保育士の仕事は国家資格が必要な専門職ですが、年収は高いとは言えません。
職場によって賃金に差はありますが、給料が安いと嘆いている人も少なくありません。
今後の日本社会を担う子ども達の生活サポートをする仕事ですから、とてもやり甲斐がある職業なのは間違いないでしょう。
しかしながら、給料が安いとモチベーションの低下を招きかねません。
保育士の仕事をしながら、ダブルワークをしても良いのか気になる人もいるはずです。
今回は、保育士はダブルワークNGなのかや、職場にバレる可能性とおすすめの副業や、私立園・公立園の違いなどについて解説していきます。
Contents
保育士はダブルワークNG?
社会人になって働いている人の多くは、本業の他に副業をするのは良心が痛んだり、罪悪感を感じたりするのではないでしょうか。
世の中の企業でダブルワークを禁止しているところも少なくありません。
ということは、社会全体でビジネスパーソンのダブルワークを歓迎しているとは言い難いでしょう。
ただし、法律上でダブルワークは禁止という決まりは無いので、社会人全員が本業以外の収入源の確保をしてはいけないわけではありません。
ダブルワークが良いのかダメなのかは、勤務先の就業規則で規定されているか否かによって変わってきます。
保育士の仕事も同じように、職場の就業規則でダブルワークNGだと決められていれば、掛け持ちでビジネスすることができません。
職場の就業規則で掛け持ち仕事がOKの場合でも、基本的に正社員として働くビジネスパーソンはダブルワークを禁止している企業が多いです。
保育士はダブルワークは職場にバレやすい?
保育士の仕事は精神的にも肉体的にもハードです。
職場の就業規則でダブルワークOKと規定されていても、簡単に両立できるとは限りません。
人によっては両立するのが辛くなって体調を崩したり、精神的な負担が大きくなったりするので注意が必要です。
職場の就業規則でダブルワーク禁止とされていたら、堂々と副業することは無理でしょう。
コソコソと職場にバレないようにダブルワークを開始しても、大丈夫だろうと考える保育士もいるのではないでしょうか。
隠れてダブルワークをしていても、バレる瞬間はあります。
例えば、確定申告して発覚したり、職場の人達、保護者や子どもにバレたりして報告される可能性もあります。
保育士のダブルワークは職場で、バレてしまう時もあるので就業規則でOKと規定されている場合のみ、掛け持ちで働くようにしましょう。
保育士に関連する記事はこちら⇒保育士は残業代が出ないのは当たり前?働き続けるリスクとやりがい搾取について
保育士のダブルワークに関して私立園・公立園の違いはあるの?
保育士のダブルワークに関して、私立園・公立園の違いはあるのかお伝えしていきます。
私立保育園
私立保育園で働く保育士で、ダブルワークをしたい場合は職場の就業規則を確認しましょう。
勤務先に就業規則がある場合、そのことを知らず働き続けている人も少なくありません。
職場によって、就業規則の有無に違いがあるので、もしかしたら決まり事が無いところもあるかもしれません。
就業規則でダブルワーク禁止されているにもかかわらず、知らずにダブルワークを始めてしまうと、発見されたら解雇される恐れがあるので、職場の人達や園長先生に相談してみましょう。
公立保育園
公立保育園で働く保育士は、地方公務員として働いています。
基本的には、公務員職の副業は地方公務員法によってNGとされているので、ダブルワークはできません。
一部の地方自治体によっては、副業に関して緩和措置がとられていて、相談により認められるケースもありますが、基本的にはダブルワークは禁止です。
保育士のダブルワークは雇用形態次第の職場もある
保育士のダブルワークは、職場の就業規則の規定で大丈夫なのか、禁止されているのか分かれていたり、雇用形態によっても違いがあったりします。
雇用形態とは、アルバイト・派遣社員・契約社員・パートタイマーなどの非正規社員や、正社員などの働き方です。
基本的に保育士のダブルワークは、職場で正社員はNGとされているところが多いのですが、非正規社員の場合はOKのところもあります。
なぜなら、正職員の場合はフルタイム勤務になるので、労働時間が長いため本業に集中しなければいけません。
一方で、非正規社員は必ずしもフルタイムで働く必要はなく、短時間労働でも可能としている職場がたくさんあります。
非正規社員によっては、ダブルワークをする時間を確保しやすいので、職場によっては副業に寛容な考えをもっているわけなのです。
保育士のダブルワークは体力勝負
保育士のダブルワークは、本業の他に掛け持ちで働くのでとても体力が必要です。
本業と合わせて副業の分の労働時間が増えるので、その分、体力を消耗しますし精神的にも余裕がなくなる可能性もあるでしょう。
副業で体力を消耗し過ぎてしまうと、本業の保育士の業務に支障をきたす恐れがあるので注意が必要です。
ダブルワークした影響で、本業にフルコミットできなくなり子どもに、目が行き届かなくなって事故や怪我のリスクが高くなってしまっては本末転倒です。
ダブルワークをすることで、保育士の仕事だけをしている人よりも金銭的に豊かになれる可能性はあるでしょう。
しかしながら、疲れやストレスが溜まり過ぎて本業が疎かになってしまうのは良くありません。
保育士のダブルワークにおすすめの副業を紹介
保育士のダブルワークにおすすめの副業を紹介します。
ピアノの先生
子ども達とかかわるうえで、保育スキルとして欠かせないのが楽器演奏です。
保育士資格を受験する時に、実技試験で音楽の分野もあるので、楽器演奏ができる人は有利です。
保育士の業務でピアノを弾くことが職場で求められるケースもあるでしょう。
ピアノを弾くことが得意な人は、副業でピアノの先生をすると自分の特技を活かせるのでおすすめです。
ベビーシッター
保育士は子どもと接するプロです。
ダブルワークをしたいと考えても、全く経験がない副業に挑戦するのはハードルが、高く感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
子どもとかかわるという一貫性がある、ベビーシッターの仕事は保育士の経験が活かせるのでおすすめです。
保育士資格や幼稚園教諭免許状の取得者は、初めから時給が高くなるチャンスもあります。
子どものお世話を頼む保護者も、保育士資格や幼稚園教諭免許状を持っている人であれば、安心してお願いしやすいでしょう。
在宅ワーク
ダブルワークを考えているけれど、時間効率を気にしている人は移動時間や交通費が必要のない在宅ワークがおすすめです。
在宅ワークは色々な種類がありますが、例えば、内職やパソコン作業などです。
自宅で仕事ができるので、マイペースで取り組みやすいでしょう。
本業の保育士の仕事で、職場から急に呼び出しがあっても早急な対応が可能なので、両立しやすい副業と言えます。
まとめ
保育士のダブルワークは、職場の就業規則によってOKなのかNGなのか違いがあります。
就業規則がなかったり、副業のことを規定していないところもあったりするので、ダブルワークしたい保育士はきちんと職場に確認した方が良いです。
公立保育園に勤務する保育士は、公務員職になるため基本的に副業は禁止されています。
ダブルワークを禁止している職場もたくさんあります。
バレないだろうと安易に考えて始めるとバレた時に、最悪の場合は解雇される可能性があるので、危ない橋を渡るのは止めたほうが良いでしょう。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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