保育士を目指す人の多くが、子ども好きという考え方をもっています。
それだけで保育士の仕事が務まるほど甘くはありません。
職務を遂行するうえで必要な能力やマインドを身につけていることが、長期的に働き続けるためには大切です。
職場から頼りになる人材だと思ってもらえれば、解雇されるリスクも減ります。
保育士に必要な能力やマインドは、全てを身につけるのは難しいかもしれませんが意識していきましょう。
今回は、保育士に必要な能力やマインドや、能力を高めるために必要なことと、職場から求められる人材を目指すことの大切さなどについて解説していきます。
Contents
保育士に必要な能力とは?
保育士に必要な能力をお伝えしていきます。
コミュニケーション能力
保育士の仕事は1人で全てを完結できるものではありません。
たくさんの子ども達に目を配りながら、他の職員と連携を図って仕事を回していくのでチームワークが大切です。
子どもや保護者、職員と良好な信頼関係を築くことが求められます。
信頼関係の構築や円滑なチームワークのためには、コミュニケーションが必要不可欠です。
考えていることを具体的にわかりやすく言語化することで、周囲の人達の理解も早くなります。
コミュニケーション能力は保育現場で必要な能力です。
体力
子どもを抱っこしたり、おんぶしたりやイベント行事などで、重い物を運んだりするので、保育士は体力がなければ務まりません。
毎日、好奇心旺盛で元気一杯の子ども達を相手にするのは、かなりの体力を消耗します。
体力に自信が無い人は、コツコツと体力づくりに励むようにしましょう。
体力は短期間だけの運動をしたり、筋トレしたりするだけでは向上しないので、日頃からの積み重ねが大切です。
保育スキル
保育園や保育施設に預けられる子ども達の年齢は幅があります。
保育士は子どもの年代に合わせて、適切な関わり方をしなければいけません。
そのためには、子ども一人ひとりに対して成長や発達度合いを見極めながら、適切にサポートしてあげられる保育スキルが必要になってきます。
保育士に必要な能力として、保育スキルは普段の日常業務で高められるので、働きながら技術やスキルの向上を目指して経験を積んでいきましょう。
マネジメント能力
保育士の仕事は、チームワークが求められるので、仲間をまとめたり後輩の育成をしたりできるリーダーを決めている、保育園や保育施設もあります。
リーダーとなる保育士は、普段、保育現場で発揮している必要な能力とはまた別の能力を、身につけなければいけません。
保育現場で他の職員をまとめたり、新たな人材を育てたりするマネジメント能力が必要です。
統率力のある保育士がリーダーの役割を、きっちりこなすことで他の職員は一丸となって、仕事に取り組めるようになったり、信頼できたりするので良好な人間関係を構築しやすいでしょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士の面接にふさわしい服装は?マナーについて解説!
保育士に必要なマインドとは?
保育士に必要なマインドをお伝えしていきます。
ポジティブ思考
社会人になって働いていると、時には仕事でつまずいたり予期せぬトラブルにあったりするものです。
保育士の仕事は、子どもや保護者と直接、顔を合わせますから表情が暗かったりネガティブな言葉を使ったりしていると、頼り甲斐がない先生だと思われる恐れがあります。
物事をポジティブ思考で捉えて、前向きな言動や態度で仕事に取り組むようにすると、子どもや保護者は安心できるでしょう。
子ども好き
保育士を目指す人の動機として、子ども好きだからチャレンジしてみたい方は多いでしょう。
子どもの成長を一緒になって、素直に喜んであげられるので子ども好きなのはとても良いことです。
難しいですが、甘やかしすぎないようにして、たくさんの愛情を注いであげることが大切です。
安全第一
子どもは私達、大人が想像する以上に、興味関心がある物事に対して強い執着心をもつものです。
衝動的な行動をしやすくなるので、時には怪我をしたり危険な行動をしたりすることがあります。
保育士は常に子どもたちに目を配り、危険が及ばないように安全第一の気持ちをもって取り組む必要があります。
笑顔を大切にする
人前に出る仕事をしている保育士は、表情が明るく笑顔で仕事に取り組むようにマインドを整えると良いです。
笑顔を大切にしている保育士がいたら、子ども達は接しやすいと感じて心を開きやすくなります。
子ども達にも笑顔が伝染して、和やかな雰囲気で仕事に取り組めるかもしれません。
保育士に必要な能力を高めるためには?
保育士に必要な能力を高めるために、カウンセリングの知識やスキルは重要です。
子どもや保護者とコミュニケーションを通して、良好な関係を作り上げていくことが求められます。
そうすることで、悩みや気になっていることなどを聞き出しやすくなったり、心を開いてくれやすくなったりするでしょう。
日々、子ども達と過ごす時間も多いです。
子ども達の笑顔をより引き出すためにピアノを弾くスキルや、お絵描き、粘土遊びなど絵画や造形のスキルも身につけていると楽しい時間の共有に繋がります。
保育士として働くならマルチタスク能力も大切
周りから見ると、保育士の仕事は子ども達のお世話をしているだけだと思われがちですが、それ以外にも日常業務は多岐に渡ります。
例えば、イベントの企画運営・制作物の作成・デスクワーク・保護者対応など、子ども達の生活サポート以外にも、やるべき仕事はたくさんあります。
頭を切り替えながら仕事をする必要があるため、保育士に必要な能力としてマルチタスク能力も大切です。
保育士として働くなら自己管理能力も大切
保育園や保育施設によっては、人手不足に悩んでいるところもあります。
保育士が1人休むだけでも、他の職員に仕事のしわ寄せがいき、チームワークでこなしていた業務が回らなくなる恐れがあるでしょう。
体調不良になったり怪我をしたりしないように、常に健康を維持していく必要があるので、自己管理能力も求められます。
保育士に必要な能力やマインドを兼ね備えて頼りになる人材を目指そう
最近では、社会的にデジタル化が進んでいるので、ITリテラシーの高さも保育士は重要です。
保育園や保育施設によっては、保育計画や業務のスケジュール作成などデスクワークで、ICTを導入するところもあります。
パソコンやITツールを使いこなせる保育士が職場にいれば、業務効率化が図れ労働時間や、労働環境の改善に繋がりやすくなります。
上記でお伝えしてきた、保育士に必要な能力やマインドを高めることを意識する他に、ITリテラシーも向上させられると、デジタル化が進んでいる職場から重宝されるはずです。
時代の流れとして、将来的に多くの保育園や保育施設でICT化するようになっていくでしょう。
保育士の仕事をしながらでも、個々の能力を高めたりマインドを変えたりはできます。
保育士に必要な能力やマインドを兼ね備えて、職場から頼られる人材を目指すことが大切です。
まとめ
保育士の仕事をするうえで、必要な能力やマインドを身につけることは重要です。
成長意欲を持って、真摯に日常業務に取り組んでいる保育士ほど、人一倍やりがいを感じたり保育の質が高くなったりして、職場から頼られる存在になれる可能性があります。
また、職場で欠かせない人材になれば解雇されにくくなるでしょう。
保育士の仕事を長く続けたい人は、どのようなものが自分に足りないのか自己分析をして、必要な能力やマインドを身につけていきましょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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