職場でいつも自分だけ仕事を押し付けられている状況で、強いストレスを感じている人もいるのではないでしょうか。
明らかに周囲の人よりも仕事量が多いと、嫌がらせをされているんじゃないかと思ってしまいますよね。
何でなのか意味がわからないまま、押し付けられた仕事をこなしても精神的にも肉体的にも疲弊してしまう恐れがあります。
嫌がらせだと感じている人は、何とか仕返しができないか考えている人もいるかもしれません。
今回は、仕事を押し付けられる人の特徴と仕返しは逆効果なのかや、職場での対処法や逃げ道として転職も考えるべきことなどについて解説していきます。
Contents
仕事を押し付けられる人はストレスを強く感じる
仕事を押し付けられる状況は、自分で決めたことではなく強制されたことになります。
他人から仕事を強制された場合、強いストレスを感じてしまう人も少なくありません。
自分の手が空いている時であれば、職場で仕事を押し付けられても冷静に優先順位を考えて取り組めるかもしれません。
しかしながら、仕事が忙しい時なのに急に追加の業務を与えられたら、多くの人は優先順位のつけ方に戸惑ったり、さらに強いストレスを感じたりするでしょう。
押し付けられた仕事をスムーズに処理しても、ありがとうと感謝されたり見返りが全然無かったりすることも考えられます。
相手から一言「ありがとう助かるよ」とか「君のおかげで仕事が捌けたよ」とか言われるだけでも、全く感謝されないよりかはストレスは溜まりにくいはずです。
感謝の気持ちを素直に伝えられない人は、自己中心的な考えをする人も少なくありません。
相手の立場に立って物事を考えることは、人間関係を円滑にしていくために重要なスキルと言えるでしょう。
仕事を押し付けられる人は嫌がらせと思っていい?
もちろん、本当に仕事が回らなくてヘルプを求めてくる人もいて、感謝の気持ちを伝えてくれる人もいるでしょう。
一方で、嫌がらせで仕事を押し付けてくる人もゼロではありません。
なぜ仕事を押し付けてくるのかは、個々によってどのような考えなのかは違いがあるでしょう。
例えば、仕事を忙しくさせてヒューマンエラーを誘発するようにしたり、評価を下げたりすることで職場での居心地を悪くしてやろうと企み嫌がらせをするなどです。
仕事を押し付けてくる人は、何も考えなしで適当にターゲットを決めている人はあまりいません。
職場でこの人だったら、後から面倒な言い合いやトラブルを起こさないだろうと舐めている可能性があります。
自分のキャパシティ以上の仕事を抱えていると、周囲に助けを求めてしまうのは誰しもが起こり得る可能性がありますが頼み方は重要ですよね。
きちんとこのような理由があるから、手伝って欲しいとお願いされればまだ仕事を押し付けられている感は無いかもしれません。
しかしながら、急に理由も言わずに仕事を追加で振られると相手に嫌悪感を抱く人は多いのではないでしょうか。
仕事を押し付けられる人は頼られてる?
必ずしも嫌がらせ目的で仕事を、押し付けてくる人ばかりではないのも事実です。
職場で専門知識やスキルを身につけていたり、業務で重要なポジションを担っていたりするビジネスパーソンの場合、その仕事を任せられる人材が他に居ない可能性もあります。
代わりが務まるビジネスパーソンが居ないので、頼ってしまうことになるのです。
そのため、仕事を押し付けられる人のなかには、優秀なビジネスパーソンなので頼りにされている場合もあります。
仕事を押し付ける前に、一言、「いつもご苦労さま。申し訳ないですが他にこの仕事をできる人がいないので代わりにやってくれますか」と言ってくれればまだ納得しやすくなるでしょう。
仕事を一方的に労いや感謝の言葉も無く押し付けられると、あまりにも身勝手で自己中心的な相手だなと思ってしまいますよね。
仕事を押し付けられる人の特徴とは?
