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2024.03.30

保育士の給料で手取りや年収の平均額はいくら?待遇が良くない場合の対処法

保育士の職業は、世間的には低賃金なイメージを持たれがちです。

周りから見ると子どもと触れ合っているだけで、お金を稼げる楽な仕事だという見られ方一部からされているからです。

子どもの将来をサポートできる仕事になるため、魅力ややりがいを感じて保育士を目指す人も、たくさんいることから人気はあります。

保育士を目指す人によっては、実際に給料や年収はいくらくらい貰えるのか気になる人もいるのではないでしょうか。

今回は、保育士の給料で手取りや年収の平均額はいくらなのかや、公立園と私立園で異なるのかと待遇が良くない場合の対処法や、やりがいに魅力を感じる人もいることなどについて解説していきます。

保育士の給料で手取りが低い人は多い?

保育士の給料は、営業職のように歩合制ではないので一気に上がるものではありません。

年功序列制の一般企業で働くビジネスパーソンのように、勤続年数が増えていくほど給料は徐々に高くなる傾向があります。

若い頃は給料は低いですが、保育士としての経験を積み重ねて昇進して主任や園長などの役職者になれると、手取りやボーナスがたくさん貰いやすいです。

保育士は保育士資格という国家資格が必要な専門職ですが、国家資格が必要な職業のなかでは給料は安いとされています。

まだ勤続年数が少なくて、若い保育士であればあるほど給料で手取りが低い傾向があります。

国が推進する働き方改革や処遇改善措置などで、徐々に保育士の待遇は良くなってきていますが、高待遇と呼べる職業とは言えません。

保育士の給料で手取りの平均額はいくら?

国家資格が必要な専門職のなかで、保育士の給料で手取りは低い傾向がありますが、職場によって待遇の差はあるため同じではないです。

そのため、勤め先やどこかの1つだけの職場に絞って、給料を推し量ることはできません。

保育士の給料で手取りの平均額を厚生労働省が調査しており、データとして出ています。

保育士の平均の給料は月額27万円弱という結果が出ていて、手取りの平均額となると色々と引かれるので額面の75~85%程度になります。

つまり、保育士の給料で手取りの平均額は約20万円です。

保育士の正社員の手取り額の平均額になるので、非正規雇用者はもっと低い給料になります。

保育士の年収の平均額はいくら?

保育士の給料で平均額をお伝えしましたが、それをもとにして平均年収も算出することができます。

ボーナスも加算すると、保育士の年収の平均額は400万円弱とされています。

あくまで、給料で手取りや年収は平均額になるので職場によって高かったり、安かったりなど差はありますから断定はできません。

独身で働いている人なら、質素な生活を心がけていればある程度満足できるかもしれません。

子どもがいる家庭では、共働きをしなければ生活が苦しいでしょう。

保育士の給料で手取りは公立園と私立園で異なる?

保育士の給料で手取りは公立園と私立園で異なるのかお伝えしていきます。

公立保育園

公立保育園で働く保育士は地方公務員扱いになります。

私立保育園で働く保育士よりも、公立保育園の公務員保育士の方が給料で手取り額は高い傾向があります。

地方自治体の保育士採用試験に合格と、保育士資格の取得の両方をクリアしなければ、公務員保育士として働くことができません。

私立保育園の保育士よりも難易度は高くなります。

お伝えしてきたように、給料で手取りや年収は職場ごとに違いがあるので同じではありませんが、初任給に関しては公立保育園と私立保育園とであまり差はないとされています。

私立保育園

私立保育園で働く保育士は、公務員保育士のように地方自治体で保育士採用試験はなく、希望する職場の面接に受かると仕事を開始できます。

公務員保育士よりも採用のハードルは高くありません。

初任給はあまり差はありませんが勤続年数や昇進などの違いによって、公立保育園で働くよりも給料で手取り額は低い傾向があります。

保育士の給料が安くて待遇が良くない場合の対処法

保育士の給料が安くて待遇が良くない場合の対処法をお伝えしていきます。

保育士資格以外の資格を取得してキャリアアップを目指す

勤め先の給料で手取り額や年収が低いと感じていても、何も行動しなければ賃金UPに繋がりません。

例えば、勤続年数が長くなり保育士としての評価が良ければ、昇進・昇給できる可能性があります。

下記のような保育士資格以外の資格を取得して、キャリアアップを目指すのも効果的です。

・運動保育士
・絵本専門士
・医療保育士

職場によっては、資格を取得している保育士に手当がつくところもあるでしょう。

転職する

保育園や保育施設によっては、すでに役職者の枠が埋まっていたり、昇進・昇給が期待できないところもあるはずです。

キャリアアップを目指して長く勤めていても、給料で手取りや年収が増える見込みがない可能性もあります。

職場ごとに待遇に差がありますから、給料に不満がある保育士は思い切って転職すると、賃金UPに成功して安定した収入に繫がるかもしれません。

キャリアアップ研修制度に参加する

2017年から保育士のキャリアアップ研修制度が設けられています。

給料で手取りや年収を上げるために、役職に就くことを目指してキャリアアップ研修制度に参加するのも効果的です。

園長や主任保育士の役職にプラスして、下記のようなものがキャリアアップ研修制度を受講することで、目指せるようになり処遇改善に繋がります。

・副主任保育士(約7年以上の経験年数が必要)
・専門リーダー(約7年以上の経験年数が必要)
・職務分野別リーダー(約3年以上の経験年数が必要)

上記のようにキャリアアップ研修制度で目指す役職では、経験年数を満たすなどの守られなければいけない内容があるので、自分が対象者になるのかを事前に確認しておくことが大切です。

保育士の給料で手取りが低くても魅力を感じる人もいる

保育士の給料で手取りや年収が低くても、色々な方法で待遇を良くできる可能性があります。

長く勤めるためには、給料も大切ですがやりがいや魅力も重要です。

保育士のなかには、子ども達の成長を通して大きなやりがいや魅力を感じている人もたくさんいます。

子どもが昔から好きだったという動機がある保育士は多いですから、給料で手取りや年収が低くても我慢できる人もいるのですね。

一部の人達からは、やりがい搾取されていて保育士は可哀想だという認識を持たれがちですが、志や奉仕の精神がある人にとっては、お金だけを目当てにして働いているわけではありません。

子ども達や保護者達のために、一生懸命に働いている保育士ほど周囲からの信頼は厚いでしょう。

保育士の労働環境や待遇は、国による働き方改革や処遇改善措置などにより、徐々に改善していく方向にありますから将来的には少しずつではありますが給料は右肩上がりになっていく見込みです。

 

 

まとめ

保育士の給料で手取りの平均額は、職場によって差はありますが約20万円だと言われています。

保育士は世間から低賃金で働いているイメージを持たれがちです。

仕事を続けるうえでお金を重視している保育士もいれば、給料は低くても大きなやりがいや魅力を感じているから働きがいがあるという人もいます。

長く勤務するためには、給料以外にもモチベーションを高められることを考えるのは重要です。

勤め先の待遇があまり良くないと感じている人は、お伝えしてきた対処法で自分に合ったものがあれば実践してみてください。

 


この記事の監修は

保育のせかい 代表 森 大輔

2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。

その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。

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