昔は、フルタイム勤務で働く人は副業をするのは良くない傾向がありましたが、現在は副業OKとする職場も増えてきています。
保育士として働いている人で、副業に関心がある人も多いのではないでしょうか。
保育士資格という国家資格が必要な保育士の職業ですが、専門職であるにもかかわらず給料は高いわけではありません。
なかには、保育士の給料だけでは足りないから副業をして、もっと収入を増やしたいとか収入源を増やしてリスク分散したい人もいるでしょう。
今回は、保育士は副業してもいいのかや、バレる可能性とその理由についてや、副業がNGな職場でバレたらどうなるのかと働き方による違いなどについて解説していきます。
Contents
保育士は副業してもいいの?
保育士の副業がOKなのかは職場によって違いがあります。
本業の保育士の仕事の他に、副業でも収入を得られるようになると金銭的な余裕がでることに繋がるため、安心感がでますが必ずしも今の職場で認められているわけではありません。
個人で勤め先に、掛け持ちで仕事をして良いのか確認することが大切ですので、自分勝手に始めると後々トラブルに繋がる恐れがありますから注意が必要です。
こっそり副業をしていると、本業の保育士の仕事中にいつかバレてしまうことはないだろうかと、ビクビクしながら不安な気持ちになってしまうかもしれません。
保育士は副業するとバレる?
今の職場で保育業務を行いながら、こっそり副業したい人もいるでしょう。
しかしながら、副業できるのかできないのかは職場によって違いがあるので、もし掛け持ち仕事が禁止されているところで、本業以外にも収入を得てバレてしまうと問題になる可能性があります。
副業が認められている職場ですと、バレても特に注意を受けたりおとがめは無いかもしれません。
副業が禁止されている職場も多いですから、安易に大丈夫だろうと決めつけて掛け持ち仕事を行うのは止めた方が良いでしょう。
例えば、保育士の仕事の他に副業をしていると、当然ながら総収入が増えるので住民税の支払額がアップします。
住民税は本業の給料から天引きされる仕組みになっているので、勤め先が雇用者の住民税の金額を見ると副業しているのがバレるケースがあります。
在宅勤務以外の副業をすることで、保育園や保育施設に子どもを通わせている保護者に見つかってバレたりする可能性もあるでしょう。
保育士の副業がバレる理由
保育士の副業がバレてしまう理由として、他人に見つかる、住民税の金額、自分の口から伝えてしまうといったケースが考えられます。
副業が禁止されている職場で、何とかバレずに済む場合もあるかもしれませんが、長期的に掛け持ちをすることでバレてしまうリスクは高くなるでしょう。
保育士として働いているなら、確定申告は個人でしなくても良い職場ばかりですが、副業を行い年間20万円以上の収入を得てしまうと、住民税が通常よりも高くなってしまいます。
住民税の増額分を勤務先が不審に思い、副業しているのではと疑われるきっかけになるのです。
保育士の副業がNGな職場でバレたらどうなる?
保育士の副業がNGな職場でバレたらどうなるのか解説していきます。
反省文を書く
職場によって、保育士の副業がバレた後の対応は異なるものですが、優しい職場ですと口頭で注意されたり反省文を書いたりするだけで済むかもしれません。
勤務先に副業がバレてしまうと、居心地が悪くなってしまいがちなので、反省文を書いて本業に集中するようになっても、前のように気持ち良く働けない可能性があります。
解雇される
保育士の働き方は、正社員以外にも非正規社員としての選択も可能なので、パートタイマーやアルバイトでしたら、副業がバレても大きな問題にはならない可能性があります。
正社員として雇われている人は、保育園や保育施設側から本業に集中していないと判断されて、解雇される恐れがあるでしょう。
正社員は非正規社員よりも給料が高く設定されていますし、福利厚生にも差がある職場がたくさんあるので、保育園や保育施設側からは、本業に対する責任感が無いと判断されやすくなるからです。
自己都合退職を勧められる
副業を禁止している保育園や保育施設の場合、保育士が掛け持ち仕事をしていることが周囲にバレると信用を損なうことに繋がります。
自分一人の判断で勝手に副業をしていて、周囲にバレると他の職員も掛け持ちで仕事をして良いと判断したり、保護者からクレームが入ったりする可能性があります。
保育園や保育施設側は、こっそり副業をしていた保育士に対して何か対応しないと、示しがつかなくなるので自己都合退職扱いになるかもしれません。
保育士は副業で働き方による違いについて
保育士は副業で働き方による違いについて解説していきます。
正社員の場合は副業禁止の職場が多い
保育園や保育施設側は、正社員雇用するなら本業に集中して取り組んで欲しいと考えるものです。
そのため、正職員として働く人は副業禁止にしている職場が多いです。
副業がNGだとは知らなかったと、後でバレて弁解しても通用しないケースが多いので、副業をしても良いのかどうかは、前もって勤務先に確認しておくことが重要です。
パート労働者の副業は認められるケースがある
正社員の保育士は、雇用主から本業に集中して取り組むべきだという考えを持っているところが多いので、非正規社員よりかは労働条件や就業規則などが厳しいケースがあります。
一方で、パート労働者など非正規社員の副業の場合は、正社員に比べて規制が緩いところもあるので、副業が認められる可能性もあるでしょう。
公務員保育士は基本的に副業禁止
保育園で働く保育士で、公立保育園で働く公務員保育士ですと公務員職扱いになります。
公立保育園で働く正社員保育士は、基本的に法律で副業禁止になっているので注意が必要です。
ただし、自治体によっては公務員保育士でも副業に関して、緩和措置を行っているところもあります。
保育士は副業が本業に支障がでないようにしなければいけない
かりに保育士として働きながら、副業OKだった場合でも本業に支障をきたしては、他の職員や勤務先に迷惑がかかってしまいます。
掛け持ちで仕事をするということは、本業以外にも体力を消耗してしまうので、例えば、保育現場で働いている時に、前日の副業の疲労が抜けてなくて集中できなかったり、眠くなったりするかもしれません。
副業が保育士の仕事に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、本業をおろそかにしないようにすることが求められます。
副業が認められている職場の場合、保育士は本業に支障がでないような働き方をするようにしましょう。
保育士の仕事は、子どもや保護者と関わるため人前に出ても、心配されないようにしなければいけません。
まとめ
基本的に公立保育園で働く保育士は、公務員職になるため法律で副業が禁止されています。
私立保育園で働く保育士は、職場によってルールや規則に違いがあるため、なかには副業が認められているところもあるでしょう。
こっそり副業をしていても、後からバレてしまうと大きな問題になってしまいます。
副業が認められているのか、認められていないのかを勤め先に確認して、NGだった場合は潔く本業だけに集中して取り組むようにするべきです。
この記事の監修は
保育のせかい 代表 森 大輔
2017年 保育のせかい 創業。保育士資格・訪問介護員資格を保有。2021年 幼保連携型認定こども園を開園するとともに、運営法人として、社会福祉法人の理事長に就任。
その他 学校法人の理事・株式会社の取締役を兼任中。
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