仕事を押し付けられる人の特徴を解説していきます。
周囲の人よりも責任感が強い
職場で仕事を押し付けられてしまう人の特徴として、素直で真面目なビジネスパーソンというのがあります。
一生懸命に仕事に取り組んでいて、周囲の人よりも責任感が強いと急に仕事を振られてしまったら、自分が我慢してやった方が丸く収まるんだなと思いがちです。
周囲のビジネスパーソンから、信頼されているから頼まれている場合もありますし、素直で真面目だから嫌がらないだろうと思われているかもしれません。
責任感が人一倍ある人は、職場でリーダーシップを発揮できる可能性があるでしょう。
仕事でどんどん成果を出して出世していけば、人によっては仕事を押し付けられることが少なくなってくるかもしれません。
役職者になると今度は部下を管理する立場になるため、経営陣と部下との板挟みで仕事に関して悩む場合もあります。
ポジティブな返事をしている
どんなビジネスパーソンに仕事を押し付けやすいのかを考えると、頼みやすい人は絶対条件でしょう。
職場でいつも先輩や同僚との会話で、ポジティブな返事をしているビジネスパーソンは仕事を頼みやすいと感じるものです。
仕事を頼む側の心理としては、この人に仕事を押し付けてもいつもポジティブな返事をしているから、断られないだろうという気持ちが働きます。
イエスマンな人は、仕事を押し付けられる可能性があるでしょう。
自分の仕事を抱えつつ、他の作業もすることになるとキャパオーバーになって、結局、どちらも上手く捌けなくなる恐れもあります。
追加の仕事を振られたら、一度、よく考えたうえで返事をすることが大切です。
忙しそうには見えない
仕事ができるビジネスパーソンには、忙しく過ごしていて分単位で行動している人もいます。
あるいは、忙しいけれど時間管理が上手くて、無駄なく仕事をさばいているから余裕を醸し出していて、暇そうに見えるビジネスパーソンもいます。
逆に職場で本当に使えない人だから、暇な時間がたくさんある人もいるでしょう。
周りから見て、あまり仕事が忙しそうには見えないと、この人は暇な時間がたっぷりありそうだからと思われがちです。
仕事を押し付けても問題無いだろうと思われて、どんどん仕事を振られる可能性もあります。
有能な人材だから
職場で高度な専門スキルや深い知識を持っていて、誰も代わりが務まらないなど有能なビジネスパーソンだから、仕事をたくさん振られる可能性があります。
そもそも、仕事ができないビジネスパーソンには、業務をお願いしたくてもきちんとこなせるか不安になってしまうものです。
なので、仕事ができない人には押し付けることができません。
あなたが職場で有能な人材だと認められているから、仕事を押し付けられている可能性があります。
仕事を押し付けられる人は仕返しするのは逆効果?
お伝えしてきたように、職場で仕事を押し付けられるビジネスパーソンは、必ずしも嫌がらせをされているとは限りません。
ただし、仕事を押し付けられた側の感じ方が人それぞれ違います。
人によっては嫌がらせされていると感じる人もいて、いつか仕事を押し付けた人間に仕返しをしたいとチャンスを伺っている場合もあるでしょう。
仕返しをしてやりたい気持ちはわかります。
しかしながら、同じ職場で働く人に仕返しをすることで、人間関係が悪化したりますます仕事が回らなくて業績が低下したりする恐れもあるのです。
仕返しに成功しても、また相手が何度もやり返してくる可能性もあります。
ひょっとしたら、相手が複数人と手を組んで仕返しを倍返しでしてくるかもしれません。
仕事を押し付けられたからといって、やみくもに仕返しするのは逆効果になってしまう危険もあるのです。
仕事を押し付けてくるビジネスパーソンは、相手の気持ちを考えられない人もいるでしょう。
そのような人の場合は、自分が悪いことに気付かずに反省もしないので無意味な行動になってしまいます。
仕事を押し付けられる人の職場での対処法を紹介
仕事を押し付けられる人の職場での対処法を紹介します。
別の部署や支店に異動できないか相談する
いつまでも、仕事を押し付けてくる人と同じ空間に居ると、ストレスが溜まってメンタルが持たなくなる可能性もあります。
