保育園や保育施設で働く際は、保育士証を職場に提出することが求められます。
万が一、保育士登録を忘れていると、いつまで経っても保育士の仕事に就けないままとなるため注意が必要です。
保育士資格を取得している人のなかには、名前変更が必要になる人も少なくありません。
やんわりと知ってはいるけれど、詳しくはわからないので気になる人は多いのではないでしょうか。
今回は、保育士資格の名前変更が必要なケースや、申請手続きの期限と完了期間ややり方などについて解説していきます。
Contents
保育士資格の名前変更が必要なケースとは?
保育士証を持っていることが、保育士の証明になるためとても大切な物です。
保育士資格は一度取得すると、生涯有効活用できるので更新の必要は基本的にありません。
保育園や保育施設で働く際は、保育士登録をして保育士証を職場に提出するところまで済ませる必要があるので、保育士証は絶対に失くさないようにしましょう。
求職者のなかには、保育士資格を取得してもすぐに就職や転職しない人もいます。
将来的に働く見込みがある人は、保育士登録のタイミングは自分が保育士として働きたくなった時で大丈夫です。
保育士の仕事をしたいと思っても、下記のように保育士資格の名前変更が必要になるケースもあります。
その場合は、保育士証の名前変更が完了してから保育園や保育施設で働けるようになります。
保育士証を失くした
保育士証を失くしたり、破損したりした場合で名前変更が必要ない時は再交付申請手続きを行います。
名前変更する必要がある場合は、書換え交付申請手続きをしなければいけません。
上記のように、保育士資格で名前変更の必要の有無によって再交付申請手続き、書換え交付申請手続きに分けられるので注意が必要です。
結婚して氏名が変わった
保育士証を取得してから恋人と結婚後に、氏名が変わった人もいます。
特に男性側の苗字に合わせる女性は多いのではないでしょうか。
女性の保育士は独身時代に保育士証を持っていた場合、結婚して苗字が変わったら書換え交付申請手続きが必要です。
離婚して氏名が変わった
離婚した場合に、例えば女性で今までは旦那の苗字で保育士登録していたけれど、独身時代の氏名に変わるケースもあります。
結婚して氏名変更が必要になるケースと同じように、離婚して苗字が変わる場合も保育士証の書換え交付申請手続きが必要です。
引っ越しにより本籍地を変更した
引っ越し、転居により本籍地が変更になった場合に、保育士証を更新する必要があります。
結婚や離婚などにより引っ越し、転居する人も多いのではないでしょうか。
その場合は、本籍地の都道府県が変更になるだけではなく、名前変更する必要があります。
保育士資格の名前変更の期限はある?
保育士資格の名前変更は、保育士として働く時には済ませておく必要があります。
なぜなら、雇用される際は保育士証を就労を希望する職場に提出しなければいけないからです。
職場側から求職者に対して、本人確認や保育士資格を持っているのか証明の確認が行われます。
求職者のなかで、保育士証の名前変更が必要な方は書き換えの申請手続きは時間がかかるので、早めに行動したほうが良いです。
就職活動や転職活動は余裕を持って行動していたおかげで、新たな雇用先が見つかった場合に、保育士証の更新や名前変更の必要があるにもかかわらず、未完了なら働きたくても働けません。
もしかしたら、すぐに働けないことがマイナスの要因となって、採用が取り消しにならざるを得ない状況になる可能性もあるでしょう。
そうならないようにするためにも、保育士資格の名前変更の期限は決められていないのですが、保育士として働く時までに完了させる必要があります。
保育士資格の名前変更は申請手続きの完了期間は?
保育士資格の名前変更は、すぐに完了できるものではありません。
少なくとも、保育士証書換え交付申請手続きで、何も問題が無かったとしても完了期間は約2ヶ月必要です。
例えば、就職活動や転職活動を頑張って成功させて、保育士として働く職場はもう決まっていて、2ヶ月以内に初出勤をお願いされる求職者がいたとします。
その場合は、保育士証の名前変更により、書換え交付申請手続きが済んでいないと、すぐに働くことができないので、職場側に迷惑をかけてしまいます。
人材不足の職場ほど採用者には早く出勤して貰いたいはずですから、スムーズにやり取りができない場合は、採用取り消しになるかもしれません。
まさか保育士証の名前変更の申請手続きで、完了期間がそんなにかかるとは思っていなかったと職場側に伝えても、納得してくれない可能性があるでしょう。
ですので、保育士資格の名前変更が必要な求職者は、約2ヶ月以上前に就職活動や転職活動は、終わらせるようにしておいた方が良いです。
保育士資格の名前変更のやり方について
保育士資格の名前変更のやり方は下記の手順で行います。
保育士証書換え手引きあるいは、保育士証再交付手引きの取り寄せ
保育士資格の名前変更や更新に必要な、手引きを自宅に取り寄せます。
必要書類が自宅に届いたら手数料を支払う
届いた手引きの中に同封している、専用の払い込み用紙に本名・住所を記入します。
払い込み用紙と手数料を郵便局の窓口で支払います。
郵便局から押印された振替払込請求書兼受領証、振替払込受付証明書を受け取りましょう。
振替払込請求書兼受領証、振替払込受付証明書のどちらとも、日付入り受付印が押印されているかきちんとチェックすることが大切です。
必要書類の項目を記入して、登録事務処理センターへ郵送する
下記のものを揃えて、必要書類は内容に合った項目を記入し登録事務処理センターへ郵送します。
保育士証
交付申請書
振替払込受付証明書
戸籍抄本
安全な郵送方法として、簡易書留郵便で送ることをおすすめします。
新しい保育士証が自宅に届く
必要書類を郵送したら、申請手続きの内容が認められるまで待機が必要です。
無事に保育士証の変更登録が完了すると、新しい保育士証が自宅に届きます。
保育士資格の名前変更をしないとどうなる?
保育士資格の名前変更をする必要がある場合は、すみやかに更新しないと転職や再就職ができません。
なぜなら、昔の保育士証と個人情報が一致しなくなるため、保育士の証明が不可能になるからです。
就職先や転職先で保育士の証明ができなければ、働くことが難しくなるので注意が必要です。
せっかく一生懸命に勉強して、保育士資格を取得しても、保育士登録や保育士証の更新段階でつまずいてしまうと、就職や転職がスムーズにできなくなるので忘れないようにしましょう。
保育士資格は名前変更せずに新姓・旧姓の併記が可能なケースも
結婚や離婚などで、苗字が変わる保育士のなかには、名前変更が面倒くさかったり、旧姓のまま働きたいと思ったりする人もいるのではないでしょうか。
実は、保育士資格は名前変更せずに新姓・旧姓の併記が可能なケースもあります。
その場合は、新姓・旧姓の併記にかかわる書類と、保育士証の書換え交付申請手続きを行うことが必要です。
就職先や転職先で、氏名が保育士証に2つ記載されても大丈夫なのか確認することも大切です。
まとめ
保育士になるためには、保育士試験を受験して保育士資格を取得するだけではいけません。
正式に認められる方法として、保育士登録を行い保育士証を受け取ることが必要です。
そして、保育士証の名前変更が必要になる場合は、すみやかに必要書類を準備して保育士証の書換え交付申請手続きを行います。
保育士資格の名前変更の書換え交付申請手続きは、約2ヶ月の期間が必要になるため、就職活動や転職活動は逆算して、支障をきたさないように行うことが大切です。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
「役に立った!」と思ったらいいね!してね(^-^)