれる人もいるので、友人関係を構築するのも貴重な経験と言えます。
独学
独学で保育士を目指すためには、保育士資格の取得に向けて国家試験に合格する必要があります。
自分のペースで学ぶことができたり、費用を抑えたりができたりすることが保育士養成校と差別化できるポイントです。
しかしながら、冒頭でお伝えしたように保育士の国家試験は非常に難しく合格率も低いです。
独学で保育士試験に合格するためには、主体的に勉強していく努力と自己管理能力が求められます。
個々によって保育士養成校に通うのと、独学で学ぶのは向き不向きが違うので自己分析をしっかりして、自分に合った学び方をすることが重要です。
保育士を目指すうえで大学と専門学校など学歴による違いは何か?
保育士を目指す人は、学校に通うのであれば短期大学・大学・専門学校など色々な選択肢があります。
学歴によって保育に関することだけではなく、色々なことを広範囲に学べるなどの差があるので、絶対に将来は保育士になりたいとまで思っていない人は、専門学校以外を選択すると良いでしょう。
保育士になりたい人は自分のキャリアプランや学びたい内容、時間や費用などを考慮して、大学か専門学校のどちらかを選ぶことが重要です。
基本的には短期大学・大学・専門学校は、どれも保育士に必要な知識とスキルを学ぶことが可能です。
一番長い4年間の大学へ通ったとしても、保育現場で通用するのかは個々の能力や向き不向きによって分かれます。
必ずしも長く保育に関するノウハウやスキルを学んだからと言って、保育園や保育施設ですぐに戦力になれるとは限りません。
独学で勉強したり学校で学んだりした内容と、実際の保育現場での経験は全然違いますから、働きながら有能な保育士へと成長していくことが求められます。
保育士資格の取得は大学へ通う場合は卒業が必要なので注意しよう
保育士になる方法は、保育士試験の合格か大学など教育機関を無事に卒業することがありますが、教育機関へ通う場合は注意点があります。
それは、大学など教育機関へ通う場合は、必ず卒業までに必要な単位を修得しなければ保育士資格の取得ができないことです。
例えば、1年、2年は真面目に通学していたけれど、3年生の間はあまり出席しなくて大丈夫だろうと考えてしまうと、出席日数や単位が足りなくなって最悪の場合は保育士資格を貰えなくなる恐れがあります。
4年間という時間をどのように使うのかは、人それぞれ自由ですが卒業時に保育士資格を取得したいのであれば、真面目に通学してきちんと学習することが大切です。
どのくらいの期間の学習が必要になるのかは、個々によって必要な出席日数や単位は違いがあるので通っている学校に聞いたり、自分で調べたりしましょう。
また、保育士養成校に指定されていない大学で、保育とは無関係の学習をした場合でも保育士を目指すことが可能です。
2年間で62単位以上を修得すると、保育士試験の受験資格が得られるので、まだ絶対に保育士を目指すと決めていない人は別の勉強をしながら考えてみるのも良いでしょう。
まとめ
保育士を目指すためには、保育士試験の受験と保育士養成校を卒業の2パターンの方法があります。
保育士養成校と言っても学校は、短期大学・大学・専門学校など色々な教育機関があるので、自分に合ったものを選択する必要があります。
将来の目標や夢が必ず保育士になることと固い決意を持っている人は、厚生労働大臣指定の専門学校に通うのがおすすめです。
保育士養成校以外の大学へ通っても、必要な単位を修得すると保育士試験にチャレンジすることも可能です。
一度、就職したら定年まで同じ仕事を、続けなければいけないというわけではありません。
終身雇用制度という社会システムを見直す職場もあり働き方は多様化しているので、自分に最適な職業をしっかりと自己分析して見つけていきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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