日々、気持ち良く仕事をすることができなくなるため、同じ状況が続くと会社自体が嫌になるかもしれません。
せっかく安定した仕事をしているビジネスパーソンにとっては、退職に追い込まれるのはもったいないです。
仕事を押し付けてくる人と離れられるように、上司や経営陣に別の部署や支店に異動できないか相談することも大切です。
きちんと真面目に自分に課せられた仕事はこなしているのに、押し付けられた仕事に苦しめられて自分だけ辞めて、相手にのほほんと出社させるのは嫌ですよね。
衝動的に会社を辞めるという決断をしないようにして、働く環境を変える方向で進めていくと気持ち良く働ける可能性があります。
信頼できる上司に伝える
仕事を押し付けてくるビジネスパーソンが職場にいると、生産性や業務効率の低下を招く原因になりかねません。
人間関係が円滑にならず、業務連絡や報連相がスムーズに共有できなくなるからです。
職場では自分以外にも、多くのビジネスパーソンが協力し合いながら組織的に仕事に取り組んでいますから、協調性を持つことが大事です。
自分だけが仕事を押し付けてくる人のターゲットにされていたら、身も心も疲れ果てて周りが敵だらけに思えてきますよね。
我慢し過ぎずに、信頼できる上司がいる人は相談してみましょう。
上司に問題解決能力が無ければ、さらに上の役職者や経営陣に相談することが大切です。
仕事を押し付けられる人は逃げ道に転職も考えよう
職場で仕事を押し付けられているビジネスパーソンによっては、自分の業務と上手く同時進行したり、優先順位の付け方が抜群に良くてガンガンさばく人もいるでしょう。
反対にどんなに頑張っても仕事を上手く回すことができなかったり、会社の雰囲気や業務内容が合っていなかったりして、ストレスが溜まってしまう人の方が多いのではないでしょうか。
仕事を押し付けられて、上手くさばけないビジネスパーソンは無理して頑張り続けていると、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかって体調不良になってしまう恐れがあります。
辛い現状を変えるためには、逃げ道として転職を視野に入れるのもありです。
もし自分が退職してしまったら、ますます職場で働いているビジネスパーソンの負担が大きくなってしまうのではと考える人もいるかもしれません。
たいていのビジネスは、職場で誰かが抜けてしまっても新たな人材を雇用したり、試行錯誤して仕事が回るように工夫しているものです。
ですので、仕事を押し付けられているビジネスパーソンは、そのような優しい気持ちを持つ必要はありません。
今は代わりが務まる人が居ないかもしれませんが、時間が解決してくれてたいていの場合は会社側がなんとかするものなので心配いりません。
ただし、仕事を押し付けられている状況で転職活動をするのは大変な労力がかかります。
転職エージェントを活用することで、転職先選びのプロの担当者が一緒に相談にのってくれて、効率良い転職活動が行えるのでおすすめです。
まとめ
ビジネスパーソンのなかには、職場でいつも仕事を押し付けられていると感じている人も少なくないでしょう。
お伝えしてきたように、追加でどんどん仕事を振られる人の全員が、嫌がらせ行為をされているわけではありません。
なかには、本当にビジネスパーソンとして優秀だからとか、代わりが務まる人材が職場に居ないから頼られている場合もあります。
自分の仕事に余裕がある人は、仕事を押し付けられてもスムーズにこなせるでしょう。
しかしながら、忙しくて余裕が無い人は仕事を押し付けられてしまうと仕事量が膨大になり、肉体的にも精神的にも疲弊して、最悪の場合は体調不良を引き起こしてしまいます。
どうしても、職場での仕事量が改善されなかったり、労働環境が劣悪だと感じたりした人は、逃げ道として転職するのは自分の身を守るための手段の1つです。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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